加國龍雅

MLT FOOTBALL THEATER/ 筑波大学蹴球部学生コーチ

加國龍雅

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最近の記事

ボランチのプレーをパターン化する(前編)

概要今回のテーマは「ボランチのプレーをパターン化する」。 ボランチの選手には試合中、前後左右あらゆる角度から相手が迫ってくる状況の中で、常に周囲の状況を把握しながらプレーを選択するという難しいタスクが課される。そのようなボランチの選手のプレーを成功させるためのポイントの一つが「認知」であるが、時間もスペースも限られるボランチの選手が、全ての状況を「認知」することは不可能に近い。 本記事では、ボランチの選手が試合中に「認知」すべきものを整理し、それと関連付ける形でプレーの選

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    • 3人目の動き(Tercer Hombre)の種類と活用法

      概要  本記事では、攻撃の局面において頻繁に活用されるアクションである「3人目の動き」について、その種類と活用法を解説する。3人目の動きは大きく「デスマルケ(マークを外す動き)タイプ」と「オーバーラップタイプ」の2つに分類され、デスマルケタイプには5種類、オーバーラップタイプには2種類存在している。本記事ではそれらを全て解説し、攻撃の局面において最も有効なコンセプトと言っても過言ではない3人目の動きに関して、読者の皆様の理解が深まることを目的とする。 そもそも分類する意味っ

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      • 08_矢印を見て、選べ(春休み3週目・TRのまとめ)

        こんにちは!シアター生の加國です。 いつも記事をご覧いただき、ありがとうございます。 今回は、春休み3週目のまとめとして、組織的攻撃・崩しの局面について書いていこうと思います。 個人の能力に恵まれない選手たちでも、イメージを共有し、相手を見て判断した上でプレー出来れば必ずゴールに迫れる。そんな自信を、選手たちにつけてもらうべく1週間トレーニングを行いました。ぜひ最後までご覧ください!! 崩しの局面におけるプレーの原則まずは、これまでのクールと同様に、週の初めに選手たち

        • 07_How to Build-up?(春休み2週目・TRのまとめ)

          こんにちは!シアター生の加國です。 いつも記事をご覧いただきありがとうございます!本日は、広島大学体育会サッカー部B(以後、広大Bと表記)の春休み第2週目に行ったTRについて解説していきます。 第2週目では、このチームを立ち上げて最初に取り組んできたビルドアップをもう一度整備するという意図のもと、TRを計画しました。 チームとしてどうやって前進するのか?そのためにどのようなポジションを取り、どういうプレーを選択するのか?そういった細かい部分まで詰めていきました。 是非

        ボランチのプレーをパターン化する(前編)

          06_PRESIÓN ALTA・実践編

          こんにちは!シアター生の加國です。 いつも記事をご覧いただきありがとうございます。私の通う大学は春休みに突入し、普段よりもサッカーに集中できる時間が増えました。私の中でもこの春休みは、今シーズンを占う非常に大切な2か月であると考えております。 そこで、今シーズンの春休みのTR計画として、1週間を1クールとし、1クールごとにテーマを掲げて徹底的に戦術的な部分を落とし込んでいこうと考えました。 今回は、私の担当する広島大学体育会サッカー部Bチーム(以下、広大Bと表記します)

          06_PRESIÓN ALTA・実践編

          05_ゲームモデル作成のプロセス ~組織的守備編~

          こんにちは。シアター生の加國です。 いつも記事をご覧いただきありがとうございます。前回、ゲームモデル作成のプロセスとして、組織的攻撃・ビルドアップの局面を取り上げましたが、多くの反響を頂きましたので、今回は組織的守備(ハイプレス)についてお話していこうと思います。 私が担当する広島大学体育会サッカー部Bチーム(以下、広大Bと省略します)が、どのような配置と狙いで組織的守備を行っているのか?について、できるだけ詳しくお話していければと思います。 今回もぜひ、最後までご覧く

