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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2019年5月の記事一覧

息するようによどみなく

息するようによどみなく

 大学時代、とある講義の先生が学生全員に毎回質問カードを書かせて提出させていた。質問がなにもなければ、感想を書いておけばいいシステムだった。

「日頃から書いていれば、本当に質問したいことができた時に書けるでしょう」

 正確な言葉は忘れてしまったが、ニュアンスとしてはそんなことを言っていた。気になること、質問したいことができた時にだけ尋ねるのは、日頃からそれをしてこなかった人間にとってはハードル

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人格のせいにしない

人格のせいにしない

 ここ1週間で3回水筒を家に置き忘れた。
 わざわざお茶を入れて、机の上に置きっぱなしにしている。

 本当に自分は抜けているな。
 そうやって流しそうになってから、これは良くないと踏みとどまった。「自分はこういう人間だから仕方ない」と忘れ物に折り合いをつけようとしていた。

 けれど、忘れ物はいくらでも防止できる。
 たとえば僕はお茶を入れることは忘れていない。お茶を入れた後で、机に置いてほかの

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解決するために相談するのではない

解決するために相談するのではない

 大事な相談を持ちかけて、話を聞いてもらった。

 今後に関わるような大きな選択を迫られていて、正直迷っている。自分がどうしたいのか、なにを大事にしたいのかを整理する必要があった。

 数年前まで人に相談することが嫌いだった。
 自分の真剣な話をすると、好き勝手に意見を言われることに腹が立った。だから、最終的にはだれの意見も聞かないで、自分で散々考えて決断していた。

 けれど、今はそうじゃない。

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世界は広すぎてもピンとこない

世界は広すぎてもピンとこない

「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがある。
 簡単に言ってしまえば世間知らずに対する皮肉だ。

 けれど、世間知らずの方がもしかしたら生きるのが楽しめるかもしれない。井の中の蛙はその井戸から出た時に、驚きと感動を得られるのだから。

 確かに見聞きする世界が狭ければ、視野も考え方も狭くなってしまうかもしれない。でも、だからこそその枠を破るチャンスもたくさんある。

 そもそも限界を知ることす

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守るといいことがあるルール

守るといいことがあるルール

 息苦しさを感じる瞬間があって、それはなにかと思っていたら守らなければ罰せられるルールだった。

 あれをしたらダメだ。
 これをしたらダメだ。

 なんでもかんでも禁止ばかり。公園に行っても、「してはいけないこと」が並んでいる。なるべく隙のないように揚げ足をとられないように、ルールはの外は全部黒く塗りつぶして消してある。

 そんな状況で「子どもを自由に遊ばせること」も「子どもの自由な発想を育て

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300日経ったら日常が広がっていた

300日経ったら日常が広がっていた

 グラレコの筋トレというものを2018年7月10日からほぼ毎日やっています。

 100日ごとに振り返りを書いています。この記事は300日が経過してのふりかえりです。過去の振り返りは記事の最後にリンクを貼っておきます。

感慨はないが、続けることで魅力を見つける さて、節目を迎えても達成感のようなものはありませんでした。
 数字を意識しなかったといえば嘘になりますが、気づけば超えていました。続ける

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無為に過ごそう

無為に過ごそう

 今日はゆるめのイベントで、3時間近く1つの場所でだらだらと過ごした。たわいのない話をして、ちょっと身体を動かし、カードゲームをした。普段なら決してしない時間の使い方だった。

「無為に過ごす」というのはこういうことを言うのだろうか?

 こうやって過ごしてみると、自分がなにに価値を感じているのかがわかる。つまり「この時間で普段ならなにをするだろうか?」と問いが浮かんでくるのだ。

 本を読んだり

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立ち戻る理念がなかった

立ち戻る理念がなかった

 頼まれるだけで揺らいでしまう。僕の決断はその程度のものだった。

 1つのメールをいただいた。簡単にいうと依頼だ。
 数年の付き合いがあり、過去の経験もあって「やってみない?」と言われた。

 正直、僕はやるつもりはなかった。今年は自分を取り巻く環境も少し変わっていて、身動きが取りづらくなっている。ただ、そんな問題は些細なことでしかない。

 1番思っていたのは、「自分がふさわしくないのではない

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む

 久々になんも思いつかないでPCの前に座っている。
 もう20分書いては決してを繰り返している。

 今日もたくさんの選択と体験をしたはずなのに、書くことが思いつかない。いつもより1時間早く起きたとか、ちょっと手の込んだ煮物を作ったとか、溜まっていた事務仕事をしたとか、仕事帰りにくどいラーメンを食べて胃がやられているとか、そういう出来事は思いつく。ただ、それ以上のことを書きたいと思わない。感じたこ

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異なる己に出会う

異なる己に出会う

 多様性の時代だと聞いたことがある。なぜそれが必要なんだろう?
 そのことがずっと腑に落ちなかった。

 色んな人が世の中にはいるという論理も確かにそうだけれど、ネットも物流も普及した世の中において、狭い世界で限られた人とだけ生きていくことはそれほど難しくない。

 多様性を認めるのは苦しいことだ。それはちょっと前にも書いたことがある。

 でも、その理由が少しだけわかった気がする出来事があった。

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発想を逆転する力

 昨日映画館に行ったら、見慣れぬ箱が3つ置かれていた。電話ボックス2個分くらいの大きさで、曇りガラスが張られていた。

 ハコカラと名づけられたそれは、映画の待ち時間に1曲100円でカラオケができるらしい。2人くらいまでは入れるので、カップルや友達連れで歌っている人が意外といた。

 これ考えた人は本当に凄いと思った。

 意外と待ち時間は持て余している人もいるので、1曲単位で時間調節もできる。主

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学びのタイムマシーン

学びのタイムマシーン

 もっと遊ぶように学びたい。
 そして、それこそが本来ある姿であると思うのだ。

 最近、学ぶということになんだか気だるさを覚えている。だから、小難しい本を読むことに躊躇して、「学び(ぶ)」と名のつくものを避けるようにしている。

 ちょっと前までは貪欲に吸収しようとしていたのに、学ぶことに胃もたれを起こしたような気分だ。

 行動を起こす時に「〜のために」が中心にドカッと腰をおろしてしまうと、目

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危なっかしい方が手伝いやすい

危なっかしい方が手伝いやすい

 必死で自分がなんとかしようと思っている。でも、1人で頑張れば頑張るほど、周りはどうしようもなくなってしまう。
 だから、1人では無理そうだと思うくらい危なっかしさがあった方がいいのかもしれません。

 2018年8月から友人と月に一回グラレコれんしゅう会というものをやっています。かれこれ10ヶ月も経っています。昨日その会があったのですが、我ながら本当に良い会になっていると思っています。

 継続

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判断を急ぎすぎていないか?

判断を急ぎすぎていないか?

 効果というのははたしてどれくらいでわかるものだろう?

 技術の進歩、時代の変遷のスピードはどんどん上がっていて、その中で時間感覚は速くなっていく。だから、短期間で大きな成果を目指そうとする。
 そうすると、早く早く人や物事を見極めようとする。

 短期間でできるようにマニュアルが用意され、短いスパンで成果を期待する。けれども、本当にそれでいいんだろうか?

 世の中には短距離走もあれば長距離走

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