城本 苔

短歌と音楽が好きです

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記事一覧

短歌二年生になりました

去年の今頃、前の会社で休職していました。 うつの症状が酷く、毎日クソデカ希死念慮と戦っていました。死にかけでした。 そんな時に私は縋るように短歌を詠み始めました…

城本 苔
8日前
2

おうちカフェでオンオフ切り替え

私はとてもオンオフの切り替えが下手だ。 家にいても休みの日でも作業所(職場のようなところ)で偉い人に言われた引っかかる言葉を、ずっと反芻してしまったりする。 そう…

城本 苔
2週間前
8

なんでしにたいんやろな

まず、今はそれほどメンタルが沈んでいるわけではありません。 わりかし大丈夫な時に自分のメンタルを分析しようという試みと、「しにたい時の自分」に対するメッセージに…

城本 苔
1か月前
10

ポエム「過去の行先」

私は毎日歳を取るし、あらゆる記憶はどんどん霞んでいく。 今日のかけがえない全てを感じとるには、昨日までの過去を無かったことにしなければならなかった。 中学校の片…

城本 苔
1か月前
6

ポエム「小さな光」

疲れたなあ、どこまでいっても暗闇だなあと思いつつ棒になりゆく足で歩いています。 いつ始まったかもわからない人生でこれまでだいたい暗闇なんてたまったもんじゃありま…

城本 苔
1か月前
5

掃除、たのしい。

家の掃除が好きになった。 掃除といってもクイックルワイパー?フローリングワイパー?をかけるだけだが、なんか楽しい。 掃除というものは目に見えて成果が出る。やったら…

城本 苔
1か月前
4

雑記6/6

生理前の影響か、精神的に不安定な日々が続いている。今週の月曜日、6/3くらいからかな。 体もだるいし、自分にも他人にも攻撃的な心情。 今週は作業所に行くこともできな…

城本 苔
2か月前
4

連作自分語り「お呪い」

城本 苔(元こけいろ)の短歌連作「お呪い」を語っていきます。 まず一番最初の「つらくない、つらくない…」の短歌ですね。 最初は自分はつらくないんだと言い聞かせて…

城本 苔
2か月前
3

私の心の中の神社

私にはとても好きな神社がある。 しかしその神社で変質者と遭遇してしまったため、しばらく神社には行かないことにした。 まあ、キショいおっさんはどこにでもいるな。 …

城本 苔
2か月前
4

夢が一つ叶いました

家族としてデグーを迎え入れた。 茶色いから、という理由でこむぎと名付けた。 こむぎは、ホームセンターの小動物コーナーの言わば売れ残りだった。1年以上をその小動物コ…

城本 苔
2か月前
4

雑記 祈りと生活

朝起きてコーヒーを入れる。ドリップバッグの簡単なものだけどいい匂いがして美味しい。 マーガリンを塗ったトーストとバナナとコーヒー。それが私の朝の定番だ。 適当な…

城本 苔
2か月前
5

夢が一つ増えました

デグーを飼いたい。 デグーとは知能の高いすこし大きめのネズミ、といった感じの動物だ。 先日暇つぶしでホームセンターのペットコーナーに行った。私は爬虫類がけっこう…

城本 苔
3か月前
5

「がんばらない」ってなんだろう?

お世話になっている福祉の方によると私は頑張りすぎらしい。自分ではよくわからない。 でも福祉の方との面談で気づいたことは、「家族を含め人と一緒にいるときはある程度…

城本 苔
3か月前
6

精神疾患になっても人生は詰まない

私は統合失調感情障害という精神疾患がある。 簡単に説明すれば統合失調症とうつ病が合体した、みたいな病気だ。私の場合ほぼうつ病らしい。 「精神疾患になったら人生詰…

城本 苔
3か月前
8

連作自分語り「ゆうれい」

城本苔の短歌連作、「ゆうれい」を語っていきます。 まず全体のテーマとして「大切な存在を失っても生きていく自分」というのがあります。 私が十歳の時に病気で亡くなっ…

城本 苔
3か月前
5

私と日記、それからポエム

中学生頃から自分の気持ちを文章で表現することが好きだった。毎日きっちり日記を書いているわけではないけど、学生の頃からなんとなく日記を書くという趣味、習慣は続いて…

