田中童夏

たなかどなつ 画家、漫画家。仄暗いものと懐かしいものが好き。 noteは文章の練習のた…

田中童夏

たなかどなつ 画家、漫画家。仄暗いものと懐かしいものが好き。 noteは文章の練習のため始めました

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新刊できたよ(ねこのこと)

関西コミティアに向けてちまちま作ってた漫画の本が今日到着しました。 長かった…漫画制作ってマジで登山みたいですね。 しんどいけど頂上に着いたら喜びもひとしお。 今回の新刊は「おかえり、黒」 突然姿を消した黒猫がかえってくるお話。 だけど彼にはかえる場所が二つあり…一体どちらにかえるのか?と言う内容 「ねこは死期が近づくと失踪する」と言う迷信?と昔一緒に暮らしてたねことの思い出をベースに描いた話です(あとがきに詳しく描いてるからぜひ読んでみてね) ねこの持つ神秘性みたいな

    • ビューティフル・ドリーマー(感想)

      うる星やつらの映画「ビューティフル・ドリーマー」を観ました。 前々から気になってた作品です。 一言で言うと衝撃的でした。すごい、凄すぎる。 ※以下ネタバレあります 前半 うる星やつらは子供の時再放送を見てたのでキャラクターの関係性などはうっすらと覚えていました。 映画が始まると「あ、そうそうこの子はこんな子だった」と芋づる的に登場人物のことを思い出していきました。 学園祭の前夜、クラスメートたちは学校に寝泊まりして準備を進めています。 クラスメートと夜遅くまで学校にいる

      • 映画を見よう

        ほったらかしてたアマプラを復活させたので時間ある時ちょこちょこ映画見てます 王族や殺人鬼、世界を救う少年少女… 映画は他人の人生を追体験できるからいいですね 人間を勉強するのに良いと思います 昔のバ先に「俺は自分と感性を磨くために映画をたくさん観てる!だから感受性が豊かなんだ!」と言ってる人がいました。 その人はパワハラしまくりだったので感受性と人間性は比例しないんだなと勉強になりました。 終わり

        • 硝子のお友だち

          web漫画誌ボヘミアにて死とキャンディ12夜「ひとりの女の子」が公開されました。 永遠に終わらない遊びを続ける女の子のお話です 今回のお話では「ガラスの兵隊」という人たちが出てきます ピカピカで綺麗で例え粉々になっても女の子を守ってくれます この人たちの元になったのは児童の時に集めていたガラスのお人形たちです。 夜店で売られていた2cmほどの、大きくても3cmの小さな人形たちでした 犬やねこ、ウサギや天使… 夏が来るたび増えていきちょっとしたコレクションになっていきまし

        新刊できたよ(ねこのこと)

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          なんでお人形をつくるのか

          おやすみだったのでお人形の展示を観に行きました どの子も素敵でした 展示された人形たちを見て人はなんで人形を作るんだろうかとぼんやり考えてしまいました 昔から気になっていた事です 人形は… 自分の分身?理想の伴侶や友達?なりたい憧れの姿? 人によって色々あると思います わたしも少なからずあてはまりますが 「作る行為が楽しいから作る」というのが一番大きいと思います。 頭の中の人物が形と質量を持ち現存するようになるのが堪らないです

          なんでお人形をつくるのか

          2月に作ったお人形

          紙粘土で3体作りました。楽しかったです さそりのピッピ 死とキャンディ11夜「うそつきな男の子」に登場するさそり けなげでいじらしい女の子です ドド この子はセリアドールを改造して作りました。 裁縫ができないので服は粘土。 元々はカスタムキャストで作ったキャラが元 バーチャル受肉したらこの姿になりたいです グースカ・ピー助 たまに描いてる「素晴らしい眠りのために」というシリーズに登場するねこ。 いつか飼い主もドールカスタムで作ってピー助を膝に乗せたいです

          2月に作ったお人形

          おかえり、黒(没ネーム供養)

          なんかなかったことにするの勿体無いのでここで供養します。 気が向いたら清書するかもしれません

          おかえり、黒(没ネーム供養)

          2月

          2月は粘土いじりしてました。 粘土いじってると精神が安定してきます。 わたしは「道具を介してなんかする作業」が苦手なので粘土いじりのように自分の手の感覚のみで直接作る作業が楽で癒されるのです 制作してて詰む理由は「やらなきゃいけない事があるけど次何すればわからなくて身動きが取れなくなる事」なのですが粘土は立ち止まっていられません(乾くので) 粘土はなんも考えずただひたすら手を動かし続ければいいので癒されます 制作し出すと机がゴチャゴチャになるのと粘土の袋一度開けたら使

