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#古典がすき

古典がすきだと感じたエピソード、学習の記録、勉強法など、古典にまつわる投稿を募集します!

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『孫子の兵法』に学ぶnote戦略⑮(最終回)

いつも私の記事をご覧くださり、誠にありがとうございます。 久々に、『孫子の兵法』のポイント解説に戻ってまいりました……! 実は、孫子の本編解説は終わっており、残すところは、note戦略編とX戦略線がそれぞれあと僅かなのです……🌸 今回は、『孫子の兵法』をnote戦略に生かしたらどうなるか?のオリジナル記事第15弾となります🌟 これにて、note戦略編は完結!! わーい!! 長かったですが、無事に完成出来て良かったです😭🌟 皆様におかれましては、大変長期に渡り、ゆ

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 『孫子の兵法』に学ぶX戦略⑩

この記事をご覧くださり、誠にありがとうございます♪ 私の記事では約15回に渡り、『孫子の兵法』のポイント解説をしております! 今回は、「『孫子の兵法』をX戦略に生かしたらどうなるか?」のオリジナル記事第10 弾となります🌟 『孫子の兵法』とは何か?について特集した導入記事(無料)はこちらです。(過去記事のポイント解説はマガジン購入がお得です♪) まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってみてくださいね! 『孫子の兵法』は、現代のビジネスにも生

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歳時記を旅する55〔きりぎりす〕前*離れたる眼と眼さびしききりぎりす

土生 重次 (平成四年作、『素足』) 元禄二年(一六八九)七月二十五日(陽暦九月八日)、芭蕉一行は加賀小松の多太神社に参拝する。 ここで斎藤別当実盛の遺品である甲冑などを拝観し、「むざんやな甲の下のきりぎりす」の句を残した。 兜の持ち主だった斎藤実盛は、源平合戦で平家の武将だった。倶利伽羅峠の合戦で敗れ、加賀の篠原で再び陣を取り戦ったが、木曾義仲軍の前に総崩れとなった。そんな中、実盛は老体(七十三歳)ながら奮闘したが討ち死にした。 句のキリギリス、離れた両眼は八方を見渡せそう

『孫子の兵法』に学ぶX戦略⑪

この記事をご覧くださり、誠にありがとうございます♪ 私の記事では約15回に渡り、『孫子の兵法』のポイント解説をしております! 今回は、「『孫子の兵法』をX戦略に生かしたらどうなるか?」のオリジナル記事第10 弾となります🌟 『孫子の兵法』とは何か?について特集した導入記事(無料)はこちらです。(過去記事のポイント解説はマガジン購入がお得です♪) まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってみてくださいね! 『孫子の兵法』は、現代のビジネスにも生

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歳時記を旅する54〔西鶴忌〕後*秋澄むや殿の並びし寄進札 

磯村 光生 (平成七年作、『花扇』) 『日本永代蔵』(一六八八年)の菊屋の善蔵という質屋の話(巻三)。     人に情けをかけることをせず、神仏へ願いをかけることも考えそうにない男だったが、初瀬の観音を信心して急に通い始めた。菊屋は「戸帳がひどくいたんでいるので、私が寄進して新しく掛け替えましょう」と言って、古い戸帳を譲り受けた。この戸帳の唐織は貴重なもので、大切な茶壷の袋や表具切れとして売って、だいぶ金銀を儲けて家が栄えたが、後には、昔よりおちぶれて、京橋で、下り船を目

鑑賞*笛吹川の風美しき九月かな

佐野 聰     川の流れを眺めながらも対象物との間に時間の流れを置いて笛吹川を透かし見ている。     笛吹川、なんとも美しく一度聞いたら忘れられない名前である。     その名前の由来は悲しく、六百年ほど前、父を追って住みついた笛の名手の権太郎と母が秋の長雨による洪水で流されて…という悲話が言い伝えられている。     悲しい気持ちのときほど空や風の美しさが身にしみる。 (岡田 耕) (俳句雑誌「風友」平成二十四年一月号 「風友」五周年記念大会吟行記「笛吹川の風美し

