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フリーランスへの道のり

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外資系コンサルワーママが2027年までにフリーランス(ライター)になるまでの記録です
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#ライターの仕事

調理前の『お米』に、号泣する準備はもうできている(育児エッセイ)【メディア掲載】

調理前の『お米』に、号泣する準備はもうできている(育児エッセイ)【メディア掲載】

「お母さん、お父さん、26年間育ててくれてありがとう……」

新郎に寄り添いながら、新婦が涙ながらにご両親への感謝の手紙を読み上げる。
王道かつ感動的な結婚披露宴のクライマックスに、私も思わず涙腺が緩みかけていた。

しかしその涙は、次に聞こえた司会の女性の声で足早に引っ込んでしまった。

予想外の贈り物

「それでは、新郎新婦のおふたりよりご両親へ、感謝の気持ちをこめてお米の贈り物です」

お、

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外資系コンサル企業の論理派おばさんは、ギャルに惨敗する【メディア掲載】

外資系コンサル企業の論理派おばさんは、ギャルに惨敗する【メディア掲載】

私の夫は、ギャルだ。

少し補足する。
私の夫は、圧倒的ギャルマインドを持つ男だ。
なお、見た目はいたって目立たない黒髪の普通の男だ。

ギャルマインドとは「直感性」や「ポジティブ思考」を持つ性格を表す。
最近ではお硬いニュース番組で皆が言いづらいことをズバッと明るく発言する煌びやかな見た目のギャルコメンテーターが多く活躍している。
自分の好きなことを貫き、論理的に考えすぎず、バイブス(ノリやテン

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介護体験記。「アンパンマン」より「のび太くん」みたいな母になりたい【メディア掲載】

介護体験記。「アンパンマン」より「のび太くん」みたいな母になりたい【メディア掲載】

私には、2人の祖母がいる。
これは極めて普通なことだと思う。

普通でないのは、その2人の祖母が今「同じ家」に住んでいるということである。

2人の祖母の同居

『明石のおばあちゃん、一緒に住むことになりました』

1年前のある日、一通のメッセージが私の実家の家族LINEに入った。
それは父から届いたものだった。

父は婿養子という形で、母の実家に籍を入れている。
住居も、元々は母方の両親の家だっ

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夫が、ある日突然15万円を『ポチった』話【メディア掲載】

夫が、ある日突然15万円を『ポチった』話【メディア掲載】

「ポチっといたわ」

とある平日の夜、リビングのソファーで横になる私に夫が言った。

『ポチる』とは、我々夫婦の間では『ネットショッピングで何かを買う』ことを表す言葉だ。

「何を?」

はて? オムツかおしりふきか、何か常備品に不足でも出たのだろうか。
そういったものに気づくのはいつも大体私だが、今日に限っては心当たりがない。

「椅子」
「椅子って、どこの?」
「エルゴヒューマン」
「は?」

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「30メートル」の旅が、私を最強にした(育児エッセイ)【メディア掲載】

「30メートル」の旅が、私を最強にした(育児エッセイ)【メディア掲載】

「それじゃ、行ってくるね」
意を決して、車の中で母に別れを告げた。

「なかなか連絡できないと思うけど、頑張って!」
静まり返った真夜中の駐車場に優しく響く母の声援が、私の重い身体をそっと押した。

これは、私の旅の記録である。
時は2021年。まだコロナウイルスという未知なる恐怖が世間を騒がせていた頃だ。
世界中の人が外出や旅行という娯楽を奪われていた時期に、私の旅は始まった。

それは距離にし

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2歳の娘のへたくそな言葉が、母の世界を変えてくれた(育児エッセイ)【メディア掲載】

2歳の娘のへたくそな言葉が、母の世界を変えてくれた(育児エッセイ)【メディア掲載】

やってしまった。

少し痺れた自分の右手と、表情をなくした娘の顔を交互に何度も見た。

私はその日、娘を初めて叩いてしまった。

第二子を出産して数週間後の出来事

去年の4月。
第二子を出産して数週間たった頃だった。
その日、私は本当に参っていた。

ずっと機嫌が悪く、おむつを替えても授乳をしても泣き続ける赤ちゃんを1日中抱っこしていた。
食事は取れず、トイレにも行けず、昨晩の睡眠時間はたったの

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【メディア掲載】自分には「想像力」がないと嘆くあなたへ。想像力は、作れます

【メディア掲載】自分には「想像力」がないと嘆くあなたへ。想像力は、作れます

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

「天狼院ライティング・ゼミ」で書いた文章を、天狼院書店のWEBメディアに掲載していただくことができました。

もう10年以上前になりますが、『カワイイは、作れる!』というヘアケア製品のCMを覚えてらっしゃいますか?

