四国の祖母から、八朔がたくさん届いた。 祖母は昨年亡くなったので、正確には、祖母のいた家に住む母から、なのだけれど。 毎年祖母の名前で送ってもらっていたから、四…
日々、短歌をつくり、主に日経歌壇に、時々NHK短歌に投稿して、数年が経つ。 たまに採ってもらえると嬉しいし、評をもらえると、舞い上がる。 数年続けてみて思うことは、…
新年度が始まった。 自分は異動しなくても、同じ部署でいろいろと人の入れ替えがあり、毎度のこととはいえ、慌ただしくて心がざわざわして、意味もなく疲れてしまう。 新…
ついに、ボケの盆栽が咲いた。 去年の春、お花屋さんで一目惚れして買ってきた、ミニ盆栽。 「毎年咲きますよ」と言われたけれど、植物を育てるのが下手なので、また今年咲…
今の町に引っ越してきて、8か月ほど。 10年日記の去年の欄を見ると、去年の今ごろはまだ前の家にいて、引っ越しなんて考えてもいなくて、賃貸借契約を更新している。 …
年が明けて、もう20日あまり。 今年もすごい勢いで、過ぎていきそう。 先日、本屋さんのレジに並んでいたら、前方に並んでいる若い人がたくさんの歌集を抱えていた。 本…
ようやく、御用納めがやってきた。 嬉しいというより、ほっとして、疲れがどっと押し寄せてくる。 12月は、とても慌ただしかった。 ハムスターの回し車がすごいスピードで…
能のお稽古を始めて、もうすぐ一年が経つ。 謡と仕舞(ざっくり、歌と踊り)、両方習うのは欲張りすぎるかなあと思いつつ、思いきって両方始めて、案の定、練習不足でどち…
散歩をしていたら、ご近所のサボテンが花を咲かせていた。 小さな小さなサボテンのモコモコが集まった、かわいい花壇。 そのモコモコたちの頭の一つ一つに、鮮やかなオレン…
いつの間にか、もう12月。 晩秋に入ってからも暖かな日が多かったけれど、12月ともなると、さすがに朝晩の冷え込みは厳しくなって、家の前のハナミズキの葉も、真っ赤に染…
昔から朝が苦手で、太陽の光が苦手だった。 大人になった今も、相変わらず朝は弱いけれど、お日様のありがたみは、少し分かるようになった。 それは、年を重ねるごとに、…
今月のダ・ヴィンチは、短歌特集。 歌人の瀬戸夏子さんと尾崎世界観さんの対談の中で、短歌は下積みの必要なジャンル、というお話が印象的だった。 短歌を続けていって、…
先日、40歳になった。 家族からは、なんだか信じられないね、と言われる。 末っ子だから、いつまでも子どものイメージがあるらしい。 自分自身はどうかといえば、35歳…
残暑の厳しい、今日この頃。 でも、夜の散歩は格段にしやすくなったから、やはり秋は来ているのだろうと思う。 二回の子育てを無事に終えて、近所のツバメは巣立っていっ…
まだまだ暑いけれど、お盆を過ぎた頃から、朝晩は少し過ごしやすくなって、真夏はもう終わったのかなあと思う。 夜、仕事から帰るとき、あんなに蝉が鳴いていたのに、今は…
藤田結子
2024年4月24日 08:53
四国の祖母から、八朔がたくさん届いた。祖母は昨年亡くなったので、正確には、祖母のいた家に住む母から、なのだけれど。毎年祖母の名前で送ってもらっていたから、四国からの贈り物は、祖母から、という感じがする(母にも、感謝)。私は、八朔が好きだ。最近は、あまり人気がないみたい。たしかに、分厚い皮をむき、さらに薄皮をむき、ようやく食べたら水分は少なめでちょっと苦いという、現代人には不向きな果物
2024年4月7日 18:08
日々、短歌をつくり、主に日経歌壇に、時々NHK短歌に投稿して、数年が経つ。たまに採ってもらえると嬉しいし、評をもらえると、舞い上がる。数年続けてみて思うことは、力をこめて作った思い入れのある歌は、大抵採られない、ということ。これまで採ってもらえたのは、朝起きて、ぼーっと白湯を飲みながらふっと浮かんだものや、川沿いをぶらぶら散歩しながら、なんとなく思い付いた歌がほとんどだ。やはり、無駄な
2024年4月1日 20:25
新年度が始まった。自分は異動しなくても、同じ部署でいろいろと人の入れ替えがあり、毎度のこととはいえ、慌ただしくて心がざわざわして、意味もなく疲れてしまう。新しい人たちとの出会いに、ワクワクできるような性格ならいいのだけれど。昔から、変化が苦手なのは、変わらない。新しい人たちを迎えて、仕事のスタイルもいろいろだ。朝型・夜型、職場派・在宅派、それぞれに自分のやり方がある。あなたは何型?