どうして茅の輪をくぐるのか(その3)

【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その1) 【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その2) この菅貫神事は現在の宇佐神宮でも、7月31日、8月1日、8月2日に斎行される御神幸祭(夏越祭り)の中で行われています。 菅貫神事の流れは文字ではわかりづらいので動画でも確認しましょう。  菅貫神事は動画の8:05から3分程度収録されています。(宇佐市観光協会ツーリズムTV 平成25年8月2日収録) 動画に出てくる字幕を以下に書き出します。 ここで押さえておくべきは、「神

歳時記を旅する54〔西鶴忌〕中*灯火親し句集に栞る葉書かな

 佐野  聰 (平成三年四年作、『春日』)     一六七五年、西鶴は三十四歳で、結婚して十年近くともに生活をしてきた九歳年下の妻を疱瘡(天然痘)で亡くす。  この年に「脈のあがる手を合してよほととぎす」から始まる千句近い俳諧を詠んで、大坂俳壇の俳諧師の追善句も加えた『独吟一日千句』を刊行し、妻に手向けた。     句は、読み続けた句集に手を止めたところ。栞にする葉書もまた読み返したくなる。涼しく、長くなった秋の夜。 (岡田 耕) (俳句雑誌『風友』令和六年九月号「風の軌跡

【漫画】平安時代の出産って? ー 大音響の中命を懸けて ー

医療のない平安時代、出産はまさに命懸け! 当時の人々にとって出産はどのようなものだったのでしょうか? 平安時代、出産で亡くなる女性も多く、母親の5人に1人が命を失ったと言われています。 また子が流れてしまうこと、産まれても幼くして亡くなってしまうことも少なくなく、母子とも健康は50%以下という説もあるようです。 当時、病気や死は物怪の仕業だと考えられており、邪気を祓うため数多くの儀式が行われました。 そうした儀式の中行われる出産はどのようなものだったのか、まずは上級貴族の

どうして茅の輪をくぐるのか(その2)

夏の祓は平安時代には行われていた。 『拾遺和歌集』に「水無月の 夏越の祓する人は 千歳の命 延ぶといふなり」という歌があり、平安時代中期には宮中で行われていたようである。 菅貫という草の輪は、夏の祓の道具として用いられていた。 平安時代の年中行事を描いた『年中行事絵巻』の「六月祓」にも、その菅貫の場面が描かれている。 手前左の池に面して案(机)が置かれ、その上には幣串(白木の棒に紙を挟んだ串で、祓に用いる)が立てられている。案の前には円座(丸い形の敷物)が置かれ、祓をする

どうして茅の輪をくぐるのか(その4・完)

【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その1)  【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その2) 【スキ御礼】どうして茅の輪をくぐるのか(その3) どうして茅の輪をくぐるのか。  その由来と神話とのかかわりについて、歴史学者・東洋古代思想史研究家 村上瑞祥さんのコラムに興味深い説明があったので、これまでの疑問ごとに結論の部分を抜粋、要約する。 1)なぜ「茅」なのか。 ⇒中国では古くから茅は魔除けとして、また神前に備える供物として使われてきた。漢字の「茅」の文字は、「草

日本の古典文学がおもしろい。ということに気づいた。

本を読みたくてもその時間がない。というのは忙しい現代人の共通の悩みかもしれません。 *通勤時間に本を読む → 車通勤なので無理 *昼休みに読む → 職場では落ち着かないので無理 *朝早起きして読む → 起きれないから無理 *寝る前に読む → 興奮して寝れなくなるから無理 休日は休日で何かと忙しい。 うーむ、読めない理由しか浮かんできません。 オマケに自分は遅読なもので、長編小説に手を出すと相当な時間がかかってしまいます。 ですので明らかに分厚い本や、上下巻に分かれている

