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死にたい欲求、殺したい欲求
夫に連休があったので、富士急ハイランドと池袋のアックススローBARへ行ってきた。
富士急ハイランドは言わずもがな絶叫マシーンの聖地。アックススローはダーツの斧版といったようなスポーツで、こちらの店舗ではアックススローの他に「物壊し放題」「落書きし放題」といったようなインモラルな行為を安全かつ合法的に娯楽として楽しむことができる。
煙となんとかは高いところが好きとはよく言ったもので、私も例
化粧と和解するか、否か。
化粧が嫌いだ。もう本当に、めちゃくちゃに嫌いだ。なので日常生活ではほとんど化粧をしない。できればこの土俵から完全に降りたいとすら思っている。
手順に蒙昧であり出来が悪いからというだけでなく、化粧をしたあとの顔面に纏わりつくなんとも心地悪いあのもったりした感触、そして「化粧が崩れるので顔に触れられない」というプレッシャーが耐え難いのである。
いや、それは私が底値のドラストコスメ(中には百均の物
牡馬たちはなぜ「娘」になったのか
比喩でなく、1日の大半をゲーム「ウマ娘プリティーダービー」に費やしている。そう。私はヘビートレーナー。
今更説明の必要もないかとは思うが、このゲームは歴代の名馬たちを牝馬・牡馬問わず「娘」化したキャラを育成するゲームだ。ウマ娘たちそれぞれに史実をなぞらえた(あるいは「もしもこうであったなら」という)非常に熱く読み応えあるストーリーが用意されており、様々にメディアミックスもしている。
どれも事
三十八歳。これからなのか?
ある歳上のBL作家の先輩がかけてくれた言葉がある。
「ばきさんはこれからの人じゃない」
申し訳ないながら、私はこの言葉が全く腹落ちしなかった。
これから? 私はもうすっかり「余生」の世界にいるとばかり思っているのに。
しかし人生百年時代。確かに三十八歳というのはまだまだ折り返しにも満たない年齢だ。まあ折り返しの五十歳を過ぎたあとの健康寿命は実に気になるところであるが、確かに三十八歳と
オオカミ陛下の思し召し
カザックに短い秋がやってきた。秋分を過ぎた頃からがくんと気温が下がり、明かり窓からは早くも冬の気配を感じさせる風が吹き込んでいる。枢機院にある自身の執務室で決裁の仕事にあたっていたザハールは、机上の小筆を転がした木枯らしに舌打ちをした。
ザハールは秋が嫌いだ。それは何故かと人に聞かれれば「越冬の準備に忙しく、まるで休む暇がないからだ」と答える。それも理由の一つではあるが、本当の理由ではない。