マガジンのカバー画像

北海道

160
運営しているクリエイター

#昆布

「昆布のほん」出版のお知らせ

「昆布のほん」出版のお知らせ

「たくさんのふしぎ」にデビューします。

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を知っていますか。
自分のテーマに取り組んできた大人がガチで読者のこどもたちに、それを紐解いていく本です。おとなが読んでも面白い。時間をかけて生まれる毎月の本たちです。

わたしの最初の著書は、この、「たくさんのふしぎ」の9月号、「昆布のほん」です。文章を担当しました。
羅臼昆布と出会い、自然や歴史を知り、ひとびととの

もっとみる
ボロニアソーセージで昆布巻き

ボロニアソーセージで昆布巻き

日高昆布が食材ストックにあれば、ボロニアソーセージで昆布巻きにしてみませんか?
硬い昆布で巻く昆布巻きは難しいと思っているわたし。水に戻したぬるぬる昆布は滑って嫌なわたし、たくさんじゃなくていいわたしが作ります!

⭐️まず、袋から出した30センチ長さの日高昆布は水にさっとつけて取り出し3分ほど置いて半分の長さ15センチに切ります。酢水に入れて沸かしたらすぐ火を止めて冷ます。

⭐️ボロニアソーセ

もっとみる
白菜凍ってポタージュとなる。

白菜凍ってポタージュとなる。

12月にこんなに寒くて2月はもっと寒いなら、ワヤだわ。
そんな気持ちになる今年の12月。さぽろはマイナス、マイナス!
マイナス7度とか、10度とか、そんなん2月の一番寒い時期しか見たことないわ、って気温が続いています。(涙)

年末には外と内側の窓の間に、冷蔵庫として野菜を置いたりするんですが、
凍りました。。。
白菜が。。。

カッチカチに。

キッチンハサミでちょきちょき切って、出汁で煮ること

もっとみる
写真の中の人に、会いに行きました。

写真の中の人に、会いに行きました。

それは、波打ち際に腰を落とし片膝をついて、モリのような道具を今にも放り投げて何かをとろうとしている人の写真。うひゃあ。かっこいい、

いったい何をしているのでしょう?

なんと、昆布漁なんです。
拾い昆布といって、海の中の岩盤から強い波のチカラでひっぱがされ、岸に打ちあがった昆布を拾う漁です。
この写真は拾う、って感じじゃないですよね。獲る。
えりも岬の東、十勝の広尾町にお住まいの漁師、☆君@昆布

もっとみる
ナポリのマンマの「イカのシーフード詰め」の作り方を思いっきり日本バージョンにしてみた話

ナポリのマンマの「イカのシーフード詰め」の作り方を思いっきり日本バージョンにしてみた話

そのひとは青い縁のメガネをかけていて、赤い口紅が似合ってよく笑う、チャーミングなマンマでした。
得意料理だと言って、トマトソースで煮るイカの詰め物を教えてくれたの。
赤いソースの中で細い円錐形に伸びたイカの姿はなんとなくユーモラスで、食べたら美味しくて笑顔になる料理で、その人の歌うような声を思い出すのでした。
中に詰めるアサリやエビは、えいやっ!と生で用意して、殻を外して作るごちそう。以前はよく作

もっとみる
お肉たっぷり、食物繊維もたっぷり。それはクーブイリチー風の煮物

お肉たっぷり、食物繊維もたっぷり。それはクーブイリチー風の煮物

那覇で食べたクーブイリチー(昆布の炒め煮)はおいしかったなぁ。
2件の店で食べたのだけど、どちらもお出汁が効いたしみじみとしたおいしさで。北海道だと昆布の煮物はずっと甘辛いのだけど、優しい味の野菜の煮物のようでした。
そして、豚肉は醤油色じゃなくて白っぽい。お肉たっぷりじゃない。
昆布の使い方がこんなに違うんだーと思ったわたしでした。

さて、那覇でいただいたクーブイリチーとは違うけれど、
わたし

もっとみる
北海道で、お正月に食べるもの

北海道で、お正月に食べるもの

それは遠い昭和の頃。
道東の小さな港町の大きな木造の家で育ったわたしですが、
お正月のごちそうといえば、母が漬ける飯寿司でした。
11月中旬過ぎのわたしの誕生日に仕込んで、大晦日に食べ始めるのが
毎年のスケジュールでした。