THE男の涙!決断! 陸魯望「離別」。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「古文真宝」のところ。 「泣くな!男だろ!」 って言葉よくあるねー。 歌とか多そう。調べたら面白い。 昔ほどその傾向が強そうな。 今なら、 時代錯誤的? そんな価値観の中で 生きてきたから、 もう泣き方分らんくなったな笑 あと「決断」ね。 ズバッ!とね。 難しいね。 ちな「決断」の語源は、 昔の中国での洪水対策で、堤防を壊し、 どこかの村を犠牲にさせることを決めたことかららしい。 サクリファイス。 やっぱ、 何かを得るには

日記8/10-11🏖️ ・体調も含めていろいろとリラックスできている休日✨ →睡眠、食事、散歩もバランス良し👍 ・長期的な目標ほど、強い意志が必要💦 →資格勉強、投資計画など自分に厳しくせなあかん🔥 ・「ご縁を大切に」できる人に →習慣を変えれば、結果として運命も変わってくる🌟

大河「光る君へ」〜安倍晴明と須麻流の最期〜

こんばんは。 ミュルアです。 今夜も、大河ドラマをリアルタイムで観てしまいました。 稀代の陰陽師・安倍晴明が従者の須麻流を連れて宙(そら)に帰ってしまいました。 瞳に星を宿し、天文博士らしい最期でした。 道長にとっては、未来を示唆する陰陽師というより、良きメンターであったように思います。 それにしても、未だ謎なのは、従者の須麻流の正体です。 危篤の晴明の側で必死で阿弥陀如来の真言を唱えていましたが、一緒に旅立つとは…。 須麻流(すまる)の名は、プレアデス星団の和

大河「光る君へ」〜月の下で〜

こんにちは。 ミュルアです。 「光る君へ」(31)【月の下で】を観ました。 あまりに夢中になって、あっという間に終わってしまいました。 今まで、ずっと道長とまひろを見守ってきましたが、今回が一番見ていて、やっとこんな関係に昇華したと安心しました。 道長は、まひろの必要とする情報も高価な越前和紙も気前よく差し出してしまう。 恥も弱い所もまひろになら打ち明けてしまう。 まひろは、こんなに愛され必要とされているのに妾にはならず、宣孝と結婚しました。 時が経ち、今回、作家と

今日の短歌

「光る君へ」を毎週見ていると、何となく短歌を詠みたくなってくるんですよね~。 #今日の短歌 #相聞歌 #古典がすき

仕事ができる人はどんな難問・要求にも「ノー」とは言わない―『論語』

無茶ぶりの要求がきたらどう対応するのか  教科書、マニュアル、ビジネスのテキストには、正解や解決法がわかりやすく示されていて、そのアドバイス、指示通りにやれば、スムーズにいくことが多いです。  ChatGPTは未体験ですが、対話型の解決ツールなら、知りたいことや政界の近くにまで導いてくれます。公開されている情報や知識には、それなりの検索スキルがあれば、かなりの精度でアクセスできるといっていいかもしれません。  しかし、世の中の事象をみてみると、予測不能のこともあれば、対応

釜の中で泣く豆、、、厳しい現実ヨ。 曹子健「七歩詩」。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「古文真宝」のところ。 同胞が争いあうなんて馬鹿げてる、的な? または、 それぞれ役割がある、的な? まあどっちも厳しいぃぃ現実! で、 これは三国志・曹操の子、曹植のやつなんだ。 曹植って気になるやつよのー、たぶん好き。 あー、 定期的に読みたくなる「蒼天航路」。。。 ★\(^^)/☆