2024年3月16日 16:56
ついに、ボケの盆栽が咲いた。去年の春、お花屋さんで一目惚れして買ってきた、ミニ盆栽。「毎年咲きますよ」と言われたけれど、植物を育てるのが下手なので、また今年咲いてくれるか、正直不安だった。去年、花が終わったあとに虫がついてしまったこともあり、だんだんと元気がなくなってきて、引っ越す前あたりは、もう枯れてしまうかもと思っていた。それが、引っ越してからはなぜかぐんぐん元気になって、やたらと枝
2024年3月10日 08:23
今の町に引っ越してきて、8か月ほど。10年日記の去年の欄を見ると、去年の今ごろはまだ前の家にいて、引っ越しなんて考えてもいなくて、賃貸借契約を更新している。そんな風に突然引っ越したのに、今の町に、もうずっと前から住んでいるような気がする。前の住所と近いから、なじみやすかったというのもあるかもしれないけれど、変化の苦手な私にとって、意外な結果だった。引っ越して、最寄り駅は遠くなり、その分
2024年1月21日 14:54
年が明けて、もう20日あまり。今年もすごい勢いで、過ぎていきそう。先日、本屋さんのレジに並んでいたら、前方に並んでいる若い人がたくさんの歌集を抱えていた。本当に、短歌ブームなんだなあ、と思う。短歌を作りはじめて、はや四年。周りに同じ趣味の人がいないこともあり、短歌ブームを実感することはなかった。それが、こんなに若い人にまで広がっているなんて。今年の大河は紫式部だし、ますます盛り上
2023年12月29日 13:05
ようやく、御用納めがやってきた。嬉しいというより、ほっとして、疲れがどっと押し寄せてくる。12月は、とても慌ただしかった。ハムスターの回し車がすごいスピードで回転して、足がついていかなくなってグルグル翻弄されるような、そんな毎日。ハムスターは小さい頃から、教えなくても回し車を回す。まだ小さいときは、カラカラカラ、と可愛い音。大きくなると、びっくりするくらい力強く、ブンブン回す。車
2023年12月17日 09:30
能のお稽古を始めて、もうすぐ一年が経つ。謡と仕舞(ざっくり、歌と踊り)、両方習うのは欲張りすぎるかなあと思いつつ、思いきって両方始めて、案の定、練習不足でどちらもなかなか身に付かないのだけれど、楽しく取り組めているから、とりあえず良いことにする。なにより、両方習っていることで、お能を観に行ったときの楽しみ方が、習う前と比べて、広がったように思う。自分が謡ったことがあると、何を言っているのか
2023年12月10日 09:52
散歩をしていたら、ご近所のサボテンが花を咲かせていた。小さな小さなサボテンのモコモコが集まった、かわいい花壇。そのモコモコたちの頭の一つ一つに、鮮やかなオレンジの花が、髪飾りのようにくっついている。冬にも咲くんだ!それも、枯れ葉舞う寒さを吹き飛ばすような、ビタミンカラー。ああ、いいなあ、と思う。こんな小さなサボテンにも、花が咲くんだ。こんなに身近に、知らないことが、まだまだたくさんあ
2023年12月2日 16:07
いつの間にか、もう12月。晩秋に入ってからも暖かな日が多かったけれど、12月ともなると、さすがに朝晩の冷え込みは厳しくなって、家の前のハナミズキの葉も、真っ赤に染まった。朝、川沿いを、コートとマフラーに埋まりながら歩く。冷蔵庫の中のような空気で、顔が寒い。お休みの日くらい、遅くまで眠っていたいのだけれど、年のせいか、長く眠り続けることができなくなった。今年も、あと一か月を切った。仕
2023年10月24日 17:12
昔から朝が苦手で、太陽の光が苦手だった。大人になった今も、相変わらず朝は弱いけれど、お日様のありがたみは、少し分かるようになった。それは、年を重ねるごとに、うまく眠れなくなったせいかもしれない。「朝起きたらすぐに窓を開けて、太陽の光を浴びましょう」と、どの眠りの本にも書いてある。眠りのための準備は、朝から始まっているのだ。とはいえ朝は苦手のままなので、平日の朝はバタバタだ。屋外で育て
2023年10月9日 11:51
今月のダ・ヴィンチは、短歌特集。歌人の瀬戸夏子さんと尾崎世界観さんの対談の中で、短歌は下積みの必要なジャンル、というお話が印象的だった。短歌を続けていって、劇的に変化が生じるには、少なくとも三年はかかるし、十年やるまで分からない。三年から十年の間に、とても良くなる人が多いのだとか。ちょうど私が短歌を作りはじめて、三年が過ぎたところ。短歌も十年か、と思うと、嬉しくなった。能の謡のお
2023年10月2日 08:48
先日、40歳になった。家族からは、なんだか信じられないね、と言われる。末っ子だから、いつまでも子どものイメージがあるらしい。自分自身はどうかといえば、35歳を過ぎた辺りから体力気力とも衰える一方で、むしろまだ40代じゃなかったのか!という感じ。よく40年も生きてきたなあ。なんだかもうボロボロだ。人生100年時代といわれるけれど、みんなどうやってこんな長生きしているんだろう。とは
2023年9月13日 19:52
わたしにもお囃子がほしい川べりを吉野天人謡って帰るお能を観るたびに、シテ(主役)を盛り上げるお囃子に魅了される。私は私を、鼓舞するしかないけれど。
2023年9月4日 08:57
残暑の厳しい、今日この頃。でも、夜の散歩は格段にしやすくなったから、やはり秋は来ているのだろうと思う。二回の子育てを無事に終えて、近所のツバメは巣立っていった。空っぽのおわんの巣が残されて、ちょっと寂しいけれど、来年はまたあの巣を補修して子育てをするのだろう。毎日毎日働き詰めで、休日は、心身を休めただけで過ぎてゆく。あああ不幸だ。夜、職場から帰りながら、そんなふうに思う。でも、そ
2023年8月27日 12:05
まだまだ暑いけれど、お盆を過ぎた頃から、朝晩は少し過ごしやすくなって、真夏はもう終わったのかなあと思う。夜、仕事から帰るとき、あんなに蝉が鳴いていたのに、今は澄んだ虫の音に変わっている。子どもたちはあと少し夏休みがあるようだけれど、大人である私の休暇はあっという間に過ぎ、今はすっかり平常モードだ。休みのうちにたまった仕事が押し寄せてきて、溺れそう。こんなことなら、休みなんてないほうがよかっ