心乃泉

わたしは犯罪サバイバー。その事件が、良くも悪くもわたしの人生観を、まるっと変えてしまっ…

心乃泉

わたしは犯罪サバイバー。その事件が、良くも悪くもわたしの人生観を、まるっと変えてしまった。家族に期待せず生きてきたわたしに今、「家族の問題と向き合う」という試練が課せられている。 #サバイバー #家族 #機能不全家族 #家族会議 #心 #ヨガ #猫

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  • 家族会議【連載】まとめ

    70代の両親と未婚の40代娘ふたり。「親戚で一番幸せな家族になろうよ!」のひと言で始まった家族会議の連載記事をまとめました。 一族が守り抜く『偽善』から抜け出して、『仮面家族』から『本物の家族』になれるのか…?

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猫に気持ちを聞いてみた

猫の気持ちを確かめたこと、ありますか? おそらくほとんどの人が、聞いて確かめたりはしないはず。鳴き声や仕草で察するのが通常だし、「それが醍醐味!」というのも否定しない。 でも、日常のコミュニケーションで計り知れない問題が起きたとき。人は猫の気持ちとどう向き合うべきか。 わたしは、人の都合で猫の気持ちを決めつけたくなかった。 猫の気持ちは猫に聞きたいと思った。 だからペンデュラムで、猫の気持ちを聞くことにした。 ペンデュラムで気持ちを聞いたとき、ルナ(猫)はこう言った

    • 愛を美化したらわがね

      両親ともに岩手県の片田舎出身。そんな共通点から親近感がわいた、若竹千佐子さんの小説『おらおらでひとりいぐも』を読んだ。 夫に先立たれ、ふたりの子供とは疎遠になり、ひとりになった桃子おばあちゃんの心の声を聞きながら、人生を学び、女性の生き方を学ぶ。そんな物語だと感じた。 とくに既婚女性には、共感できる部分が多いと思う。 でもわたしは、子供の立場から、桃子さんと母親とを重ねて読んでいた。 桃子さんと娘との関係は、桃子さんと母親との間に起きたことの忠実な複製。わたしの母がそ

      • 【連載】家族会議『子供の当たり前の権利』

        「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#6|子供の当たり前の権利――父と母の不毛なやりとりが続き、母がぽつり。 母: なんか、今の話の感じがあんまりいい感じしないな、気持ち的に。 父: だからなんていうんかな、おじいちゃんのヒントはいただいたんだけども、やっぱりなんかね、お互いに何かあるんだよ。お互いに根深いものが。そんな気がする。お互いがそこを改善し

        • 【連載】家族会議『会話をすれば軋轢が生まれる…それもそのはず』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#5|会話をすれば軋轢が生まれる…それもそのはず――母方の祖母は愚痴っぽいところがあって、逆に祖父は不満があっても控えめにいう程度。そんな祖父でも「人と比べるのはよくない」ということは度々言っていたらしい。やんわりと。 母: おじいちゃんも比べられてんのかな。他の旦那さんと わたし: おばあちゃんに?あそこのうちは

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        • 家族会議【連載】まとめ
          57本

        記事

          【連載】家族会議『誘導尋問』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#4|誘導尋問――母に子供のころの思い出や、そのとき感じていた気持ちを聞いてきたところで、突然父がインタビュアーを始めた。 それがなんとも、誘導尋問のようである。 父: おばあちゃんからの温かい、なんて言うの、いい思い出っていうのかな、あとどんなものがありましたか。 母: あった気はするんだけど、 わたし: 抱

          【連載】家族会議『誘導尋問』

          【連載】家族会議『親の入院と子供の気持ち』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#3|親の入院と子供の気持ち――子供のころ、母親を手伝うためにご飯炊きをするようになった母。きっかけは、祖父が入院したことによるものだった。 わたし: おじいちゃんが入院した寂しさとか、そういうのは感覚的には、あんまりないの? 母: あったと思うけど。一番最初に思ったのはあれだな…。 結核って人にうつるから、家族全

          【連載】家族会議『親の入院と子供の気持ち』

          【連載】家族会議『親と子の言葉のハンデ』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#2|親と子の言葉のハンデ――前日の不毛な話し合いを整理して、話しの本質の再確認から始まった8日目の家族会議(昨日の記事)。 結局のところ、父も母も、幼少期に満たされなかったことで大人になりきれず、夫婦関係が上手くいかないのだという結論に至る。毎度のことだけど。 わたし: 小さい頃の話に戻ろうか。 母: わかりま

