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3人目の動き(Tercer Hombre)の種類と活用法
概要
本記事では、攻撃の局面において頻繁に活用されるアクションである「3人目の動き」について、その種類と活用法を解説する。3人目の動きは大きく「デスマルケ(マークを外す動き)タイプ」と「オーバーラップタイプ」の2つに分類され、デスマルケタイプには5種類、オーバーラップタイプには2種類存在している。本記事ではそれらを全て解説し、攻撃の局面において最も有効なコンセプトと言っても過言ではない3人目の動きに関して、読者の皆様の理解が深まることを目的とする。
そもそも分類する意味って?
詳細な解説に入る前に、そもそも「3人目の動き」をそんなに細かく分類する意味ってあるの?という疑問を抱く方もいると思うので、それに関して触れておく。
私の中ではこのようにアクションを細かく分類することの最大のメリットとして、「チーム内でアクションに関する共通認識が高まり、より再現性を持ってプレーすることが出来る」ことが挙げられると考えている。日本の指導現場においても「3人目の動き」という言葉自体は認識されている。しかし例えば、ビルドアップの局面で有効な3人目の動きと、崩しの場面で有効なそれとは果たしてどこが違うのか、またそれぞれのキーファクターはどのようなものがあるのか...といった部分までは認識されていないと感じている。
チームとしての攻撃をレベルアップさせるには、まずは指導者側がアクションを細かく整理し、それぞれのポイントを絞って選手に伝えることが必要だと感じている。本記事は、そういった指導者の皆様の「知識の整理」に大いに役立つと確信している。
3人目の動きの定義と構成要素
それではここから具体的に、3人目のアクションに関する詳細の解説に入る。まずは、3人目の動きと言うアクションを言語として定義したものを記しておく。3人目の動きとは以下のように定義される。
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