カウンター対応の教科書! ~ボールを奪うとゴールを守るの明確な違いとは~
Hola Chavales!!!!
今日はスペインサッカー研究所の過去記事を紹介します。
今から約一年前の“2020年10月20日“の記事です。
ではスタート👇
サッカーの守備において三つのフェーズに分けて考えています。
⓵Presión Alta:ハイプレス
⓶Bloque medio:中盤でブロックを作る
⓷Bloque bajo:リトリート
※赤点線はDFラインの高さに合わせています。
⓵ボールを奪いに行く
⓶ボールを前進させない
⓷ゴールを守る
それぞれに状況に対して目的をハッキリ設定してあげることが大切です。
⓶のアクションは少し難しいので今回は触れません。
“⓵ボールを奪いに行く“と“⓷ゴールを守る“。
この二つのアクションに対して僕は明確な違いを設けてます。
⓵ボールを奪いに行く=ゴールを奪いに行く
ボールを奪いに行くというアクションはゴールを奪いに行くというアクションなので、
ハイプレスを考える・トレーニングするときは必ずゴールまでの道筋まで設計してあげることが重要です。
⓷ゴールを守る=失点をしない
ゴールを守るというアクションは失点をしないというアクションなので、
失点をする確率の高い場所でシュートを打たせないことが重要です。
限りなくゴールに近づけば近づくほど失点する確率は上がります。
この状況でボールを奪いに行くとゴール前に危険なスペースを空けてしまう。
“ボールを追いかけなくても、ボールは必ずゴールに向かってくる“
ここを理解した上でアクションを考えないといけないです。
ここまでの説明でわかる通り、
この二つのアクションの目的は明確に違うんです。
ここをまでの話を踏まえた上で今度は“カウンター対応“についてのハナシ。
カウンター対応はゴールを守るというアクションです。
そのカウンターに対しての守備で最も大切なことは
“味方が戻ってくる時間を稼ぐこと“
その時間の稼ぐための順序を明確にしていきます。
⓵ファウルでプレーを止める
ボールを失い方が悪かったときはファウルする。(黄色丸内)
このファウルはスペインでは評価されるファウルです。
⓶ペナルティアークの高さまで下がる
“前を向いてドリブルをしている選手に対してボールを奪いに行かない“
これが本当に大事です。
ペナルティアークの高さまで下がりながら時間を稼ぐこと。
下がるときはゴールに向かって走る。
※ボールを奪いに行くとどうなるのか
ドリブルで突破された暁には、
時間を稼ぐどころか背後にスペースを広大に空け、場合によっては数的不利の状況になります。
カウンター対応はゴールを守ることです。
ボールを奪いに行くアクションではありません。
“ゴール幅より外に出ていかないこと“
この状況でCBはどこに向かいますか?
ボールに向かって走るのではなく、ゴールに向かって走ること。
さっきも言ったようにボールは必ずゴールに向かってきます。
※ボールを追いかけるとどうなるのか
ゴール前の一番危険なスペースを空けてしまうことになります。
ゴールを守るということを考えるときに重要なのは、
失点の確率を最小限にする選択をすることです。
では次です。
今から二つの画像にをお見せします。
この2vs2(キーパー含む)の状況で皆さんならどちらを選択しますか?
確率論のハナシです。
シュートを打つ選手の角度や選択肢の数を考えた上で、失点の確率を下げるという理由で僕は前者を選びます。
試合中にここまで冷静な判断ができるかどうかは別問題と思っていますが。
とかく失点の確率を最小限にすることがゴールを守る上で重要です。
このハナシは完全なる僕の持論です。
カウンターに対してゴールを守るためであれば“3人“いればゴールは守れると思ってます。
皆さんはこんなトレーニングしたことありませんか?
ダブルボックスで、
1vs0→1vs1→2vs1→2vs2→3vs2→...。
ていう風にシュートを打つ度に人数が増えていくトレーニング。
僕の中では4vs3以降はオフェンスとディフェンスとでは数的有利・不利の差が少なくなる気がしてます。
あくまでもゴールを守るという側面においては。
なぜ3人で守れるかという理由は二つあります。
⓵ゴール幅を守れる最低人数が3人。
⓶ゴール幅の外にボールを誘導できればシュートコースは制限できる。
⓷3角形でプレスをかければ、必然的にボールは外側に誘導できる
あくまでも確率論のハナシですけどね。
一つカウンター対応の参考にしてみてください。
ではまたー。
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