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【ホロライブ事件簿】第3話 ラーメン屋の証言【脚本】

兎田ぺこら○人事件編3

昼間、様々なところで聞き込みをするスバルとルーナ。
夜になりホロライブ事務所前につく。
すると道路を挟んだ向かい側に屋台のラーメン屋が・・・。
スバル「やばい。めっちゃ腹減った。ルーナ、ラーメン食おうぜ!」
ルーナ「いいにおいするのらねぇ」

ラーメン屋 麺屋ぼたん
ぼたん「へいらっしゃい」
席に着くふたり。
屋台を見渡すスバル。店主の獅白ぼたんはにっこりと微笑む。
ぼたん「特製ラーメンはいかがすっか?」
スバル「じゃあ、それ2つで」
ルーナ「今日はもう疲れたのらぁ」
ぼたんは慣れた手つきでラーメンを2人前つくり、彼女らの前に出す。
ぼたん「へいおまち」
二人は同じタイミングで一口麵をすする。
スバル「!?」
ルーナ「!?」
にやり微笑むぼたん。
スバル「う、うまい・・・」
ルーナ「こりゃぁ、穴場見つけてしまったのらねぇ」
スバル「これ何のスープなの?めっちゃうまいんだが」
ルーナ「おいしいけど、・・・不思議な味がする」
気まずそうな顔をするぼたん。
ぼたん「へへ・・・それはちょっと企業秘密でしてね」
スバル「まあそうだろうね。昼間ここ来た時いなかったけど、何時から営業しているの?」
ぼたん「へい。夜9時から深夜の2時までやってます。飲み屋街が近いので、飲んだ後のしめ目当てのサラリーマン相手にここで商売しております」
ルーナ「確かにお酒飲んだ後に食べたくなる味なのら」
ぼたん「でしょ?」
スバル「ちょっとラーメン以外の事で聞きたいことがあるんですが・・・」
後ろを振り向くとホロライブ事務所が見える。事務所の窓は煌々と明かりを放っている。そしてぼたんに向き直すときりっとした表情で。
スバル「あの25日の金曜もこちらで営業していらっしゃいましたか?」
ぼたん「ええ」
スバル「(小声で)ルーナ確か死亡推定時刻は2時から3時だったよな」
うなずくルーナ。
スバル「店主さん」
ぼたん「ぼたんでいいよ」
スバル「実は私たちこういうもので」
警察手帳を見せる。スープの鍋にふたをし、真面目な顔になるぼたん。
スバル「25日から26日までの営業時間中に何か変わったことありませんでしたか?」
ぼたん「ああ、あのニュースのことでしょ。よく憶えていますよ」
スバル「なにかあったんですか?」
ぼたん「事件に関係しそうなのは何もないのですが。大した話じゃないです。あっもうすぐ時間だ」
店内の掛けてある時計を見るぼたん。そして、目の前のホロライブ事務所に指をさす。
スバル「ん!?」
ぼたん「まぁ見ててください」
すると、事務所の明かりがぱっと消えた。
ぼたん「この時間になるといつも消えるんですよ。あともう少しするとかわいいお嬢さんが出てきますよ」
三人がビルの玄関を見つめていると、見慣れたA氏の姿が。疲れている様子だ。
ぼたん「ほらね。私はいつも一人で残業している彼女を不憫に思ってね気にかけていたんですよ。でも、その事件があった日は私が店を開けたすぐに電気が消え彼女が出できたのでよく覚えているんです。」
スバル「あー、なるほどそういうことですか。9時に彼女が退社するのを見たと・・・。あとですね23時ごろにえーと、ルーナ写真を」
ルーナはぼたんに兎田ぺこら氏の写真を見せる。
スバル「どうですか。見覚えありますか?」
ぼたん「う~ん。見覚え無いなぁ。ここはそこそこ人通りがあるからねぇ。気づかなかったかもなぁ。でも、彼女がこの事務所に入ったならすぐにわかりそうだけどね」
スバル「はっ、そうだ!明かりですね!えっということはもしかしてずっと暗いままっだったんですか?」
ぼたん「そうだよ。目の前だからね電気がついたらすぐに目に入る。店閉めて、片付けてここを離れるまでに3時近くまでいたけどずっと暗かったよ」
スバル、ルーナ「!?」
スバルとルーナは驚き、目を合わせた。

屋台付近
二つの黒い影がビルの陰から屋台の会話を窺っている。

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