鮭とごはんと麹と野菜を木の樽に重ねて漬けて、じっくりゆっくり低温発酵させます。
水が上がってきたら、その水は捨てます。

その家の環境、きっと常在菌も発酵に作用する、なんだか

もっとみる
北海道どさんこプラザ、きたキッチンの北海道百科でのレシピ掲載が始まりました。

北海道どさんこプラザ、きたキッチンの北海道百科でのレシピ掲載が始まりました。

北海道にいらしたら、お土産はきたキッチンで、と決めている方も多い、生産者発信のおいしいものが揃うセレクトショップ、きたキッチン。
道民のわたしたちの必須アドレスでもあります。
北海道から離れると東京・有楽町のアンテナショップ、北海道どさんこプラザ。
そして北九州市と広島市のほっかいどうマーケット。

展開しているのは、北海道百科です。

このたび、ご縁があり、わたくしのレシピが毎月、HPに掲載され

もっとみる
その名のとおりの大きな大きなキャベツ

その名のとおりの大きな大きなキャベツ

それは札幌大球。キャベツから赤ちゃんが生まれてくるという言い伝えがある国があるそうだけど、「札幌では赤ちゃんはキャベツから生まれます。」と言ったら信じてもらえるかもしれない大きさです。

ほらね? 赤ちゃんより大きいし。1個10~15キロ!!!

どうしてこんなに大きくなったの?物語はこちらへ。

それは、開拓の歴史とも重なっています。冬の間保存できる、生きるための野菜を確保することは必須でした

もっとみる
さわやかな新生姜ご飯と北海道の新生姜栽培のこと。

さわやかな新生姜ご飯と北海道の新生姜栽培のこと。

こんにちはー!

今日の北海道は雨嵐。東京の梅雨の日のような寒さで、じめじめしています。

こんな時に嬉しい新生姜とか山椒とか、旬はわれわれを、そっと応援してくれているようです。

さてそんな日に、新生姜とトマトの炊き込みごはんはいかがでしょうか。

1合分の材料です。2合ならばすべてを倍にしてください。

洗米した米 1合、新生姜25g、油揚げ15g、ミニトマト3個、
A(めんつゆ小さじ2、みり

もっとみる
とうきびがきました!3つの下ごしらえ

とうきびがきました!3つの下ごしらえ

こんばんは。

今年は、厚沢部町ジェットファームのとうもろこしを箱買いしました。

お子さんのために栽培していて、販売数が限られていたのが今年はたくさん買えるみたいだったのでポチッとな。👍

良きタイミングを見極めて発送してくださいます。

とうきびは、保冷からすぐに調理して冷蔵か冷凍します。

どうしようかな。

バターで炒めよう。ほっかいどーらしいでしょう。

わたくしなので、50mlくらい

もっとみる
3人のおじさんが作ったユニバーサルなカレー

3人のおじさんが作ったユニバーサルなカレー

それは、米屋の店先で見つけたかわいいパッケージのカレーでした。

ふーん。こどもカレーなのかな。かわいくて喜びそう。
そのとき、個人的には興味はありませんでした。

そんなわたしの気持ちを見透かしたかのように、お米屋さんがいいました。
「これ、一回食べてごらん。すっごくおいしいから。」
すっごくおいしいのか!!それなら食べてみよう!!

あらっ?なにこれ、ほんとに野菜がゴロゴロだ!口の中でほろりと

もっとみる
昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

こんばんは!

きょうは羅臼昆布のダイナミックな旅のお話です。

羅臼昆布を日本で一番使っているのは富山県なんです。

そして、昆布の消費量が日本一。たまに2番目。昆布を使い切る知恵が詰まっているのも富山県。

昭和のころのこどもが昆布をガムのようにかじっていたというのも富山県。(令和になったらどうなのかな。。たまにいるかな。)

羅臼昆布は買うときには割高なのに、どうして県民の日常に根付いたので

もっとみる
富山から世界に広がる羅臼昆布ロードのこと。

富山から世界に広がる羅臼昆布ロードのこと。



 富山県黒部市生地(いくじ)。「黒部の太陽」の黒四ダムから山を越えると海に向かって広がる扇状地にある町だ。渓谷に降った雪や雨は地深く染みこみ、80キロほど離れた町で湧き水にとなってこんこんと湧き出す。硬度38。体にすうと染みていく柔らかな水は、昆布から出汁をとるのに最適だ。

 1800年代、不漁がこの生地を襲った。漁師たちが食べていけなくなり、厳しい自然なれど漁業資源の豊かな根室、歯舞、羅臼

もっとみる