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北海道

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ゆり根を食べる。

ゆり根を食べる。

お正月の食材といえば。
昆布、黒豆、数の子・・・・・・・
そして、ゆり根。

小さな小さなりん片から、5年もの月日を経て、食卓にやってくるゆり根。
甘くて、ほのかな苦味があって。
おしゃれ感のある味です。なんとなく。

ゆり根のポタージュです。
ゆり根はりんぺんという厚くて白い、花びらのようなモノの集合体です。
それはそれはデリケートで、ぶつかると茶色くなってしまいます。
だから、おがくずのお布団

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「昆布のほん」出版のお知らせ

「昆布のほん」出版のお知らせ

「たくさんのふしぎ」にデビューします。

福音館書店の月刊誌「たくさんのふしぎ」を知っていますか。
自分のテーマに取り組んできた大人がガチで読者のこどもたちに、それを紐解いていく本です。おとなが読んでも面白い。時間をかけて生まれる毎月の本たちです。

わたしの最初の著書は、この、「たくさんのふしぎ」の9月号、「昆布のほん」です。文章を担当しました。
羅臼昆布と出会い、自然や歴史を知り、ひとびととの

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ボロニアソーセージで昆布巻き

ボロニアソーセージで昆布巻き

日高昆布が食材ストックにあれば、ボロニアソーセージで昆布巻きにしてみませんか?
硬い昆布で巻く昆布巻きは難しいと思っているわたし。水に戻したぬるぬる昆布は滑って嫌なわたし、たくさんじゃなくていいわたしが作ります!

⭐️まず、袋から出した30センチ長さの日高昆布は水にさっとつけて取り出し3分ほど置いて半分の長さ15センチに切ります。酢水に入れて沸かしたらすぐ火を止めて冷ます。

⭐️ボロニアソーセ

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白菜凍ってポタージュとなる。

白菜凍ってポタージュとなる。

12月にこんなに寒くて2月はもっと寒いなら、ワヤだわ。
そんな気持ちになる今年の12月。さぽろはマイナス、マイナス!
マイナス7度とか、10度とか、そんなん2月の一番寒い時期しか見たことないわ、って気温が続いています。(涙)

年末には外と内側の窓の間に、冷蔵庫として野菜を置いたりするんですが、
凍りました。。。
白菜が。。。

カッチカチに。

キッチンハサミでちょきちょき切って、出汁で煮ること

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北海道神宮祭には鮭の焼き漬け

北海道神宮祭には鮭の焼き漬け

6月16日は北海道神宮祭。さっぽろ祭りです。

さっぽろではその昔から、この日には鮭の焼き漬けと、お煮しめと、
ラディッシュ(赤かぶ)を食べます。
ラディッシュはどうしてか、きのう知ったのですが、
赤い色でお祝いの意味ですって。
昔、野菜が今のようにとれなかった今頃に、やっととれた初夏の野菜という話もあるそうです。

ふむふむ。
お煮しめや焼き漬けだったり、ラディッシュは酢の物にしたり、食中毒が出

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冬の公園がアートで変わった話

冬の公園がアートで変わった話

雪ばっかりのいま、さっぽろの人気ものといえば。

円山公園にお住まいの雪ボーイくんとその仲間たちです。

彼らのおかげで雪ばっかりの寒い寒い冬が楽しくなりました。

雪ボーイくんのお気に入りのベンチは、円山公園駅から北海道神宮に至る公園内の参道の南側にあります。

そして、その向かいの林に、仲間たちが出没します。

うさぎさんが、おやつを持ってやってきたり。

とはいえ、公園は広くて、別の場所が好

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トンネルを抜けるとそこはニシンで栄えた町。

トンネルを抜けるとそこはニシンで栄えた町。

小樽の毛無山(けなしやま)の展望台から、石狩湾の向こうにうっすら見える町が目的地だ。海岸線に沿って国道を、いくつものトンネルをくぐりぬける。トンネルの合間には、小さな漁港、切り立った崖が続く。
着いた町は増毛(ましけ)町だ。
 明治から昭和の初めに作られた大きな美しい木造建築がいくつも残っている。大きなお寺の近くには、「中村屋製菓」がある。柔和な笑顔の白髪頭の店主が作りだす和洋様々なお菓子に目移り

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ほかいどーに鮭の季節がやってきた!!一挙3つのレシピをご紹介します。

