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ポエム「小さな光」

疲れたなあ、どこまでいっても暗闇だなあと思いつつ棒になりゆく足で歩いています。
いつ始まったかもわからない人生でこれまでだいたい暗闇なんてたまったもんじゃありませんね。でもまあ産まれてきて生きてきたんで惰性で生きてたら、あったんですよ。光。
目を凝らさなければ見えない、手を近づけなければ感じられない。小さくあたたかな光。
これまで傷つきまくった人生なのでその存在を最初は信じられなくて、
手を伸ばします。
噛まれました。痛い!でもこれは甘噛みだな。
私はその小さな光を連れて、旅を続けることにしました。ずっと暗闇だからこそ、光と出会った時より眩しくあたたかく感じられる。
産まれてきてよかったとはまだ言えないけれど、生きてきてよかったとは小声で言えるようになりました。


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