「過ぎたる」と「及ばざる」。どっちにも軍配を上げない孔子の価値基準とは―「中庸」

「中庸」の考え方がわかる、『論語』のある問答 かたらずほどよく、平凡普通でコンスタントなこと。それが「中庸(ちゅうよう)」。 いついかなるときでも、バランス感覚をもって対処できる。 それは孔子が理想とした生き方ですが、現代に生きる私たちにとっても、同じです。    孔子が『論語』で、「中庸」という言葉を述べているのは、1章句しかありません。そのうえ、そこには中庸がどういうことが述べられていないので、前回は『荀子(じゅんし)』で孔子が語っている「宥座(ゆうざ)の器」のエピソー

私訳『菜根譚』⑬~苦楽も美醜も気持ち次第

世人為榮利纏縛,動曰塵世苦海。 不知雲白山青,川行石立,花迎鳥咲,谷答樵謳。 世亦不塵,海亦不苦,彼自塵苦其心爾。 世人は栄利の為に纏縛せられ、動もすれば塵世苦海と曰う。 知らず、雲白く山青く、川行き石立ち、花迎え鳥咲い、谷答え樵謳うを。 世も亦た塵ならず、海も亦た苦ならず、彼自ら其の心を塵苦にするのみ。

私訳『菜根譚』⑫~人に一歩譲るメリット

處世讓一步爲高, 退步即進步的張本。 待人寬一分是福, 利人實利己的根基。 世に処するに一歩を譲るを高しと為す、 歩を退くは即ち歩を進むるの張本なり。 人を待つに一分を寛くするは是れ福なり、 人を利するは実に己を利するの根基なり。

【読書】『能の本』

 2024年9月、シテ方宝生流の能楽師、辰巳満次郎さんが監修した『能の本』を読みました(と言いつつ、4分の3くらい読んだところです。)  記録を残したいと思います。 ■本の概要・文  :村上ナッツ ・マンガ:つだゆみ ・監修 :辰巳満次郎(シテ方宝生流能楽師) ・発行日:2016年11月25日初版第一刷発行 ・発行所:西日本出版社 ■メモと感想(1)メモ  本の帯などから、本書の構成・特徴として、以下のような点が読み取れます。 能の入口として、「厳選20曲」 詞章が

大河「光る君へ」〜陰陽師・安倍晴明〜

こんにちは。 ミュルアです。 今朝方、大阪で停電があったようですが、大丈夫でしたか? この暑さの中、大変だったと思います。 お見舞い申し上げます。 また、台風も関東に迫っております。 地震も気になりますし、我が家では、防災の備えを見直しました。 前から買うか迷っていたポータブル蓄電池とソーラーパネルを購入しました。 皆様も、防災グッズの見直しをお勧めします。   ところで、遅ればせながら大河ドラマ「光る君へ」(30)【つながる言の葉】を観ました。 ドラマの中で、貴族も

私訳『菜根譚』⑪~水清ければ魚棲まず

地之穢者多生物, 水之清者常無魚。 故君子當存含垢納汚之量, 不可持好潔獨行之操。 地の穢れたる者は多く物を生じ、 水の清き者は常に魚無し。 故に君子は当に垢を含み汚を納るるの量を存すべく、 潔を好み独り行うの操を持すべからず。

和歌の世界に、涼をもとめて。

連日、気がつけば、「暑いなぁ…」ということばがこぼれ落ちてばかりいます。 なにか、涼を感じるものにふれたい。 ただ冷たいだけではなくて、気持ちが凪ぐようなもの、森閑とした空気をまとったものが良いな。 本棚から「新古今和歌集」を取り出して、冬歌を眺めわたします。 上の一首は、高校生のときに古典の教科書のなかで出会って以来、ずっと好きなうた。 凍てついた月の冷たさ、美しさに指先がしびれるような感覚をおぼえました。ことばの連なりを見ていると、今いる場所から離れて、モノクローム

