うちの犬

吾輩は猫である。かわいい。という文章はどうだろうか、と母親に聞いたら、いいんじゃない？と軽く流された。

話題はそうではない。うちの犬（正確にはばあちゃんのとこの犬）である。普通の犬は、番犬としての役目を果たすのだが、こいつは、近くにやってきて、腹をさすれ、とお腹を見せてくる変な犬である。

可哀想なくらい女好きで、おばあちゃんを見ても女が来た、みたいな反応をする、残念な犬である。ただし、甘いのは女性に対してだけで、男には微妙な反応である。腹をさすれ、とは言うが…

腹のさすりかたにもコツがあるらしく、自分がさすっても、有難がらないが、最近は目が悪くなって、それでも満足するようになった。