心乃泉

わたしは犯罪サバイバー。その事件が、良くも悪くもわたしの人生観を、まるっと変えてしまっ…

心乃泉

わたしは犯罪サバイバー。その事件が、良くも悪くもわたしの人生観を、まるっと変えてしまった。家族に期待せず生きてきたわたしに今、「家族の問題と向き合う」という試練が課せられている。 #サバイバー #家族 #機能不全家族 #家族会議 #心 #ヨガ #猫

マガジン

  • 家族会議【連載】まとめ

    70代の両親と未婚の40代娘ふたり。「親戚で一番幸せな家族になろうよ!」のひと言で始まった家族会議の連載記事をまとめました。 一族が守り抜く『偽善』から抜け出して、『仮面家族』から『本物の家族』になれるのか…?

記事一覧

固定された記事

猫に気持ちを聞いてみた

猫の気持ちを確かめたこと、ありますか? おそらくほとんどの人が、聞いて確かめたりはしないはず。鳴き声や仕草で察するのが通常だし、「それが醍醐味!」というのも否定…

心乃泉
1か月前
29

【連載】家族会議『祖母の苦労を労わりたい』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#1|…

心乃泉
16時間前
5

【連載】家族会議『上から目線の意識』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#6|…

心乃泉
1日前
6

【連載】家族会議『記憶にございません』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#5|…

心乃泉
2日前
8

【連載】家族会議『共感を得るための自慢話宣言』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#4|…

心乃泉
3日前
23

【連載】家族会議『本家と分家のわだかまり』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#3|…

心乃泉
5日前
8

【連載】家族会議『ストレスのはけ口にされる弱者』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#2|…

心乃泉
5日前
7

【連載】家族会議『認知の歪みと論点ずらしの合わせ技』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議6日目#1|…

心乃泉
6日前
6

かっかどるどるどぅ

『かっかどるどるどぅ』は鶏の鳴き声を表すドイツ語だそうだ。 先日、NHK『こころの時代』で若竹千佐子さんのドキュメンタリーをやっていた。史上最年長で文芸賞を受賞し…

心乃泉
7日前
13

心を開くとは・・・

たとえば心が丸いカタチをしていたとして。 それを丸いままのカタチで見せる。 わたしはいつも、そうやって心を公開している感覚がある。 だけど、それが心を開くのとは…

心乃泉
8日前
7

【連載】家族会議『いつも家庭の扉を開けておくといい』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議5日目#6|…

心乃泉
9日前
6

【連載】家族会議『嫌われる勇気がありすぎることの弊害』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議5日目#5|…

心乃泉
10日前
6

【連載】家族会議『背徳感がはばむもの』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議5日目#4|…

心乃泉
11日前
4

【連載】家族会議『奥ゆかしさに隠すもの』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議5日目#3|…

心乃泉
12日前
9

幼き日の姉とわたしといじめの話

姉から「ごめんねぇ…」とLINEがきた。 昨日わたしが書いたブログを読んでのことだった。 姉は昔、姉の表現を借りて言うと「屈折」していた。親に気持ちを無視され、型に…

心乃泉
13日前
10

【連載】家族会議『子供は反抗しなければならない』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議5日目#2|…

心乃泉
2週間前
6
猫に気持ちを聞いてみた

猫に気持ちを聞いてみた

猫の気持ちを確かめたこと、ありますか?

おそらくほとんどの人が、聞いて確かめたりはしないはず。鳴き声や仕草で察するのが通常だし、「それが醍醐味!」というのも否定しない。

でも、日常のコミュニケーションで計り知れない問題が起きたとき。人は猫の気持ちとどう向き合うべきか。

わたしは、人の都合で猫の気持ちを決めつけたくなかった。
猫の気持ちは猫に聞きたいと思った。

だからペンデュラムで、猫の気持

もっとみる
【連載】家族会議『祖母の苦労を労わりたい』

【連載】家族会議『祖母の苦労を労わりたい』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議7日目#1|祖母の苦労を労わりたい――2020年1月12日。家族会議7日目。

先日から母方の祖母の話を聞いている。祖母が不満を抱えながら子育てしていたことが、母の価値観に、良くも悪くも影響しているからである。

父:
今日ね、続きを聞いたんだわ

もっとみる
【連載】家族会議『上から目線の意識』

【連載】家族会議『上から目線の意識』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#6|上から目線の意識――父の上から目線について、そう感じた具体的なエピソードを話した前回の続きから。

母:
100%お父さんがデリカシーがなくて、気を遣ってなかったというわけではないよ。気を遣ってたことも思い出せばある。けどやっぱり覚え

もっとみる
【連載】家族会議『記憶にございません』

【連載】家族会議『記憶にございません』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#5|記憶にございません――自慢話をして満足した父は、「悪いところを言って欲しい」と歩み寄りの姿勢を見せた。

父:
あのね。これ言ってほしいんだ。今日で言えねならいつでもいいんだけど。「お父さんのこういうところが上から目線だよ」っていうと

もっとみる
【連載】家族会議『共感を得るための自慢話宣言』

【連載】家族会議『共感を得るための自慢話宣言』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#4|共感を得るための自慢話宣言――父が過去を振り返って話すと大抵、「なんの話かと思えば自慢話か」となることが多い。

