道往く人を眺めているだけの仕事 女性の後ろ姿を眺めては哀愁に駆られる ほとんど女ばかり見ているからよほど女好きなのかと 個別のだれかに興味を持つことは不可能で 集合体、抽象的理念としての女なるものへの憧憬 個体として個別化される以前の女なるものの尊さ そしてその向こうに故郷を想う