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#短編小説
<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<22>
閑話 僕と宮子が出会って、付き合い始めて13年が経ったんだな。
結婚からは6年。綾が生まれてからは2年半。
そして、晴太が今年生まれた。
来年には綾も幼稚園に入る。
夏には綾のおむつが取れた。順調順調。
宮子はまだパートの再開はしなくていいか、と言っている。綾が幼稚園に入園してから再開するのだそうだ。
僕はまだ育児休暇を終えて、在宅勤務と出勤を半々くらいで過ごしている。
近くに住む父
<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<21>
猫についていく 公園からの帰りに、猫を見つけた。
「あ、にゃあだ」
綾は猫のことを「にゃあ」と呼ぶ。慌てて近づいても逃げられることを知っている彼女は、猫を刺激しないようにそっと近づいていく。なるべく視線を下げるようにして、屈んで、よちよちと歩き、声を出さないで。
猫は敵意が無いことを分かっているのか、それともただ人懐こいだけなのか、綾が近づいても逃げることなく待っていた。
「にゃー」
猫が鳴
<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<19>
再び、日常 宮子も晴太も家に戻ってきた。
ベビーベッドは綾のおさがり、おくるみとかは新調、哺乳瓶は使い回しだけど、乳首は買い直した。サイズ小さいのとか無かったからね。
おむつも新生児用は買わないとだし、布団も綾がまだ小さいのを使っているから新しく買い足した。
あ、おむつは早速おむつケーキ送ってくれた友人がいたので非常に助かりました。
そんな感じで数日は準備や足りないものを揃えるのに忙しく、