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シングルパパ起業家はがんばらない

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三姉妹のシングルパパ。株式会社トーフラボ代表。心の健康とつきあいながら、がんばらないで自由に生きていく。
運営しているクリエイター

#ひとり親

三女、二分の一成人式

三女、二分の一成人式

おめでとう。

無事に育ってくれてありがとう。
なにも心配ないな。

勝手に産んで、勝手に育ててるので、
親に感謝とかしなくていいよ。

自分のことだけ考えて、
勝手に幸せになってください。

最低限、
死なないように育ててるので、
幸せになりたければ、
自分でなんとかしてね。

なんでも相談に乗るし、
お金も出すから。
勝手に自由に生きてください。

ひとりで3人も、よく育ててるな。
パパはご褒

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世界平和、そのための心がけについて

世界平和、そのための心がけについて

街を歩いていて落ちているゴミを拾うことがある。と言っても、見て見ぬ振りをすることがほとんどなのだけど。まったく拾わない人も多いと思うので、まあ多少は環境美化に貢献していると言えなくはない。地球をきれいにしようというわけではなく、目に見える範囲がきれいであればいいなと思っている。

世界平和。唐突に出てくると唐突極まりないワードだ。それでも僕はこの言葉を20代のころから口にしている。とある就職面接で

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電子書籍「シングルパパ起業家はがんばらない」を出版しました

電子書籍「シングルパパ起業家はがんばらない」を出版しました

明けましておめでとうございます。

昨年のクリスマスに電子書籍を出版しました。
プロの編集者さんとデザイナーさんに参加してもらって仕上げました。

このnoteに書いていた文章を加筆修正して、さらに編集者さんと一緒に直しを入れて、より分かりやすくなっていると思います。

Amazonの紹介文を載せておきますね。

「生きてるだけで致命傷」

《軽快な文章で綴る、みんなにやさしい人生の攻略本》

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シングルパパ起業家はがんばらない

シングルパパ起業家はがんばらない

三姉妹のシングルファーザー。大変ですねと言われるけれど、そんなに大変なのだろうか。

朝。まだ眠たい。戦略的二度寝。次に目が覚めると子どもたちはすでに学校に行っている。毎朝お弁当をつくっていたシングルファーザー1年目のころがなつかしい。

晴れ。天気がいいからオフィスまで出かけようか。通勤バスには乗りたくない。リュックを背負って歩く。気持ちがいい。完全リモート制の会社。オフィスに着いてもメンバーは

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ひとり親と児童扶養手当、きびしい現状

8月。ひとり親は役所に出かけていき、現況届というものを提出する。同居している家族構成や昨年分の所得など申告する。条件に合えば児童扶養手当(児童手当とは別物)が支給されるようになる。手当の額は所得が増えるにつれ減っていき、所得が決められた額を超えると支給が停止される。児童扶養手当を受給していると、ひとり親医療証がもらえる。これを病院で提示すると、自治体によって差があるのだけど、親も子もひとり当たりの

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シングルパパ起業家のタスク管理術

シングルファーザーだからといってあきらめたくない。やるべきことは山積みなのだけど、やりたいこともやりたい。3人の子どものワンオペ育児。家事全般。会社の代表としての雑務。プレイヤーとして同時に常時複数件の案件にたずさわっている。PTAのウェブシステム構築。複数の団体でボランティアカメラマン。ひとり親支援。文章を書いて、写真を撮って、ポッドキャストを配信して。読書もするしゲームも欠かせない。イベントを

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なんでも3倍、ひとり親多子世帯について

給食当番のエプロンを洗ってアイロンをかける。小学校の給食エプロンというのはコートのような形状をしていてアイロンをかけるのに時間がかかる。背中にタックが入っていて非常にアイロンがけをしにくい。なぜ利便性よりファッション性を重視したのかとデザインした人を問い詰めたい気持ちでいっぱいになる。これが3人分となるとなかなか大変で、クラスによって周期が違うのだけど、基本的に毎週誰かのエプロンにアイロンをかける

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父子家庭とはじめてのセーラー服

父子家庭とはじめてのセーラー服

わが子もついに中学生か。普段の生活はといえばまったくもってお子様なのだけど、口喧嘩で言い負かされることも増えてきた。背も伸びてきて家の中にいるとやたらと大きく感じる。もう中学生だし。ということで中学校の入学式の朝を迎えた。ところがベッドの中で気分が悪いとうったえる娘。測ってみるとかなり熱が高い。想定していないできごとにてんやわんやしつつ、いや、僕の人生で想定できていたことなんてあったっけ。とにかく

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半分の時間で2倍稼ぐ、ひとり親の生存戦略

お金があればたいていの問題は解決する。人間にとってもっとも大切な限られた資源である時間もお金で買うことができる。そして多くの人は時間を切り売りしてお金を稼ぐ。お金と時間というふたつの資源を交互に変換しながら生活をしていると言えるだろう。このふたつの資源が不足してしまうのが、ひとり親だ。

夫婦共働きの家庭と比べると、単純に計算すると時間も収入も半分になってしまう。切り売りする時間が少ないと、稼げる

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ひとり親の消耗、決断疲れについて

とくになにもしていないのに頭が働かなくなることがある。なんなのだろうと思っていたところ、「決断疲れ」というものがあることを知った。意思決定を長時間繰り返すと決定の質が低下してしまうそうだ。決断疲れにより決断をまったくしない状態になってしまうこともある。疲れるほどの決断をしていないという人もいるかもしれないが、これは人生を左右するような大きな意思決定だけではない。パンにバターを塗るかジャムを塗るか。

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子育て中でもそうでなくても「しなくていいリスト」

生きることに意味などない。生物学的に考えるとそうなる。それに気がついてずいぶんと楽になった気がする。だから生きていても意味がないということではない。生きる意味は探さなくとも自分で自由に決めることができるということだ。そしてそれは人生のステージによって変わってもいい。子ども3人をひとりで育てているいまの僕の目標は生き残ること。折れることなく生きること。

目標が低すぎるだろうか。みんなが成功者になら

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うつと闘わないシングルファーザーのメンタル術

ひさしぶりに買い物に出かける。なにを買おうとしていたのかは覚えていない。休日の街は人が多い。うつむきながら歩く。通りすぎる人々の声がノイズとなって耳に入ってくる。言葉としては認識できない。一瞬だけ顔を上げる。まわりの動きがスローモーションのように感じる。何人かこちらを見ている気がする。この中に他人の心を読む能力者がいる。心を閉ざしふたたび顔をふせて歩きだす。立ち止まろうとする足を無理やり前に出し続

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子育て世帯の時間的貧困と精神的貧困

冷蔵庫の横にインターネット接続機器を配置する。テレビのないわが家。あまりにメディアから遮断された生活も子どもたちにはよくないだろうと、ようやく固定インターネット回線を契約した。ネットにアクセスできるようになったことを確認して、横にある冷蔵庫に目をやる。中はいつもスカスカ。毎日最小限の食料を調達している。和室で子どもたちが着替えを用意している。タンスの中も最小限の衣類しか入っていない。そして買い物を

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シングルファーザーのクリエイティブ子育て論

シングルファーザーのクリエイティブ子育て論

「パパ、なんで怒らないの!?」振り返った長女が驚いて父親の顔を見上げる。子どもたちが輪になって買ってもらったばかりのオモチャを分解しているのに出くわしたところだ。いや、そんなことで怒ったりはしないし、むしろもっとやれと思う。いつもそんな具合だ。パパに怒られるからという子どもたち。そんなことはないから好きなようにしなさいと言う。クリエイティブであるこ

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