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【ホロライブ事件簿】第2話 密室〇人【脚本】

兎田ぺこら○人事件編2

◇警察署 とある会議室前
癒月ちょこ部長が部下と人の背丈ぐらいの看板を取り付けている。
ちょこ「ふぅ。どう?曲がってない?」
看板には毛筆で兎田ぺこら〇人事件捜査本部の文字。
書類を抱え、近づくルーナ。
ルーナ「部長おはようなのら。ずいぶん立派なのらねぇ。捜査員は何人なのら?」
ちょこ「今ね。とある要人の来日で警備に人取られてんのよ~。つ・ま・りあんたとスバルだけよ♡」
ルーナ「えっ・・・」
ちょこ「冗談よ!」
ルーナ「ほっ」
ちょこ「あと、わ・た・し♡」

兎田ぺこら〇人事件捜査本部
書類を片手にホワイトボードの前に立つルーナ。
ルーナ「それでは事件の全体を説明するのら」
スバル「よっ!ルーナ頼むぞ!」
ちょこ「あんた静かにしなさいよ。私は現場いってないんだから」
とたしなめるちょこ部長。
スバルは菓子をつまみながら、イスに深く座りリラックスしている。
ちょこは足を組んで座り、ルーナ作成の捜査資料に目を光らせている。
ルーナ「こほん。えーでは事件前日25日のぺこら氏の足取りですが、彼女はスタジオ収録を20時までしております。そして、マネージャーにすぐに帰宅する旨を伝えています。スタジオから自宅までタクシーで一時間弱です。自宅周辺に聞き込みをしましたが、ぺこら氏が帰宅した証言はありませんでした」
ちょこ「ほほう」
スバルは腕を組み目をつむっている。
ルーナ「そして、A氏のほうですが。21時まで事務所で一人で仕事をしており、退社時間もその通り記録されていました。帰宅した後は22時半に近所のコンビニで夜食を買う姿を確認しています。そして、翌朝8時半に出勤、被害者発見となります。死亡推定時刻は26日2時から3時です。」
スバルはさっきの姿勢のままそのまま眠り込んだかのようにじっとし、目をつぶっている。
ちょこが横目でちらりと見やる。
ルーナ「では、こちらの映像を見てください。これは事務所ビルの入り口に設置された監視カメラの映像です。事件前日25日23時にぺこら氏が当ビルに入ったのが確認できます。画像が荒いですが、拡大してみると髪にニンジンらしきものが刺さっているのがわかると思います。映像を最後まで確認しましたが、A氏が帰宅した後、当ビルに出入りしたものはこのぺこら氏だけと確認できました。」
ちょこ「なるほどね。ルーナ。A氏が出勤したとき鍵はかかっていたの?」
ルーナ「鍵はかかっていたと証言しています。窓も人が出入りできる大きさには開きません」
ちょこ「つまり・・・これは・・・」
ガタッと勢いよく椅子から立ち上がるスバル。
スバル「そう。つまりこれは・・・密室〇人だ!」
目を輝かせて幸福そうな表情のスバル。
スバル「一度こういう事件やってみたかったんだー。うひょー」
「はぁ・・・」とあきれるルーナとちょこ部長。


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