ほかいどーに鮭の季節がやってきた!!一挙3つのレシピをご紹介します。

こんにちは。
なんと9月が終わります。早いですねぇ。
そしてほかいどーには、秋鮭のシーズンがやってまいりました。
今年は昨年と違って豊漁といういいニュースも見られますが、
でもでも、いくらはまだまだ高いのです。
100g900円を切ったら買うと決めていたら、
まだ1回しかできません。。
ウニよりずっと安いんですけどね。(笑)

今シーズン、みんなに知らせたくてしかたないレシピをご紹介します。
味を

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写真の中の人に、会いに行きました。

写真の中の人に、会いに行きました。

それは、波打ち際に腰を落とし片膝をついて、モリのような道具を今にも放り投げて何かをとろうとしている人の写真。うひゃあ。かっこいい、

いったい何をしているのでしょう?

なんと、昆布漁なんです。
拾い昆布といって、海の中の岩盤から強い波のチカラでひっぱがされ、岸に打ちあがった昆布を拾う漁です。
この写真は拾う、って感じじゃないですよね。獲る。
えりも岬の東、十勝の広尾町にお住まいの漁師、☆君@昆布

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なんですって?8月初めの「雪景色」。それは北海道の新タマネギの名前です。

なんですって?8月初めの「雪景色」。それは北海道の新タマネギの名前です。

タマネギ生産が盛んな町、栗山町の西田農場さんから、わたくしの大好物が届きました。

まるで真珠のような美しさのタマネギです。

北海道のタマネギの収穫は秋です。
なので、本州の新タマネギの季節には、我らどーみんは、基本的には前年の秋に採れた保存してあるタマネギを食べます。
まぁ、今は本州から新タマネギが運ばれてきますから、楽しむんですけどね。
あの新タマネギのおいしさを道産で、と開発されたのが、雪

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大型の殻付き貝は水から茹でるのが楽でおいしい。

大型の殻付き貝は水から茹でるのが楽でおいしい。

そんなバナナ〜!(昭和ですみません)と思うかもですが、本当です。
殻付きのホタテ、牡蠣、ホッキが思いがけず手にはいるのはどーみんだからかもですが。それでもその「万が一」がある時のためにシェアします。

殻開け用ナイフは持っている人は多くはなく、テーブルナイフ(ステーキナイフ)で代用するのではないでしょうか。

↓こんな風に。貝柱切り離しを狙ってナイフを入れます。

わたしはこの仕事、結構好きです。

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オホーツク海からホタテさんがやってきた。

オホーツク海からホタテさんがやってきた。

箱を開けたら、たくさんのホタテ。
大きくはないけれど、小さくもない。頃合いの大きさのホタテがたーくさん!
嬉しいな!
オホーツク海に面した北の町、雄武からやってきました。

お刺身やフライにしていい感じのサイズと、より小さいサイズがあったので、
お刺身サイズは昆布締めに。
小さいのはさっとお酒で蒸して貝柱だけにしました。

先週、十勝の山にご案内いただいて山菜採りを楽しみました。
そこでわたしが考

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ほかいどーのお米がおいしいワケ。

ほかいどーのお米がおいしいワケ。

ほかいどーのお米がおいしいのにはワケがあります。

どうして??
例えば、

「気温が高くなったから、北海道のお米がおいしくなったのです。」

という話は本当なのかな?

じゃあ、どうしてイタリア北部、ピエモンテ州に米の大生産地があるんだろう?アルプスからの風は寒かろうに。
それに、北海道の米がおいしくなったのは、
こんな風に温度が高くなる前からのことじゃない?

と、思いませんか??
そもそも、

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ナポリのマンマの「イカのシーフード詰め」の作り方を思いっきり日本バージョンにしてみた話

ナポリのマンマの「イカのシーフード詰め」の作り方を思いっきり日本バージョンにしてみた話

そのひとは青い縁のメガネをかけていて、赤い口紅が似合ってよく笑う、チャーミングなマンマでした。
得意料理だと言って、トマトソースで煮るイカの詰め物を教えてくれたの。
赤いソースの中で細い円錐形に伸びたイカの姿はなんとなくユーモラスで、食べたら美味しくて笑顔になる料理で、その人の歌うような声を思い出すのでした。
中に詰めるアサリやエビは、えいやっ!と生で用意して、殻を外して作るごちそう。以前はよく作

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