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新著紹介:柳沢崇文(著)『現代日本の資源外交―国家戦略としての「民間主導」の資源調達―』(芙蓉書房出版、2024年)
さきの1月に弊所の柳沢崇文(やなぎさわ たかふみ)主任研究員が単著『現代日本の資源外交―国家戦略としての「民間主導」の資源調達―』を出版しました。出版から少し時間が経ってしまいましたが、今回は本書の紹介を行いたいと思います。
著者について柳沢主任研究員は2021年より弊所(日本エネルギー経済研究所)に入所し、国際エネルギー情勢や日本の資源政策に関する研究に取り組んでいます。2021~22年度は中
サッカー・アジアカップとマンサフ
AFC(アジアサッカー連盟)アジアカップ2023が1月中旬よりカタル・ドーハで開催され、日々熱戦が繰り広げられている。カタルでの開催、中東勢の活躍から、日本国内でも中東諸国に関心が向く機会となっていることだろう。大会は総当たりのグループステージが終わり、1月28日より決勝トーナメントに入っている。
そんな中、決勝トーナメント1回戦としてイラク対ヨルダンの一戦が1月29日に行われた。逆転に逆転を重
シェイフ・メッシとビシュト
2022年11月20日に中東のカタル(カタール)で幕を開けたサッカーのFIFAワールドカップ(W杯)・カタル大会は、12月18日、アルゼンチンの優勝で幕を閉じました。単に中東で開催された、はじめてのW杯であっただけでなく、モロッコやサウジアラビアなどアラブ諸国の躍進、番狂わせ、さらにはイランで体制を揺るがす抗議デモが発生しているなか、イラン代表チームによる無言のデモ支持表明などもあり、中東地域で
もっとみるターキッシュ・デライト
ターキッシュ・デライトTurkish Delightをご存じでしょうか。訳せば、「トルコの喜び」です。トルコ語では「ロクム」といい、トルコを代表するお菓子のひとつで、トルコ土産の定番中の定番です。たまたま11月26日から29日まで、事実上1泊4日という強行日程でイスタンブルに行く機会があったので、旧知のジャーナリストと会ったところ、わざわざそのかたからお土産としてルクムをいただいたのです(この場を
もっとみるクウェートとウクライナ
ロシアによるウクライナ侵攻が世界中のメディアで大きく取り上げられています。第一報を聞いて、個人的にまず思い出したのは、自分自身のクウェートでの経験でした。1990年5月ぐらいから、クウェートではイラクがクウェートに侵攻するのではないかとの噂が流れるようになっていました。バグダードで開催されたアラブ・サミットで、イラクのサッダーム・フセイン大統領(当時)がクウェートのジャービル首長(当時)に灰皿を
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