【漫画】和泉式部ってどんな人? ー 恋多き女性の隠れた魅力 ー

平安時代中期の歌人・和泉式部。 2人の夫をもち、2人の親王と恋仲になった”情熱的”な女性と評されますが、それだけでない、隠れた魅力がありました。 実を言うと、私は和泉式部がかなり好き。 彼女の人生をたどり『和泉式部日記』を眺めることで、華やかな恋愛遍歴の奥にある人間的な魅力に迫りたいと思います。 為尊親王との出会いで花開く、和泉式部の和歌の才 和泉式部といえば、まずその和歌の才に目がいきます。 『源氏物語』の作者であり、和泉式部の先輩女房であった紫式部も彼女の才能に一目

千年後の夜に

ちはやぶる 神代も聞かず 龍田川  からくれなゐに  水くくるとは        在原業平朝臣 娘、現在小学6年生。 暇さえあればスライムを練っている。 YouTubeで研究を重ね、100均で洗濯糊を買いあさり、ハンドソープや紙石鹸を練り込み、絵の具を入れ、ラメを入れ、ビーズを入れ、ネッチネッチネッチネッチ……。 一昨年の誕生日プレゼントがどうしてもと言われたNintendo Switchだった。 マリオカートとやわらかあたま塾をセットで購入した一昨年からいっさいソフトが

過不足やかたよりがない。バランスがとれた生き方を目指したい―「中庸」

かたらずほどよく、平凡普通でコンスタントなこと。 それが、孔子が説く考え方の基本の1つが「中庸(ちゅうよう)」です。 平たく言えば、いついかなるときでも、バランス感覚をもって対処することが大事ということです。 思い入れが強すぎると、やりすぎてしまいがち。 慎重すぎると、タイミングを失したり、やる気がないと周りから勘違いされたり。  人から信頼されるようになるには、一目置かれるようになるには、バランス感覚を備えていることが必要です。ただ、それは状況によってかわるところがあるの

源氏物語の超・入門書『30日de源氏物語』を書きました!

『30日de源氏物語』が刊行されました! 怒涛の3か月連続刊行祭りの3冊目でありました。『源氏物語』を30日で読もう、というコンセプトの「30章で源氏物語のキャラやエピソードを理解できる本」です! ぜひ読んでもらえると嬉しいです。 個人的に本書を書いたきっかけは、大河ドラマ『光る君へ』が始まる前から、こんな質問をされることが増えたことでした。 「『源氏物語』のおすすめ現代語訳って、どれ?」 ……現代語訳か!!!!! 古典好きで『源氏物語』好きの私ですら、正直、この質問

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「科挙」~死人が出る受験地獄

科挙の歴史科挙は、隋代に始まった官吏登用試験である。 その前の魏晋南北朝時代では、人物を9ランクに評価して各地方から中央に推挙する「九品官人法」が行われていた。しかし、これは主観的で情実が入りやすい選抜法であったため、門閥貴族によって上級官職が独占され世襲されるという結果を招いた。 隋の文帝に至って、中央集権的な官僚体制を打ち立てる必要から科挙の制度が実施された。 科挙は、「秀才」「明経」「明法」「明算」「明書」「進士」の6科に分けて試験が行われた。なかでも経書の学識

【読書】10分でおもしろい源氏物語

 2024年9月2日(月)、『10分でおもしろい源氏物語』を読了しました。記録を残します。 ■はじめに 本書は、世界文化社から、2023年12月15日に発行された本です。著者は時海結以さん、監修は山本淳子さんです。  源氏物語54帖が、6つの章に分けられ、それぞれの章が10分程度で読めるぐらいに要約されています。いわゆる入門書で、本の帯にも「小学校高学年からの古典入門」と記載されています。  2024年は『源氏物語』の年と思い、私も荻原規子さんの現代語訳を手にとっていまし

