記事一覧
【短編小説】猫語を話してみよう
俺は猫語が話せる。
そんなわけないって?
本当だぜ。披露してやるよ。
「にゃにゃんんにゃにゃむにゃ、にゃにゃななにゃにゃんにゃーんみゃん。みゃむにゃにゃにゃ~ん。にゃーにゃにゃにゃん、にゃにゃむにゃなにゃむにゃにゃ~んにゃ。にゃなにゃんにゃんみゃ?みゃんにゃんにゃーんにゃ~んみゃにゃにゃにゃ。にゃにゃみゃ。」
もし、君が猫を飼っているのなら今表示しているディスプレイを飼い猫に見せてやって欲しい
【短編小説】お天気さん
ぼくは夢を見ていた。
長い夢だと思う。
目が覚めても、動悸が激しく、なんだか体がぐたっりしていた。
でも、どういう夢だったのかぼくはまったく思い出せなかった
去年働いていたバイト先で「天気さん」という先輩がいた。ぼくの中でそう勝手に呼んでいた。天気さんは天気のことしか話さなかった。それ以外の話を振っても、苦笑いするだけで黙っていた。その顔を思い出すとなんだか悲しくなった。
彼の天気予報は世界一正
【小説】異能者たちの最終決戦 【1】
プロローグ
【叫び1・とある男子高校生の叫び】
俺は決して悪い人間ではない。
では、罪を犯したことがあるかって訊かれれば、イエスと断言できる。即答で。
雨の日に学校に置きっぱなしのビニール傘を頂いたり、見逃した深夜アニメを違法サイトでダウンロードしたり、タヌキ寝入りをしてお年寄りに席を譲らなかったこともある。おっと、昨日トイレの大を流し忘れたな。あの時は急いでいたんだ。ごめんよ掃除当番の菊池。
ラプ様の生誕祭ライブがこれまでの活動の集大成だった件について
5月25日に行われたラプラス・ダークネス氏の生誕祭ライブは異色のゲストのラインナップに私たちを驚かせた。彼女のこれまでの活動で関わってきたストリーマー界隈の配信者達、外部のVtuber、歌手のDAOKOとその交友の広さと信頼関係が見て取れる素晴らしい生誕祭だった。
ラプラス氏はこれまで自分の活動スタイルに悩みを抱えていたように私は感じていた。体調不良も重なりメンタルも追い込まれた時期もあった