          05_ゲームモデル作成のプロセス ~組織的守備編~

          04_ゲームモデル作成のプロセス ~ビルドアップ編~

          こんにちは。シアター生の加國です。 いつも記事をご覧いただきありがとうございます。今回は少しこれまでとは視点を変えて、私が現在担当している、広島大学体育会サッカー部のBチームのチーム作りについてお話していきます。 なお、今回の記事では、内容を説明するための動画のリンクも掲載しております。ぜひご覧ください! ▶動画のリンク先: https://youtu.be/e8FmbCeNFSs 着任当初のチーム状況 まず初めに、私がBチームの担当になった当初のチーム状況をお話し

          04_ゲームモデル作成のプロセス ~ビルドアップ編~

          03_個人戦術「Desmarque」実践編

          こんにちは。いつも記事をご覧いただきありがとうございます。 今回は、前回紹介した、個人戦術「Desmarque」を習得するためのトレーニングを3種類、紹介していきます。 前回同様、非常にボリュームのある内容となりますが、是非最後までご覧ください! なお、前回までの記事をご覧になりたい方はこちらから↓ (記事の最後にも載せています) 第1回:2人の間・4人の間とTercer Hombre → https://note.com/kaku2_ryuga/n/nc86bf7d

          03_個人戦術「Desmarque」実践編

          02_個人戦術「Desmarque」徹底解説

          こんにちは!シアター生の加國です。 今週は、私自身攻撃における個人戦術で特に重要視している「Desmarque」について書いていこうと思います。 普段のトレーニングでも、特にこだわっている分野なので、かなりボリュームのある記事となりますが、是非最後まで読んでいただければと思います! 1. 2種類の「Desmarque」 まずは、デスマルケの種類についてお話します。 そもそもデスマルケとは、組織的攻撃における個人戦術の1つであり、 と定義されています。その中でも、デス

          02_個人戦術「Desmarque」徹底解説

          01_2人の間・4人の間とTercer Hombre

          はじめまして!シアター生の加國と申します。 高田様よりお話を頂き、本日より1週間に一度、記事を投稿致します。内容としては、これまで私がシアター動画を通して身に付けた知識を、指導現場で実際にアウトプットした上で整理した、私なりのサッカー観を書いていこうと思っております。ぜひご一読いただき、感想等お聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します! 第1回目の今回は、私自身大好きな、組織的攻撃・ビルドアップ局面についてです。ビルドアップを成功させるためにはどのようなポイントが

          01_2人の間・4人の間とTercer Hombre

          「RYUGA's FOOTBALL note」02.Build-upにおいて有効な2つの集団戦術 ~サイドチェンジと3人目の動き~

          先週よりスタートしました、「RYUGA’s FOOTBALL note」。2回目の今回は、前回に引き続きBuild-upに関する記事を書いていきます。  なお、前回の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらから覗いてみてください。 復習  では、内容に入っていきます。まず前回の記事でお話しした「2人の間」と「4人の間」の概念を復習します。 「2人の間」とは、いわゆる相手選手間のライン上にポジションを取ることでした。そしてそこにポジションを取る狙いは、相手選手間の距離を

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          「RYUGA's FOOTBALL note」02.Build-upにおいて有効な2つ…

          「RYUGA's FOOTBALL note 」 01.Build-upにおける「2人の間」と「4人の間」

          記念すべき第1回目の投稿は、ビルドアップにおいて重要な「2人の間」と「4人の間」について。 なお、今回は初回ということで、全文無料で公開しております。 さて、本題に入ります。 自チームがショートパス主体の攻撃スタイルを持ち、丁寧なビルドアップを志向するとしたら、相手の守備の陣形を確認する作業は必須です。 僕は、その過程において必ず、 「相手の1stラインの門の数」 を確認します。そして、門の数に応じて、ボールの出口の数を決めます。(出口とは、いわゆるボランチの選手

          「RYUGA's FOOTBALL note 」 01.Build-upにおける「2人の間」と「4人の間」

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          TR menu ~1. 前線の崩し~

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