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小説・自由詩・ショートショート

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#ポエム

放浪 〜風船のような生き方に憧れる文鳥〜

風船のようで、渡鳥のような存在。

繋ぎ止めてくれないと、どこかへ飛んでいってしまう。

飛んで行くことが悪いことでもなく、

この場に居続けることが良いこととも限らない。

カゴの中の鳥が、飛ぶことを忘れてしまうように。

自分で餌を取る本能を忘れてしまうように。

けれど

遠くまで飛び過ぎてしまうと、きっと家には戻れない

帰る場所を残しておいてくれ、なんて言うのは甘えかもしれない

行った

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都合の良い同居人は、蜘蛛。

とある夜、ボーッと考え事している時だった。
白い壁紙にシミがある。黒いシミ。5mmくらいだ。
いつの間にできたんやろ〜と思っていたら、動いた。

蜘蛛だ。

彼の名は、ハエトリクモ。性別は知らないけど。
私の同棲相手だ。

虫嫌いな人も居るだろうから、写真は載せないが、興味があったらGoogle先生に聞いてくれ。
まぁ小さな蜘蛛である。

気付いたら家にいる系の虫の中でも、このハエトリクモは益虫だ

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上空15cmの花火。

上空15cmの花火。

夏の夜空を彩る大輪の花火は、地元で毎年のように見ていたけれど、去年は行われなかった。

今年も花火大会はないのかなぁ。

それでも、この直径3cmにも満たない小さな花火は

私の心を熱くする。

以前のような日常が訪れますように。

【ポエム】飲みのこし。  (208字)

【ポエム】飲みのこし。  (208字)

水深5mmの珈琲。カップの底の水面。

うっすらと惨めったらしく底面にへばりつく苦味。

飲み干して仕舞えば、もうこの場所にいる理由がなくなってしまう。

だから、最期の一口を飲み干せないまま。

熱が逃げていく。

きっと、冷めてしまえば美味しく無くなっていくのだろう。

それでも私はそれに手を伸ばすことができない。

このまま時間が止まってくれないものだろうか。

美味しさも、ここにいる理由も

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【自由詩】  道  (238字)

草原の真っ只中に、

身体一つでぽいっと放り出されて、

「はい、進んでください!」と言われたら、

私は途方に暮れるだろう。

どっちに行ったら良いのか分からない。

立ち止まり、空を見上げて、

地面に寝転んで、お昼寝を始めるかもしれない。

思い立って進んだ途端に、

「あ、そっちじゃないです」

と言われたら、ちょっと怒っちゃうかもしれない。

その草原に、一本の道があったのなら、

それ

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【ポエム】おとうふ。

子供の頃は、

味がないとか

食べ応えがないとか

何かとケチをつけて

嫌っていた、お豆腐。

なのに、

今年の夏も、お世話になっています。

何も悪い事してないのに、

勝手に嫌ってごめんね。

なんであんなに嫌っていたのか、

理由はもう思い出せないんだけどね。

今は、君の有り難みを実感しているよ。

【自由詩】悩める、ボールペン達よ。

【自由詩】悩める、ボールペン達よ。

大した能力差もない、

見た目が大きく違う訳でもない、

似たような色とデザインの

多種多様なボールペン達が、整然と並ぶ。

誰かが、気に入った!君が良い!

と言ってくれるその日を夢見て、

理路整然と並んでいる。

素敵な出会いで、旅立っていくやつもいるし、

何日も何週も何ヶ月も、在庫のやつもいる。

逃げ出すこともできず、

ただじっと時が過ぎていく。

誰かのお迎えの手によって

仲間

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嫌われ者の美点。ハトとカラスとの対談

嫌われ者の美点。ハトとカラスとの対談

私はハトも好きだし、カラスも好きなのです。



ハトを見て、悲鳴をあげて逃げ惑う友人がいるのだけど、
ハトからしたら良い迷惑よね〜。

「ワテの存在の何がご不満なんじゃ⁉︎」ってたぶん言ってますね〜知らんけど。

ハトさん、ほぼ無害なんですけどね。

何も考えてなさそうだなぁ…気楽に生きてそう。とか思うけど、それを言ったら

「ワテかて、ちゃんといろいろ考えとるわいっ!」
って怒られそうなので

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