          【連載】家族会議『親と子の言葉のハンデ』

          【連載】家族会議『同じ思いがあっても』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議8日目#1|同じ思いがあっても――家族会議は8日目に突入した。 わたし: なんか、今朝お父さんと話してたことを、ざっくり話したいなと思っているんだけど。健康維持に対する考え方。 母: お父さんの? わたし: うん。その辺が伝わってないかもねって。 母: うん、聞いてみたいです。 わたし: うん。「お父さんも健康で長

          【連載】家族会議『同じ思いがあっても』

          【連載】家族会議『喜びを分かち合えない家族』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#10|喜びを分かち合えない家族――家父長制の長である父は、わたしが家族会議を主導するのが面白くない。自分が話題をふって、上手くまとめて終わらせたい。 7日目の家族会議は、ここまで父が責められ続けてきたから、最後に挽回したいのだろう。 父: 最後にお母さん。自慢するような内容言ってくれませんかね。 母: 急にふら

          【連載】家族会議『喜びを分かち合えない家族』

          【連載】家族会議『オオカミ少年』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#9|オオカミ少年――父はテレビの健康番組が大好きだ。健康番組を見ては「俺、あの病気だ」と思い込む。 それで最近は「俺、メニエール病なんだな」と言っている。 そうやって家族の心配を引き出して満足感に浸っているのが父だ。まるでオオカミ少年のようである。 わたし: 言われたあと、メニエール病のことをちょっと調べてみた

          【連載】家族会議『オオカミ少年』

          【連載】家族会議『ノウハウコレクター』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#8|ノウハウコレクター――父の健康問題(運動をはじめてもすぐ辞めてしまう問題)について話し合っている。 父は74歳。体を動かさなければ衰えていく一方の年齢であるため、待ったなしの問題だからだ。 母: 私も焦りとか、そういうのが日々あるのは確か。 父: いや健康問題って。今、現実的にね、ジム行って、公園でウォーキ

          【連載】家族会議『ノウハウコレクター』

          【連載】家族会議『寝たきりで余生をすごしたい』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#7|寝たきりで余生をすごしたい――父の健康問題についての話し合いがヒートアップしている。 父は運動するとなったら、いきなりハードメニューをやる。そして1週間程度で、どこかを痛めて辞める。それを今まで、何度も繰り返してきた。 そうこうしているうちに、身体はどんどん衰えていくだろう。母はそれが不安なのだ。だから何かと

          【連載】家族会議『寝たきりで余生をすごしたい』

          【連載】家族会議『努力する人を装うよりも』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#6|努力する人を装うよりも――母は父の健康を心配し、父に合いそうな健康教室を見つけると一緒に行こうと誘う。だけど父は、みんなでワイワイ運動するような場が苦手で行きたがらない。 その気持ちもわかるのだけど…。 わたし: まぁ、お母さんも(人付き合いや運動が)得意ってわけではない。でもなるべくやりたいと思って、自ら進

          【連載】家族会議『努力する人を装うよりも』

          【連載】家族会議『意味のない代替案』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#5|意味のない代替案――仕事ではフットワークの軽さが重宝がられ、「うちに来ませんか」との誘いを受けたりもしたという父。 父: フットワーク軽いのはね、俺の長所。 わたし: そうなんだね。家では全く、フットワークが軽いように見えないんだけど。 父: 会社ですごいよ。 わたし: 仕事でちょっと動きすぎちゃって、家

          【連載】家族会議『意味のない代替案』

          【連載】家族会議『結婚式の主賓あいさつですべった話』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#4|結婚式の主賓あいさつですべった話――前回の記事で書いた、父が恩着せがましく「拾ってやった」という部下。その部下の結婚式では、スピーチもしたという。 父: 俺(部下の)スピーチしたもん。 奥さんが大手銀行に勤めてる人で、部下がうちの会社で。スピーチでは、No.1の銀行とNo.1のわが社と。No.1とNo.1がくっ

          【連載】家族会議『結婚式の主賓あいさつですべった話』

          【連載】家族会議『押しつけの浪花節』

          「親戚で一番幸せな家族になろうよ」のひと言から始まったわが家の家族会議。その様子を、録音記録をもとに書き記しています。 前回の記事はこちら。 家族会議7日目#3|押しつけの浪花節わたし: そしたらあれだね。お母さんの話聞く? 母: 私お父さんの話聞きたいんだけど。質問があるの。いい? 父: どうぞ。 母: さっきお父さんが、自分は浪花節だって言ったじゃん? 父: うん。 母: あれってどんな感じか、もうちょっと教えてくれると。どんな感じのことを言ってるのかよくわ

          【連載】家族会議『押しつけの浪花節』