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第50回衆院選議席予想⑥北陸信越編
先日、岸田総理が6月解散は行わない旨の発言をしました。この発言を受けて、早期の解散の゙憶測はほぼ消えたと言えます。このシリーズはもともと、6月解散の゙場合を想定して記述していましたので、このままの想定で書いても現実に即した内容にならなくなってしまいます。今回からはさらに臨時国会冒頭解散の可能性も低まったということで11月解散を前提として想定しますのでご了承ください。今回は南関東ブロックの予想をし
もっとみる奈良県知事選挙2023~日本維新の会、大阪以外で初の公認知事誕生か、県知事の座を巡る各勢力の思惑~
3月23日統一地方選挙(知事選)が告示されました。保守3分裂の徳島県知事選、維新対非維新の大坂県知事選、与野党対決となる北海道県知事選も注目されていますが、今後の影響の大きさで考えるなら奈良県知事選挙が最も重要と言えるでしょう。
既に多数の報道がありますが、今回の知事選は大阪以外で初めて日本維新の会の公認知事が誕生する可能性があるとされています。大坂以外の首長の誕生は「大坂の政党」というイメー
自民党の派閥力学の現状~内閣改造前に各派の影響力を整理してみた~
派閥政治と聞いて良いイメージを持つ方は少ないでしょう。有権者から審判をうける選挙とは別のところで「偉い人」の「話し合い」で政治を決めるわけですから、このようなイメージが定着するのもむしろ当然かもしれません。
一方、現代の政治においても派閥力学が強い影響を持っていることも多くの人が認めることでしょう。とくに自民党は強大な組織力を持った派閥がいくつも存在しています。政治の現状を理解するうえでこうし
日本の選挙制度のややこしさは世界有数 そのややこしさに意義があれば良いのだが…
「比例復活当選」衆院選ではしばしば聞く言葉だと思います。小選挙区では当選できなかったものの、政党の得票により、比例代表枠で当選したことを指し、一部では「ゾンビ、ゾンビ議員」などとも呼ばれます。
しかし、衆院選の選挙制度そのものに〇〇票とったら比例復活して良いよというような制度はありません。(ただし得票が極端に少ない場合当選資格を失うことはあります)比例復活1つをとっても衆院選の複雑な仕組みを
伸び盛りの維新、しかしある意味では今が最大の苦境にあるとも言えるー新興政党が必ず通る試練、人材難ー
先の参院選で比例で野党第一党、議席も倍増と大きく勢力を増した日本維新の会。注目度も以前と比べれば大きく高まっています。
しかし、維新の会の「国会議員」を何名言えるか数えてみてください。馬場伸幸、鈴木宗男、音喜多駿、足立康史、東徹……(敬称略)このあたりが有名どころでしょうが、例えば、比例得票率で維新に競り負けた立憲民主党の、小沢一郎、野田佳彦、泉健太、枝野幸男、岡田克也、江田憲治……(敬称略)
「オールドメディア」と「ニューメディア」政治的影響力が強いのはどっち? 世代を問わず、その差は圧倒的だった
一昔前ならこの質問は愚問だったでしょう。そもそもテレビ、新聞などがメディアであって、「オールドメディア」と言われてもビンとこない人も多かったのではないでしょうか。ところが現在、ユーチューブやツイッターといったいわいる「ニューメディア」が盛んになり、「ニューメディア」こそが最大の影響力を持つメディアだ!という意見も珍しくなくなってきています。そこで今回はこの二種類のメディアの政治への影響力を比較し
もっとみる投票率を上げれば野党は勝てる! 一見それらしい謎理論 投票率upは大切だけど…
10日に投開票された参院選の投票率は52.05%.前回の参院選よりは若干改善したものの、相変わらず半数近くの有権者が棄権している状況が続いています。この点についてまず大前提として、投票率上昇は社会的に望ましいことであると筆者も考えています。投票率が低ければ、「有権者が決めたことだから有権者がその責任を負う」という民主主義の前提が崩れてしまいます。また、確実な数字(いわいる組織票)を持っている団体
もっとみる政権交代のポテンシャルのある政党・ない政党
立憲民主党と日本維新の会の主導権争いが激化しています。先の参院選では、日本維新の会が比例得票率で野党第一党になることを目標に掲げ、実際に達成しています。一方、保有議席という点では衆参ともに立民が維新を上回っており、国会では立民が引き続き野党第一党として振る舞う見込みです。この2党への支持、不支持は人それぞれでしょうが、今回は両党の政権交代可能性について書こうと思います。
立民疾風到来! 衆院選