表面上「自慢などではない」としながら自慢話をされると、なんだかモヤモヤするし反応も微妙になる。そこで家族会議では、「自慢

もっとみる
【連載】家族会議『本家と分家のわだかまり』

【連載】家族会議『本家と分家のわだかまり』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#3|本家と分家のわだかまり――母のインナーチャイルドワークが進まないのは、案外根深いなにかがあるからかも。という姉の話を受けて、母が話し出したのは「分家」である母の実家と、「本家」との複雑な関係だった。(前回記事)

わたし:
そのおばあ

もっとみる
【連載】家族会議『ストレスのはけ口にされる弱者』

【連載】家族会議『ストレスのはけ口にされる弱者』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#2|ストレスのはけ口にされる弱者――家族会議に参加できない姉には、わたしが逐一報告を入れている。そこでカウンセラーの姉からアドバイスをもらうと、家族会議で共有するようにしている。

わたし:
昨日の話で、お母さんはまだタイムスリップできて

もっとみる
【連載】家族会議『認知の歪みと論点ずらしの合わせ技』

【連載】家族会議『認知の歪みと論点ずらしの合わせ技』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議6日目#1|認知の歪みと論点ずらしの合わせ技——2000年1月11日。家族会議がはじまって連続6日目になる。

わたし:
昨日おねえちゃんと電話で喋って

母:
うん

わたし:
朝お父さんにも言ったんだけど、お姉ちゃんの友達(カウンセラー)がア

もっとみる
かっかどるどるどぅ

かっかどるどるどぅ

『かっかどるどるどぅ』は鶏の鳴き声を表すドイツ語だそうだ。

先日、NHK『こころの時代』で若竹千佐子さんのドキュメンタリーをやっていた。史上最年長で文芸賞を受賞した『おらおらでひとりいぐも』でデビューした作家さんで、同作は芥川賞とのW受賞で話題となった。

そこから6年ぶりの新作となったのが『かっかどるどるどぅ』だ。

わたしは若竹千佐子さんのことを知らなかったけど、一緒にテレビを見ていた母は「

もっとみる
心を開くとは・・・

心を開くとは・・・

たとえば心が丸いカタチをしていたとして。
それを丸いままのカタチで見せる。

わたしはいつも、そうやって心を公開している感覚がある。

だけど、それが心を開くのとは違うような気がしている。

境界がはっきりしているときは、まだ心を開いていない。

心を開くとは、丸の縁がじわっと滲み、境界線があいまいになることだと思う。

それはきっと、水彩画のにじみと同じ。いつでもどの色とでも混じり合うことができ

もっとみる
【連載】家族会議『いつも家庭の扉を開けておくといい』

【連載】家族会議『いつも家庭の扉を開けておくといい』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議5日目#6|いつも家庭の扉を開けておくといい――5日目の家族会議もそろそろ1時間半が過ぎようとしている。

この日の家族会議は、インナーチャイルドワークをすることをテーマにしていた。傷ついている幼い自分に会いに行って、声をかけてあげようというもの

もっとみる
【連載】家族会議『嫌われる勇気がありすぎることの弊害』

【連載】家族会議『嫌われる勇気がありすぎることの弊害』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議5日目#5|嫌われる勇気がありすぎることの弊害――人の気持ちを考えている。考えて察して気をつかっている。だから人の気持ちがわかっている。

そう上手くは行かない。

人の気持ちを考えて気をつかっていることと、「人の気持ちがわかる」ことはイコールで

もっとみる
【連載】家族会議『背徳感がはばむもの』

【連載】家族会議『背徳感がはばむもの』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議5日目#4|背徳感がはばむもの――偏見を、いかにも正しいと見せかけ植え付ける。偏りがあることを隠し、もしくは偏った考えであることに気づかないまま、親は子供に教えを説く。

だけど子供は、いずれ偏見だと気づくときがくる。

母:
田舎であることとか

もっとみる
【連載】家族会議『奥ゆかしさに隠すもの』

【連載】家族会議『奥ゆかしさに隠すもの』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議5日目#3|奥ゆかしさに隠すもの――幼いころ、母親のフラストレーションのはけ口にされていた母。当然、子供のときにそうだとは気づかなかった。

でも子供というのは、言葉と感情に矛盾があることを敏感に感じ取るものだ。

母:
あとさ、思うのは、自信を

もっとみる
幼き日の姉とわたしといじめの話

幼き日の姉とわたしといじめの話

姉から「ごめんねぇ…」とLINEがきた。

昨日わたしが書いたブログを読んでのことだった。

姉は昔、姉の表現を借りて言うと「屈折」していた。親に気持ちを無視され、型にはめるようにしつけられてきたからだ。

そのフラストレーションを、姉は妹のわたしにぶつけていた。

姉はとても記憶力の良い人で、幼いころのエピソードを鮮明に覚えている。

昨日はブログをきっかけに、わたしがいかに「姉に従順だったか」

もっとみる
【連載】家族会議『子供は反抗しなければならない』

【連載】家族会議『子供は反抗しなければならない』

「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。

前回の記事はこちら。

家族会議5日目#2|子供は反抗しなければならない――わたしの祖父母で、今健在なのは母方の祖母だけ。97歳と高齢で、認知症を患っている。

わたしの大好きな祖母ではあるが、偽善的な人であり、固定観念が強い人であり、不満の多い人生を生きてきた人だ。

母は子

もっとみる