寝るのが惜しいくらい夢中になってること

先週から新しく2つ、没頭できることができた。寝るのが「惜しい」と思ってしまうほど楽しい(寝るのが好きな私なのに)。 動画編集動画編集は、旦那さんのお父さんに動画を送るために始めた。一人暮らしのお父さんのために、旦那さんがお料理を作る様子を撮影。それを私が編集してお父さんに送る。 旦那さんが動画編集をしているのを見たことあるけど、難しそうだと思った。でも旦那さんにちゃんと基礎と段取りを教えてもらい、3日後には練習動画が完成。自分でうまくできたと思ったから、YouTubeで動

出会いがあれば別れもある。これは仕方ない事。別れる相手がますます幸せになるためなら笑顔で。病気などだと悲しい。また元気になって戻ってきてほしい。 歳を重ねると別れることが多くなってきた気がする。 一合一会の心で

家族やスタッフが過ちを犯したとき、どう注意を促すのがいいのか―『菜根譚』

水清ければ魚棲まず  よく知られた中国古典から、私などその書籍の存在さえ知らないものまで取り上げて解説されている泉聲悠韻様のnote投稿。畏敬の念をもって拝読させていただいている。あるとき思い切ってコメントしたところ、心優しく、しかも気さくな感じで、対応くださった。  そして、前々から、泉聲悠韻様の投稿にコメントを寄せていらした大先輩格の安達昌二様が、私のコメントをあたたかく見守ってくださるのも、ありがたい。  碩学(せきがく)のおふたりの卓越した見識と洒脱なやりとりに

話が通じない大人💦国語は何のために学ぶのか?地球温暖化と地軸の変化について

日本人の中にはたまに、学校の勉強や義務教育が不要だと言う人がいます。私はこれは極論だと思います。私は最低6~9年間はしっかり学校教育や私塾などで教育を受けるべきであると考えています。 教育の中でも一番大切な教科は、ズバリ、国語です。私は大人になってから話が通じない大人たちに出会って驚くことが多かったのですが、彼ら彼女らに共通している点はたった一つでした。それは子どもの頃に勉強をしっかり行って来なかったことです。その中でも国語を軽視して来た人たちには、本当に悩まされました。

まあ、いわゆる読書のススメですね ♪ 古来よりの。 真宗皇帝&王安石。

またまた「中国古典名言辞典」より。 只今、「古文真宝」のところ。 でも思うに、 読んだ内容を血肉とし、アウトプットしないと、 いけなくなくなくなーい??? それがむずぃーのよ。 読むだけなら何とでもなるけどね。 活かしきれない問題があるのよね。 脳力のある人はそれが自然とできるのかな? もしくは何かトレーニングでも? …… の前に、 本が読めるときと読めない時があるよなー。 忙しさ?気分?タイミング?

【漫画】『源氏物語』ってどんな話? ー 「いづれの御時にか」の革新性! ー

古文の授業で必ず触れる、『源氏物語』の冒頭「いづれの御時にか…」。 実はこの一節、それまでの物語とは一線を画す、革新的なフレーズだったのです…! 『源氏物語』は世界最古の長編小説であり、千年も前に一人の女性の手によってこのスケールの物語が書かれたというだけでも評価されるべき存在です。しかし、『源氏物語』のすごさは”長さ”だけではありません。 『源氏物語』は、その冒頭で、全く新しいジャンルの文学を生み出したといってもいいくらい革新的なものでした。 当時のほかの物語等と比較し

「暑いときは暑さになりきってしまう」とは? 禅「無寒暑(むかんじょ)」の教え

暑さ寒さのない世界はどこにあるのか  猛暑の勢いが衰える気配がないので、怪談のようなものではなく、気分だけでも涼しさを感じることができる話がないかと思っていたところ、禅に詳しい方から、こんな話を教えていただきました。 『碧巌録』(へきがんろく)にある「洞山無寒暑(とうざん・むかんじょ)」というものです。禅の話は基礎教育が不足しているので、ほとんど引用になることご容赦ください。  ある僧が洞山(とうざん)禅師(ぜんじ)に聞いた。 「ひどい寒さ、ひどい暑さがやってきたら、どこ

