マガジンのカバー画像

素敵な骨董箱🌹

66
個人的に素敵だなぁと感じられたものたちが集められています。
運営しているクリエイター

#絵画

色彩のポリフォニー -シャガールの魅力

色彩のポリフォニー -シャガールの魅力

 
 
【月曜日は絵画の日】
 
視覚芸術において、単に色が沢山あるから、鮮やかに感じるわけでもない。それらが、様々な意味を持った時に、生き生きと輝き始めます。
 
20世紀の巨匠シャガールが残した絵画は、色彩が様々な階層で踊りだす、絵画史上有数の鮮やかな絵画です。

マルク・シャガールは、1887年、現在のベラルーシ生まれ。19歳の時にサンクトペテルブルクに出て、様々な職に就きながら、何人もの教

もっとみる
陽光の下で深淵を覗く -エリザベス・グラスナー[Head Games]

陽光の下で深淵を覗く -エリザベス・グラスナー[Head Games]

 某日、六本木ピラミデビル。

 エリザベス・グラスナー「Head Games」(7月2日~8月31日)@ペロタン東京

呼び起される無意識

 展示作品は、反射的に、その意味を問いたくなるものばかりだ。

 もちろんのことだけど、作家の持つ意図はきちんと存在する。

 ただ、作品の前に立って対話(自分と?)していくうちに、意味の追究は、する必要がないのではないかという気になってくる。

 冒頭に

もっとみる
[群]としての作品 -中園孔二「ソウルメイト」@丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

[群]としての作品 -中園孔二「ソウルメイト」@丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館

 成田から再び、高松へ。

 いつものように、スケジュールが空いたところに滑り込ませた短い旅。天気は全国的に変わりやすく、崩れつつあったのだけど、「島には1日行かれればいい、悪天候ならば美術館巡りでもしよう」と調べていて…見つけてしまった。

 どうしても行かなければという気になり、天候は回復したのだけど、フェリー乗り場の方には向かわず、高松駅から丸亀まで。

 ちなみに、猪熊弦一郎作品の常設展も

もっとみる
子供のためのオルセー美術館(14)ヘビのひとりごと/ルソー・ヘビはなんびき?

子供のためのオルセー美術館(14)ヘビのひとりごと/ルソー・ヘビはなんびき?

小さいお子様向け ヘビの数を数えます。

あしたの8月31日は満月🌕 エデンの森も満月の夜 何かが動いている

わたしは
エデンの森にすむ いきものだ

ヘビともよばれるらしい

なかまがいくつもいるのが
わかるか

このふえの音
きこえるか

しっぽの先までふるえるような
はらのうろこにまで しみる音

きけば このからだは
もとめてうごくぞ

見たいなら さあ さがしてごらん
空のひかるま

もっとみる
月光、幻想、死、狂気――ドイツでロマン派博物館を巡った

月光、幻想、死、狂気――ドイツでロマン派博物館を巡った

単身欧州出張の帰国日、朝から夕方までの時間フランクフルトの街を駆け抜けて観光してきた。
かねてから行きたいと思っていたDeutsches Romantik Museum(ロマン主義をコンセプトにした博物館は世界でここだけ)での体験を旅情と共に書き残しておこうと思う。

ゲーテ『若きヴェルテルの悩み』(1774年)における「愛」、フィヒテの「哲学」、ホフマンの『牡猫ムルの人生観』『砂男』における「自

もっとみる
冬の小作品展の絵

冬の小作品展の絵

SUNABAギャラリー様「冬の小作品展」が無事終了しました。
ありがとうございました!
今回「眠りは小さな死」というテーマで4枚描きました。
ご紹介していきますね。

手前にいるのはバクです。
心配事や不安があると寝れなかったり眠りが浅くなってしまいます。
魂の底から深く眠りたい

しかし不安は生きてる限り無限にわいてきます。
だったらもう外界と切り離された世界でしか完璧な眠りを得る事はできないん

もっとみる