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人材紹介業をアップデートする

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私が属する「人材紹介業」の未来について個人的見解をつぶやきます。
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#毎日note

人材要件の言語化の極意

人材要件の言語化の極意

 グループとしてのデビューを目指す9名のオーディションとレッスンの過程を描いたドキュメンタリー番組「Nizi Project」 。全20話がHuluで放送され、注目を集めているのはプロデューサーのJ.Y. Park氏。都度メンバーたちに伝えられた数々の言葉が示唆に富むもので、「人材育成の教科書」とも言われ、ビジネスパーソンにも注目されています。
ダイヤモンドオンラインの連載記事。今日紹介する記

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「全部おススメです!」  「 ・・・ 😔」

「全部おススメです!」  「 ・・・ 😔」

PRESIDENT ONLINEの最新記事から『お客にオススメを聞かれて「全部オススメです」と答える店員が店を潰す 〜セールストーク3要素をおさえよう』。

問われているのは、店員個人が『自分の好きなもの』を『自分の言葉』で説明できるかどうか、だという記事です。

飲食店向けコンサルティングを行なう筆者によると、おすすめ商品をおすすめすることに苦手意識を持っている従業員が多いといいま

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隔月連載14稿目

隔月連載14稿目

 日経産業新聞で連載させていただいている「HRマネジメントを考える」。

 今回は、『VUCAの時代、能動的に計画採用を』

※有料会員限定です

 不透明で不確かな時代、2〜3年先まで見通すことなんか不可能、と、中期経営計画の有効性さえ疑われている昨今。しかし、高齢化と人口減少による国内市場の縮小は「既に起こった未来」として確実です。

 それに伴い、成長戦略の軸足を一層海外に移していくことは日

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人の訓練を笑うな

人の訓練を笑うな

PRESIDENT ONLINEの最新記事から、『自衛隊がいまだに突撃訓練をやめられない「日本人ならでは」の理由』。

圧倒的な火力差を前に、無謀な突撃を繰り返して膨大な数の戦死者を出した「203高地」の戦いは、日露戦争を象徴する場面として戦史研究や小説・映画で取り上げられてきました。
その後の太平洋戦争においても多くの兵士を犠牲にしたこの白兵戦の訓練は、現代の陸上自衛隊に

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明日死ぬなら何をのこしたいか

明日死ぬなら何をのこしたいか

 今朝(9/11)の日本経済新聞から、『ジョブ型雇用へ移行進む』。資生堂の社外取締役も務める一橋大名誉教授の石倉洋子先生へのインタビュー記事です。

 多くの人にとって想定外だった新型コロナウイルスが人々に再認識させた「無常観」。
 石倉先生は「自分が働いている会社がいつまで続くかも分からない。個人が勝負できる武器を持つべきだ。」と説いています。
 それは、次の時代を生き抜く知識やスキルを学ぶこと

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人材流出の危機

 本日(9/10)の日本経済新聞から、『企業の21%「人材流出」懸念、KPMG、世界のCEO調査』。世界のCEOの2割が、今後3年間の企業の最大のリスクを「人材の流出」であるとしているとの記事です。

 グラフを見ると、コロナ前には1~2%だったその割合がコロナ後に大幅に高まっていることが判ります。
 テレワークの普及によって、人が仕事や職場を選ぶ際に物理的距離の制約を受けにくくなることで人材獲得

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惰性的な面接から脱してみると

惰性的な面接から脱してみると

Harvard Business Reviewの最新記事から『採用プロセスを改善するための4つのアプローチ』。

「あなたの最大の強みと弱みを教えてください」

「仕事で試練を乗り越えたときの話を聞かせてください」といったものだろう。

 多くの面接で繰り返されるポピュラーな質問ですが、筆者は、この世代間で受け継がれてきた伝統的な行動面接(過去の行動を答えさせる質問をする)では正しい評価が

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コントロールからセンスメイクへ

コントロールからセンスメイクへ

8月26日(水)の日本経済新聞から『関係者が働く“意味”を共有』。経営学者である中川功一氏(大阪大学准教授)による連載コラム「不易流行の経営学」の第6回です。

筆者の主張は、厳しい姿勢でメンバーを指揮、管理することで成果を上げる、かつての「コントロール型」から、進むべき先を指し示し、人々(社内外のステークホルダー)の共感、納得を創り出すことで実現を目指す「センスメーキング型」へと

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仕事に20%の愛を

“Take me to Church” by Sergei Polunin .

2,800万回以上も再生されているこの動画で叙情的なダンスを踊っているのはセルゲイ・ポルーニン。19歳にして、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルを務めた人物です。

生まれ故郷のウクライナで体操選手として活躍しているところをスカウトされ、その類稀な才能で伝統あるロイヤルバレエの技巧を習得し史上最年少

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マクドナルドで買えるものは・・・

マクドナルドで買えるものは・・・

ITmediaビジネスオンラインから、『サラダマックが大失敗した訳』。

 2006年に発売された「サラダマック」は、当時の健康ブームに乗ったタイムリーな企画で、尚且つ綿密なマーケティング調査に基いて開発・発売したものであるにも関わらずほとんど売れることなく”廃盤”になりました。

 記事は、「(健康的でないものよりは)健康的なものがいい」という一般的な感覚や、マクドナルド社のアンケートに対する「

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仕事に関する9つの嘘

仕事に関する9つの嘘

「最も影響力のある経営思想家ベスト50」に選ばれたマーカス・バッキンガムらによる最新の著書「NINE LIES ABOUT WORKS」(サンマーク出版)。組織の生産性を高める上でのセオリーと呼ばれている様々な事柄が実は「誤り」や「勘違い」であることが多く、それを「嘘」と表現して一つ一つを明らかにしています。

第3章(#ウソ3)『最高の企業は「目標」を連鎖させる』では、上位の目標がチーム

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隔月ルーティーン 〜思考の整理

隔月ルーティーン 〜思考の整理

日経産業新聞に隔月で投稿しているコラム「HRマネジメントを考える」の13稿目です。(本日7/22掲載)

新型コロナウイルスの影響が長引く中、今後の日系企業各社におけるグローバルビジネス要員需要がどのように変化するのか、現在実施中のアンケート調査から見られる傾向を過去と比較して述べています。

※現在実施中のアンケート調査「アフターコロナのグローバル人材需要」(日系企業の人事部門の方、ぜひ

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ご視聴ありがとうございました 〜東京商工会議所セミナー

ご視聴ありがとうございました 〜東京商工会議所セミナー

本日は東京商工会議所主催イベント「アジアの人材市場、アンダーコロナの現地事情」にパネルディスカッションのモデレーターとして登壇させていただきました。

商工会加入企業の進出先として最も多い中国、タイ、ベトナムから当社の現地拠点長がオンラインで参加。現在の人材市場や日本企業の事業活動状況について話してくれました。

オンラインということで自宅やオフィスから参加していただける気軽さからか、

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対話によって生まれるナラティブなストーリー

ユニクロのアルバイト面接に臨む18歳の若者に対して筆者(※)が行なった対話によって、真の「志望動機」が原木から彫刻物が削り出されるように明らかになっていく様が、軽やかなタッチで記されています。

 もともと履歴書に記されていた"志望動機"は、「シンプルで合わせやすいユニクロの服をたくさんの人たちに知ってもらい、着ていただきたいと思ったから」。

 これに対して筆者は、次のような対話を始めます。

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