- 運営しているクリエイター
記事一覧
短歌を置いて逃げ去ります 秋豆絹
本日は、群馬県前橋市にて開催されている前橋BOOK FESを訪れました。
そこにはhengeni booksの出展物が!その名もSTREET TANKA!
5文字と7文字に切り分けられた単語の紙をノートに貼って、気軽に短歌を詠むことが出来るというものだそう。
0から何かを生み出すのは難しいですが、1を重ねていくのは意外と乗り越えやすいような気がします。私も、初めて人目に触れる短歌を作れました。い
茶の葉を摘みに参りましょう 秋豆絹
皆様は友人に遊びのお誘いをしたときに「お茶を摘みに行きたい」と返信を受けたことがあるだろうか。
数年前、ゴールデンウィーク間近の4月下旬、友人からの提案で静岡の茶摘み体験に行くことが決定した。決行は1週間後。自分の人生に茶摘みの思い出が刻まれることが確定したわけだが、実感が湧かない。
そしてそれは茶摘み当日を迎えても変わらなかった。
早朝、都内某所に集合し、友人の運転で目的地へと向かう。首都高
ちなみに私は夕焼けの音 秋豆絹
その人は、「あの海の色のような音で楽器を吹けるようになりたい」と言った。
その人の生まれ住んだ場所は海に囲まれた小さな島で、どの端まで行っても海が目の前を覆っていた。そんな閉塞感が嫌だったけれど、部活動である吹奏楽のコンクールが目前に迫る夏の海は、なぜか見ていて爽快な気持ちになれたそうだ。
私もその人も同じ大学の吹奏楽サークルに所属していた。その人の音楽技術はとても高く、サークルの仕事も上手に
誠にラブリー、中華料理 秋豆絹
数か月前から、中華皿を揃えたいと思うようになった。
というのも私、中華料理がズラリと並ぶ様が大好きなのである。特に好きなのは、チャーハン・餃子・麻婆豆腐・ラーメン、そこにジャスミン茶かウーロン茶をセット。もう、ときめきが止まらない。
それぞれ単品や別のジャンルの料理と並べても良いのだが、中華料理だけが一堂に会するテーブルは、それはそれは輝いて見える。
ぜひこの面子、町中華だけではなく自宅でも迎え
自転車駆けるクリスマス会の代償 秋豆絹
最近ふと思い出したエピソードがあったので、また記憶の底に沈んでしまう前に書き起こしておこうと思う。
高校時代、私が所属していた部活ではクリスマス会を毎年開催していた。私はその運営係になり、レクリエーションの内容を考えたり、会中にクリスマスソングを演奏したりもした。
そういった運営業務の一つに、飲食の買い出しがあった。
これは、学校から自転車を漕いで片道15分くらいの、絶妙に遠い距離にある街唯一の
たった一人を納得させられないで 秋豆絹
これはモーニング娘。‘14の「What is Love?」という楽曲の一節である。私はモーニング娘。のファンなのだが、この曲を聴くたびにあることを考えてしまう。
「たった一人」とはいったい誰の事なのか?ということだ。
私の答えは「問いかけられている本人(以下Aとする)」である。例えば、Aの目の前にいる誰か(特別な人でも赤の他人)でも十分納得できる。だが、完全に外の世界に意識が向いているAに自分
筆を握らされているのではなく 秋豆絹
「あなたにしか書けないものを書きなさい」
どうしても忘れることができない言葉である。
その時は、小学校の国語の授業で詩を書いてみよう、という時間だった。
当時、触れる詩といえば、草野心平や谷川俊太郎、相田みつをのような、素朴で澄んだ印象のあるものだった。
周りの子達よりも上手く書きたいと思った私は「そんな雰囲気で書けばいいのね」と詩へのイメージを保ちながら、それなりに時間をかけて書いてみせた。
私がピザを見るとき、隣の子供もまた 秋豆絹
なんとか仕事の山を抜けた今週、突如としてトマトソースが食べたくなってしまった。今日は自炊をして健康的に行こうと思っていたのに、体はファミレスへと向かっている。
欲に見事に負けドアを開けると、残数△の盛況で、いつもは「空いている席におかけください」と声をかけてくれるウエイターさんが直々に席へ通してくれた。
結果、語彙と知識がどこか年相応ではない聡明な少年が年相応にお子様セットを召し上がる隣で、恥じ
顔を洗ってご自愛ください 秋豆絹
最近、スキンケアのラインナップを変えた。
別にそこまでスキンケアを気にできるほど丁寧な暮らしはしていないが、気に入るものが見つかるまでは、いろんなものを試してみたい精神がある人間である。冬に買った化粧水が終わるこの夏手前のタイミングで一新することにした。
今回変えたのは洗顔と化粧水。というのもメイクをして会社に行くことを諦めたすっぴん万歳な私は、前回のスキンケア購入テーマ「簡単な工程でそれなりにケ
さっぱりした身体で、日々を動かす 秋豆絹
今日、私は久しぶりにホカホカの身体だ。しっかり湯舟に浸かることができたのだ。
最近は仕事が再度カオスになり、毎日宇宙が広がっている。
不衛生な話で申し訳ないが、私は疲れすぎると自分の生活がまともにできなくなる。冷蔵庫の中の野菜に手を出せないまましおらせてしまう。納豆も卵も手軽に使える豆腐でさえも賞味期限を切らしてしまう。洗い物も洗濯物も溜まってしまう。ご飯を食べて21時に布団でうとうとしてしまい
初めての坦々そうめん 秋豆絹
我が家に揖保乃糸が来た。友達ではない、そうめんだ。
実家の食料便からのご登場だったのだが、先日実家に帰った際に食べたそうめんがやたら美味しかったのはお主のせいか、と人間だったら両肩をガシッと掴んで身体を前後に揺さぶる感じで鷲掴みした。
これを日常で食べてしまったらもう戻れない。でも送ってもらったわけだから食べるしかない。よき頃合いを見つけて美味しく頂こう、と食材の詰まった段ボール箱に丁寧に戻した。
華金とは思えない帰り道の話 秋豆絹
仕事で、今までしたことがないタイプのミスをした。しかも不可逆のミスだ。つい先ほどまで、ようやく落ち着いた職場の空気をのほほんと吸い込んでいたのに。交感神経が働き体中が粟立つ。お腹も痛くなってきた。
ミスが多いくせにミスが大の苦手な私は、退勤後も体が緊張状態から解放されず、完全に気が動転していた。
そんな調子のまま自宅の最寄り駅まで運ばれてしまったせいで、すぐ近くのファミレスでマルゲリータとちょい