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<連載小説>昨日のような、明日を生きよう<22>

閑話

 僕と宮子が出会って、付き合い始めて13年が経ったんだな。
 結婚からは6年。綾が生まれてからは2年半。
 そして、晴太が今年生まれた。
 来年には綾も幼稚園に入る。
 夏には綾のおむつが取れた。順調順調。
 宮子はまだパートの再開はしなくていいか、と言っている。綾が幼稚園に入園してから再開するのだそうだ。
 僕はまだ育児休暇を終えて、在宅勤務と出勤を半々くらいで過ごしている。
 近くに住む父母も元気だし、九州の宮子の実家もまだまだ壮健だ。

 これから、僕たちの生活には大きな変化が訪れるだろう。
 自分たちの中だけで閉じていた世界が、綾の幼稚園入園によって外とのつながりで開いていく。
 昨日のような今日を過ごしていた僕たちだけど、否応なく今日のような明日を過ごせなくなるかもしれない。
 それでも、昨日の一歩は明日につながっているのだと信じている。
 僕たちは変わりながら、つながりながら、明日を過ごしていく。

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