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第50回衆院選議席予想⑥北陸信越編

 先日、岸田総理が6月解散は行わない旨の発言をしました。この発言を受けて、早期の解散の゙憶測はほぼ消えたと言えます。このシリーズはもともと、6月解散の゙場合を想定して記述していましたので、このままの想定で書いても現実に即した内容にならなくなってしまいます。今回からはさらに臨時国会冒頭解散の可能性も低まったということで11月解散を前提として想定しますのでご了承ください。今回は南関東ブロックの予想をします。東京ブロックは自公の関係により大きく変わってしまうので後で予想します。

 なお、他の地域の予想についてもこちらのリンクから併せてお願いします。


北陸信越の地域事情

 北陸信越は保守王国と民主系野党が比較的強い地域が混在しています。具体的には富山県、石川県、福井県は保守王国となる一方、新潟は旧民主系が強く、長野は民主王国だったのが自民が挽回しつつある情勢です。全国的に勢いのある維新が苦戦している地域でもあり、石川県知事が自民の党籍を持ったまま維新の顧問になったものの、地方選では今ひとつ広がりが視えません。

長野一区で議席を奪取した藤原孝氏

選挙区の情勢

富山1区

 自民の田畑裕明議員がリードする展開と予想します。維新所属だった吉田豊史議員は政治資金問題により除籍され無所属となっています。ご指摘ありがとうございます。

富山2区

 自民党の上田英俊議員が安定してリードを保つ展開と予想します。

富山3区

 自民党の橘慶一郎議員が安定してリードを保つ展開と予想します。

石川1区

 自民党の小森卓郎議員がリードする展開と予想します。

石川2区

 自民党の佐々木紀議員が安定してリードを保つ展開と予想します。

石川3区

 自民党の西田昭二議員と立民の近藤和也議員が競り合う展開と予想します。前回は僅差で西田議員が勝利しています。

福井1区

 自民党の稲田朋美議員がリードする展開と予想します。

福井2区

 自民党の高木毅議員が一歩リードする展開と予想します。

新潟1区

 立民の西村智奈美議員と自民の塚田一郎議員が激しく競り合う展開と予想します。区割り変更により、計算上自民の票が立民の票を僅かに上回りましたが、流入した自民の強い地域がそのまま塚田議員の票になるかは微妙なため西村議員を名前先順にしました。

新潟2区

 自民党の細田健一議員が一般リードし立民の菊田真紀子議員が激しく追う展開と予想します。区割り変更の激しい選挙区ですが、計算上、優劣を明記するだけの自民のリードがあります。

新潟3区

 僅かにリードする自民党の斎藤洋明議員を立民の黒岩宇洋議員が激しく追い上げる接戦と予想します。区割り変更により票差は詰まりますが、一応計算上は自民が余しています。

新潟4区

 自民党の鷲尾英一郎議員が僅かにリードし立民の米山隆一議員が僅差で猛追する接戦と予想します。自民が保守分裂気味になっています。

新潟5区

 立民の梅谷守議員が一歩リードし自民党の高鳥修一議員が激しく追い上げる展開と予想します。比較的大前回の構図を維持している選挙区で区割り変更は自民に少し有利に働いています。

長野1区

 自民党の若林健太議員が僅かにリードし立民の篠原孝議員が激しく追う展開と予想します。

長野2区

 立民の下条みつ議員が一歩リードする展開と予想します。

長野3区

 自民党の井出庸生議員と立民の神津健司議員が互角で競り合う大接戦と予想します。前回井出議員が野党系から自民に移籍したことで勢力バランスが大きく変化しています。足元では地方選で野党系に勢いがあります。

長野4区

 自民党の後藤茂之議員が一歩リードする展開と予想します。

長野5区

 自民党の宮下一郎議員が一歩リードする展開と予想します。

比例北陸信越

 自民6、立民2、維新1、公明1という予想になりました。直近の参院選から機械的に割り出したとき、当落ラインで票差がはっきりと分かれていて、そのまま予想としました。変化があるとしたら自民5維新2となる可能性ですが、そのためには維新が8万票以上新たに取る必要がありややきつそうです。

総評

 選挙区、比例あわせて、自民21、立民5、維新1、公明1という予想になりました。もともと民主系の強かった信越地域での立民の退潮が目立つ予想です。また、維新もあまり浸透することはできず相対的に自民の強さが際立つ予想となっています。

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