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2024年6月の記事一覧

かぶりつきで味わえる、知の在り方と美意識の結晶――国立西洋美術館「内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙」

かぶりつきで味わえる、知の在り方と美意識の結晶――国立西洋美術館「内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙」

「写本」とは、印刷技術が発明される前の書籍のこと。羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に、膨大な時間と労力をかけて手書きで文字が書き写されます。写本は軽く持ち運びやすいため、中世ヨーロッパにおいてはキリスト教の教えを伝えたり、国をも超えて技術・知識が伝播したりすることに非常に役立ちました。当時の最先端の表現を用いた華やかな彩飾が施されたものもあり、一つの紙の上に知の在り方や、当時の美意識が

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ガイドが安彦良和さんだったいう嘘のようなホントのはなし(前編)

ガイドが安彦良和さんだったいう嘘のようなホントのはなし(前編)

どうも、ウクモリ ヒロオです。

【今日のnoteは長文になります。しかも、今日だけでは到底終わりませんので、どうかご了承ください】

昨日は映画を観に行ってきました。11時の上映開始に間に合うよう、家を出たのが6時前。4時間かけ、たどり着いたのは109シネマズ HAT神戸でした。

6月8日から兵庫県立美術館で開催されている、「描く人、安彦良和」という展覧会のコラボイベント。開催を記念して行われ

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俺たち、日々是波乱万丈の廃棄物監視員~ホンネで語る県職員の仕事について~

俺たち、日々是波乱万丈の廃棄物監視員~ホンネで語る県職員の仕事について~



イントロダクションこんにちは、廃棄物Gメンの∞(インフィニティー)です。

皆さんは県職員の仕事についてどんなイメージをお持ちでしょうか?
企画、財政、地域振興、観光誘客や産業振興、企業誘致、未来のまちづくり、教育・文化・芸術振興、人事・職員採用、国際交流など、そのような仕事を第一に思い浮かべるかもしれません。
しかし、そういった「華やかな仕事」ばかりが県職員の仕事ではありません。

県職員の

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現存する最古の公立美術館「京セラ美術館」で村上隆・ジブリ・バンクシー・エジプト展

現存する最古の公立美術館「京セラ美術館」で村上隆・ジブリ・バンクシー・エジプト展

「美術館なんて退屈」
そう思ってました。

子供の頃、興味がなかったのに、大人になって年齢を重ねてくると好きになるものが沢山ありますよね!

そのひとつが美術館。
絵心もないし、特に好きな画家とかがいるわけじゃない。

でも、今はその建築の美しさや歴史にも関心があるし、展示内容に興味があれば足を運ぶようになりました。

でも、同じ美術館に何度も行ったのは京セラ美術館くらいで、3度、行きました。

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全国自然博物館の旅【37】豊田ホタルの里ミュージアム

全国自然博物館の旅【37】豊田ホタルの里ミュージアム

5月下旬から6月上旬はホタルの発光観察のメインシーズン。すでにホタル観察に出かけられた方は多いのではないでしょうか。
幻想的なホタルの光を見るのなら、やはり名所に行くのがベスト。この度は、ホタル観察の聖地・山口県の豊田町に立つ自然博物館に行って参りました。

天然記念物の地でホタルが舞う!山口県の下関市が擁する豊田町。この地は、国内屈指のホタル観察の聖地です。木屋川流域のゲンジボタルの生息地は国の

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