城本 苔
3か月前
15

短歌二年生になりました

去年の今頃、前の会社で休職していました。
うつの症状が酷く、毎日クソデカ希死念慮と戦っていました。死にかけでした。

そんな時に私は縋るように短歌を詠み始めました。ありったけの苦しみと希死念慮を短歌に託して、詠み続けても短歌は私のそばにいてくれました。

短歌という文化と出会っていなければ、私は死んでいたと思います。
短歌のかみさまにつないでもらった命だと思ってます。

だから私は短歌を詠み続けま

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おうちカフェでオンオフ切り替え

おうちカフェでオンオフ切り替え

私はとてもオンオフの切り替えが下手だ。
家にいても休みの日でも作業所(職場のようなところ)で偉い人に言われた引っかかる言葉を、ずっと反芻してしまったりする。
そうしていると、休み明けなのにすでに疲れ切っていたりする。
心がぜんぜん休めていないのだ。

ちゃんと「オフ」になれるようルーティンが必要だと考えた。

そんなわけで、おうちカフェはじめました。

自分好みにいれたコーヒー、美味しいおやつ、良

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なんでしにたいんやろな

なんでしにたいんやろな

まず、今はそれほどメンタルが沈んでいるわけではありません。
わりかし大丈夫な時に自分のメンタルを分析しようという試みと、「しにたい時の自分」に対するメッセージになっています。

自分の中で特に大きいなと思っているのは頭の中にそういう「つらい→しにたい」という「しにたい特急回路」みたいなのができちゃってるんですよね。
たとえば、あんまりしにたいとか思わない人は、

「嫌な出来事→つらい→めっちゃつら

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ポエム「過去の行先」

ポエム「過去の行先」

私は毎日歳を取るし、あらゆる記憶はどんどん霞んでいく。

今日のかけがえない全てを感じとるには、昨日までの過去を無かったことにしなければならなかった。

中学校の片隅で折り鶴を一緒に折ったことも、夜の信号の音を纏った君も、他人には悟られないようにしなければならなかった。

私の頭の中に残っているかどうかも分からない過去たちの行先はどこなんだろう。

君の頭の中にも残っていれば、私と君のあいだに横た

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ポエム「小さな光」

ポエム「小さな光」

疲れたなあ、どこまでいっても暗闇だなあと思いつつ棒になりゆく足で歩いています。
いつ始まったかもわからない人生でこれまでだいたい暗闇なんてたまったもんじゃありませんね。でもまあ産まれてきて生きてきたんで惰性で生きてたら、あったんですよ。光。
目を凝らさなければ見えない、手を近づけなければ感じられない。小さくあたたかな光。
これまで傷つきまくった人生なのでその存在を最初は信じられなくて、
手を伸ばし

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掃除、たのしい。

掃除、たのしい。

家の掃除が好きになった。
掃除といってもクイックルワイパー?フローリングワイパー?をかけるだけだが、なんか楽しい。
掃除というものは目に見えて成果が出る。やったらやった分だけ落ちている髪の毛やほこりが減り、部屋がきれいになる。
掃除しても2日くらいでまたそこそこ汚くなるので、1回の掃除で100点を目指す必要がないというのも楽しいポイント。とりあえず毎日気が向いただけやり続けていれば少しずつ家全体が

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雑記6/6

雑記6/6

生理前の影響か、精神的に不安定な日々が続いている。今週の月曜日、6/3くらいからかな。
体もだるいし、自分にも他人にも攻撃的な心情。
今週は作業所に行くこともできなかった。

こんな時にわざわざ恨みつらみを書き連ねるのも何なので、楽しいことや嬉しいことを書いてみる。

デグーのこむぎを家族に迎え入れ、だいたい3週間が経った。かなりこの家にも飼い主の私にも慣れてきたのか気持ちよさそうに眠っていたり、

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連作自分語り「お呪い」

連作自分語り「お呪い」

城本 苔(元こけいろ)の短歌連作「お呪い」を語っていきます。

まず一番最初の「つらくない、つらくない…」の短歌ですね。
最初は自分はつらくないんだと言い聞かせてるイメージで「つらくない」の繰り返しから作り始めました。しかし、そこで私の中に湧き上がって来たのは「ティッシュ配りのお兄さん」のイメージ。私は街中で何か配ってる人がいても多少の罪悪感を覚えながら完全無視してしまいます。
そのイメージでどれ