          天国奇譚

          ギャラリーソラト様「未来人から招待状」で展示販売中の作品たち(24日まで) 「天国奇譚」という死んだ後の冒険を描いた連作です 離れていた三兄妹と犬は天国で再会し新しい暮らしのためのおうちを探し天国を旅します     やさしい火 お前がいつも夢で辿り着けなかった駅はここだったんだよ お変わりなく!スノーヤムの巣 みんなできみの名前を考えよう 今日からここが我ら兄妹の家 子供をやりなおそう

          生まれなかったきみと生きる(創作童話)

          ひとりの男の子がいました でも本当はひとりではなく、男の子と同じ顔をした片割れがいることを男の子は生まれた時から知っていました お母さん 皆 信じてはくれませんでしたが唯一お母さんだけが信じてくれました 男の子がその話をするときお母さんは決まって少し悲しそうな顔をするのでした ある日男の子を膝に乗せてお母さんは丸い小さな鏡を彼に見せました それは蓋にお母さんの瞳と同じ色の宝石が装飾されたきれいなコンパクトでした 「これはお母さんとお父さんが恋人だった時にお父さんが贈って

          生まれなかったきみと生きる(創作童話)

          うさぎ病院(SS)

          「もうすぐ人間になる手術をするんだ」 子兎は白い病室でそう呟いて笑って見せた 誰もいない廊下を歩く 中庭でこれからピクニックするという 一緒にどうかと誘われたのでついていく 「か弱いうさぎのままじゃ生きていけないからね」 子兎の横顔に陰が差す 「きっと寂しくても平気になる。死なないよ」 「ちょっと怖いけど頑張るね」 私は励ましの言葉を探しながらとうの昔になくしてしまった「寂しさ」の感覚を思い出していた

          うさぎ病院(SS)

          夏休み終わった

          3年ぶりの個展「うらがわの夏休み」終了しました。 本当にありがとうございました。 今回「子供時代」を個展全体のテーマにしてみましたがいかがだったでしょうか 制作中、次から次へと図案が浮かんだのでやはりこのテーマは「死」とおなじく自分の根っこになってるんだなと思いました。 今年の夏はいままで絵描いてきて一番「楽しい」と思えた制作期間でした。 色の組み合わせを試すのが楽しい 実を言うと最終日までドローイングはちょこちょこお迎え頂いてたのですが展示してる絵にお迎えがつかなく

          夏休み終わった

          水子について思う事

          たまに水子をモチーフにした絵を描きます。 個展に展示中の「水子れい園」は子供の頃にたまに連れて行かれた水子の霊園がモデルです。 個展 https://sunabagallery.com/upcoming/20231007_Dounuts/Dounuts.html 自分には生まれる前になくなった兄がおりその子を供養するため足を運んでいました(本当は妹もいたみたいだけどこの子は家の事情でいなかったことになってます) 小さい子供を抱っこしたお地蔵さんがいてお菓子がお供えされてい

          水子について思う事

          夏休みが始まる(個展)

          こんにちは。すっかり秋になりましたね。 明日から三年ぶりの個展が始まります。 個展タイトルは「うらがわの夏休み」です。 場所は前回と同じく大阪中崎町のSUNABAギャラリー様です https://sunabagallery.com/upcoming/20231007_Dounuts/Dounuts.html 奮闘記↓わたしの夏 開催は秋なんだけどタイトルに夏休みとつけたのには理由があります。 今回個展にテーマを決めました「子供時代」です もちろんどれも仄暗いです ま

          夏休みが始まる(個展)

          海ヲ想フ

          gallery&cafe AQUA様で開催された「海ヲ想フⅤ」終了しました。 ありがとうございました! 以下作品です。 心象風景的な海辺をさまよう少年の絵を描きました こちらまでは届かない テトラポッドで自分の中の波をなんとか堰き止めてるイメージです。     たどっては消え たどっては消え 最近この少年がよく作品に登場します。 彼は自分がなりたかった姿のひとつだと思ってます

          近況(色鉛筆にまみれる日々)

          こんにちは。 昼間に歩いても命の危険は感じないくらいには涼しくなりましたね。 それはいいことなんですが今焦ってます。 そう…10月7日に個展を控えてるのです。 あと一ヶ月を切ってしまいました。 前回と同じく中崎町のSUNABAギャラリーさんでやります 詳しくはこちら。 三年ぶりの個展ですかね リミットが迫ってるので毎日 「どうしよう〜!!」 って感じです 毎日イソイソ描いてます。 八月末あたりで新しい図案がポンポン浮かぶという謎ブーストがかかったのですがさすがに全

          近況(色鉛筆にまみれる日々)