その『カワイイは、作

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育休中に、2歳の娘と丸一週間歩いてみた母の話(育児エッセイ)【メディア掲載】

育休中に、2歳の娘と丸一週間歩いてみた母の話(育児エッセイ)【メディア掲載】

「ママいや! パパがいい!!」

次女が産まれる直前に、長女は2歳になった。
その頃、長女の私への信頼は地に落ちていた。
この1年間、楽しい思い出の隣に居たのはいつもパパだったからだ。

長女の「2番手」に格下げされた母

長女が1歳を迎えてすぐに私はフルタイムで仕事に復帰した。
仕事と育児の最低限やるべきことをこなすだけで精一杯だった私に、追い打ちをかけたのが次女の妊娠だった。

長女の妊娠のと

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【メディア掲載】猛暑の夏に娘の髪の毛を切れない母の話(育児エッセイ)

【メディア掲載】猛暑の夏に娘の髪の毛を切れない母の話(育児エッセイ)

「本当にいいの? 元に戻せないけど」
手を繋いだ先の、小さな娘に向けて何度も尋ねた。
「いいの!」
母からのしつこい問いかけに、娘は飽き飽きした様子で答えた。

2023年の夏のある日。私は近所の美容院の前にいた。
髪を切りに来たのだ。
私ではなく、娘の髪を。

娘にとっては人生初めてのヘアカットだった。

娘について

2021年3月に産まれた娘は、春の花である「菜の花」から名前を付けた。
若い

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【メディア掲載】人生最大の失恋を救ったのは、宮迫博之との思い出だった

【メディア掲載】人生最大の失恋を救ったのは、宮迫博之との思い出だった

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

「天狼院ライティング・ゼミ」で書いた文章を、天狼院書店のWEBメディアに掲載していただくことができました。

春は出会いと別れの季節ということで、少し気恥ずかしいトピックにはなりますが若かりし頃の恋愛経験について書いております。
失恋に、

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【メディア掲載】怪奇現象をきっかけに知った、「本当に怖いこと」

【メディア掲載】怪奇現象をきっかけに知った、「本当に怖いこと」

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

「天狼院ライティング・ゼミ」で書いた文章を、天狼院書店のWEBメディアに掲載していただくことができました。

年末に私の身に起こった怪奇現象をきっかけに気づいた、「本当に怖いこと」について書いた記事です。

まだ肌寒いこの時期にはちょっと

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フリーランス(ライター)への道【進捗報告-2024年2月-】

フリーランス(ライター)への道【進捗報告-2024年2月-】

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

2月の進捗報告です。

実施できたこと

ライティングの講座を受講しはじめました。
スキルを学べることはもちろん、課題提出のため毎週まとまった量の文章を書くという習慣がついたのが良かったと思います。
いま3週間ほど続けてみて、やはり自分は

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【メディア掲載】「諦める」ことは、「カッコいい」のだ

【メディア掲載】「諦める」ことは、「カッコいい」のだ

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

「天狼院ライティング・ゼミ」で書いた文章を、天狼院書店のWEBメディアに掲載していただくことができました。

転職などでのキャリア変更をはじめとする人生の岐路で、いままでの道に「こだわる」ことと、それを「諦める」ことの間で葛藤している方に

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【メディア掲載】友人から卒業旅行に誘われないキミは、「勝ち組」だ

【メディア掲載】友人から卒業旅行に誘われないキミは、「勝ち組」だ

「外資系コンサルティングファーム勤めのワーママが、3年後の2027年までにライターでフリーランスになる」までの記録をリアルタイムで発信していきたい、K子です。

私が2月から受講中の講座「天狼院ライティング・ゼミ」で書いた文章を、天狼院書店のWEBメディアに掲載していただくことができました。

テーマは自由ということで、今回はこの時期(2月)に合う内容として「卒業旅行」を取り上げてみました。
普段

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