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私の心の中の神社

私の心の中の神社

私にはとても好きな神社がある。

しかしその神社で変質者と遭遇してしまったため、しばらく神社には行かないことにした。
まあ、キショいおっさんはどこにでもいるな。

それなりの怒りと傷を抱えた私は、自分の心の中にその神社を作ることした。

ふとんやソファに横になって神社をイメージする。木々の緑は美しく、心地よい風が吹く。
空は高く、青い。

ここで「イメージ」の特権だ。
私は最近デグーという知能の高

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夢が一つ叶いました

夢が一つ叶いました

家族としてデグーを迎え入れた。
茶色いから、という理由でこむぎと名付けた。

こむぎは、ホームセンターの小動物コーナーの言わば売れ残りだった。1年以上をその小動物コーナーで過ごし、「50%OFF!」と手書きのポップがケージに貼られていた。

私のこむぎに対する第一印象は、「なんかこの子だけ元気がない気がする…」だった。
何回もその店に通ったが、他のデグーたちは動き回っているのにこむぎは隅の方でぼー

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雑記 祈りと生活

雑記 祈りと生活

朝起きてコーヒーを入れる。ドリップバッグの簡単なものだけどいい匂いがして美味しい。
マーガリンを塗ったトーストとバナナとコーヒー。それが私の朝の定番だ。

適当な服に着替えて顔を洗う。好きな音楽を鳴らしながら身支度を整える。

その日の気分や起きた時間で作業所に行ったり行かなかったりする。
4月はメンタル面の体調が良くなく、ほとんど作業所に行くことが出来なかったけど今週は行くことが出来て良かった。

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夢が一つ増えました

夢が一つ増えました

デグーを飼いたい。

デグーとは知能の高いすこし大きめのネズミ、といった感じの動物だ。

先日暇つぶしでホームセンターのペットコーナーに行った。私は爬虫類がけっこう好きなのでヘビがみたいなーとか思いつつ小動物達がいる一室へ足を運んだ。

ヘビはいなかった。

でもデグーがいた。

一見すると大きめのハムスター、しかしよく見るとちがう、大きめのネズミというのがやはりしっくりくる表現だな。

当たり前

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「がんばらない」ってなんだろう?

「がんばらない」ってなんだろう?

お世話になっている福祉の方によると私は頑張りすぎらしい。自分ではよくわからない。

でも福祉の方との面談で気づいたことは、「家族を含め人と一緒にいるときはある程度元気でいなければならない」という強い思い込みがあること。ほかにも無意識のうちに自分や人に対する「こうあらねばならない」が私には多い気がしていて、その思い込みを一つ一つほどいていけば楽になっていく気がしている。
少しずつ自分のことを許してい

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精神疾患になっても人生は詰まない

精神疾患になっても人生は詰まない

私は統合失調感情障害という精神疾患がある。
簡単に説明すれば統合失調症とうつ病が合体した、みたいな病気だ。私の場合ほぼうつ病らしい。

「精神疾患になったら人生詰むから、みんな心身を大切にね」

みたいな言葉をツイッターとかで最近よく見る。
「みんな心身を大切にね」に関しては超同意である。しかし、「精神疾患になったら人生詰む」に関しては「え、何年も前から精神疾患の私はどうすればいいんですか」となる

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連作自分語り「ゆうれい」

連作自分語り「ゆうれい」

城本苔の短歌連作、「ゆうれい」を語っていきます。

まず全体のテーマとして「大切な存在を失っても生きていく自分」というのがあります。
私が十歳の時に病気で亡くなった母親と、今はもういない愛猫ミミちゃんの思い出が織り交ぜられています。

母親を亡くしてしばらく母親が生きている夢を見て、起きてから泣いていました。その思いが最初の二首に込められています。

四首目のカーテンの短歌はミミちゃんの思い出です

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私と日記、それからポエム

私と日記、それからポエム

中学生頃から自分の気持ちを文章で表現することが好きだった。毎日きっちり日記を書いているわけではないけど、学生の頃からなんとなく日記を書くという趣味、習慣は続いている。

日記を書き始めたきっかけは、中学のスクールカウンセラーの先生との会話だったと思う。当時の私は時間や感情が過ぎ去っていく早さ、いつかすべてを忘れてしまうんじゃないかという悲しみとも恐怖ともとれる感情を抱いていた。そのことをカウンセラ

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