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短歌二年生になりました
去年の今頃、前の会社で休職していました。
うつの症状が酷く、毎日クソデカ希死念慮と戦っていました。死にかけでした。
そんな時に私は縋るように短歌を詠み始めました。ありったけの苦しみと希死念慮を短歌に託して、詠み続けても短歌は私のそばにいてくれました。
短歌という文化と出会っていなければ、私は死んでいたと思います。
短歌のかみさまにつないでもらった命だと思ってます。
だから私は短歌を詠み続けま
なんでしにたいんやろな
まず、今はそれほどメンタルが沈んでいるわけではありません。
わりかし大丈夫な時に自分のメンタルを分析しようという試みと、「しにたい時の自分」に対するメッセージになっています。
自分の中で特に大きいなと思っているのは頭の中にそういう「つらい→しにたい」という「しにたい特急回路」みたいなのができちゃってるんですよね。
たとえば、あんまりしにたいとか思わない人は、
「嫌な出来事→つらい→めっちゃつら
ポエム「過去の行先」
私は毎日歳を取るし、あらゆる記憶はどんどん霞んでいく。
今日のかけがえない全てを感じとるには、昨日までの過去を無かったことにしなければならなかった。
中学校の片隅で折り鶴を一緒に折ったことも、夜の信号の音を纏った君も、他人には悟られないようにしなければならなかった。
私の頭の中に残っているかどうかも分からない過去たちの行先はどこなんだろう。
君の頭の中にも残っていれば、私と君のあいだに横た
連作自分語り「お呪い」
城本 苔(元こけいろ)の短歌連作「お呪い」を語っていきます。
まず一番最初の「つらくない、つらくない…」の短歌ですね。
最初は自分はつらくないんだと言い聞かせてるイメージで「つらくない」の繰り返しから作り始めました。しかし、そこで私の中に湧き上がって来たのは「ティッシュ配りのお兄さん」のイメージ。私は街中で何か配ってる人がいても多少の罪悪感を覚えながら完全無視してしまいます。
そのイメージでどれ
「がんばらない」ってなんだろう?
お世話になっている福祉の方によると私は頑張りすぎらしい。自分ではよくわからない。
でも福祉の方との面談で気づいたことは、「家族を含め人と一緒にいるときはある程度元気でいなければならない」という強い思い込みがあること。ほかにも無意識のうちに自分や人に対する「こうあらねばならない」が私には多い気がしていて、その思い込みを一つ一つほどいていけば楽になっていく気がしている。
少しずつ自分のことを許してい
精神疾患になっても人生は詰まない
私は統合失調感情障害という精神疾患がある。
簡単に説明すれば統合失調症とうつ病が合体した、みたいな病気だ。私の場合ほぼうつ病らしい。
「精神疾患になったら人生詰むから、みんな心身を大切にね」
みたいな言葉をツイッターとかで最近よく見る。
「みんな心身を大切にね」に関しては超同意である。しかし、「精神疾患になったら人生詰む」に関しては「え、何年も前から精神疾患の私はどうすればいいんですか」となる
連作自分語り「ゆうれい」
城本苔の短歌連作、「ゆうれい」を語っていきます。
まず全体のテーマとして「大切な存在を失っても生きていく自分」というのがあります。
私が十歳の時に病気で亡くなった母親と、今はもういない愛猫ミミちゃんの思い出が織り交ぜられています。
母親を亡くしてしばらく母親が生きている夢を見て、起きてから泣いていました。その思いが最初の二首に込められています。
四首目のカーテンの短歌はミミちゃんの思い出です