渓声便ち是れ広長舌、山色豈に清浄心に非ずや。蘇東坡。官界で政争に巻き込まれ、流罪になった時流刑地で大悟した時の言葉です。農耕の傍ら禅師に参問し天地山河と無説無問のところで対話したのです。ついに彼は谷川のせせらぎの声を聞き取り、山河大地と自己の清浄心が平等であると悟ったのです。

私はこの方法で漢文が読めるようになりました

みなさん、ご機嫌よう。 報告が遅れましたが、何とか1ヶ月連続投稿を叶えることができました😊 みなさんのスキやコメントのおかげでnoteを継続することができたのです。 ありがとうございます🙇 本題です。 漢文が得意だという人に今まであったことがありません。ネット上ではちらほら散見されますが、リアルには出会ったことがありません。 漢文といいますと、やはり時代遅れなイメージがどうしても付きまといます。 それでもなお、私が漢文にこだわるかといいますと、面白いの一言です。

中国古典インターネット講義【第22回】戯曲~古典演劇の脚本

「戯曲」とは?「戯曲」とは、舞台で役者が演じる劇の内容を記したもの、つまり、脚本のことです。 登場人物の歌詞や台詞に加えて、演技や舞台設定に関するト書も記されています。 宋代の「雑劇」宋代、都市には盛り場「瓦子」が設けられ、そこで様々な演芸を行う劇場「勾欄」が建ち並んでいました。 その中で、「説話」(講談)と並んで主要な演芸だったのが、「雑劇」と呼ばれる演劇です。 「雑劇」は、宋代に始まり元代に盛行した北方系の古典演劇です。 歌唱と台詞を伴う歌劇の形式で、北宋のもの

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アナログ派の愉しみ/本◎メアリー・シェリー著『フランケンシュタイン』

あまりにも思弁的な 怪物を生みだしたものは イギリスの女流作家、メアリー・シェリーが匿名で出版した『フランケンシュタイン』(1818年)を知らない者はいないだろうが、しかし、実際に手に取って読んでみると、きっとだれもが少なからず戸惑ってしまうに違いない。   というのも、われわれが映画やテレビで接してきた、あの巨大な絶壁頭と首のボルトがトレードマークで意味不明の唸り声をあげるだけのキャラクターとは異なり、ここで少壮の科学者ヴィクター・フランケンシュタインがつくりあげたのは

才能を伸ばしてあげたい。そう願って熱く指導することの功罪―「助長」の教訓

熱血指導NG時代に若い人をどうやって育てるのか  打たれ弱い、いまの若い人をどうやって育てたらいいのか?  少しでも厳しい言い方をすると、「きつく叱られた」と受け止められて、パワハラで訴えられるリスクがある。なので、間違いやミスを正すこともためらってしまう。  それでも、一人前になってほしい、という思いから、ことあるごとに注意をし、自覚を促す。そんなことを繰り返していると、ある日連絡がとれなくなり、やめてしまう。 「パワハラ」という言葉などない時代に、下積み・現場の経

立命の学。安岡正篤は陰隲録を読むという著書で袁了凡の思想を立命の学として第一章を始めています。運命は変えられるということです。善行を行なって人に知られない陰徳を積み重ねれば運命を改善できるということです。そのためには謙譲の徳が大事です。自己主張ばかりでは争いをうむだけです。

平安京以前の京都には何があったのか?

文=古川順弘(文筆家) 喧騒の京都を離れて辿る静謐の古社たち 日本の観光地として長らくナンバーワンの人気を誇ってきた京都だが、近年は観光客の過剰さが話題にのぼることが多い。とくに目を引くのは外国人観光客の多さだ。そして観光客の大幅な増加は、騒音・ゴミ・渋滞・マナー違反などのトラブルを引き起こし、いわゆるオーバーツーリズム(観光公害)という問題を生じさせている。  インバウンドも含め、京都を訪れる観光客はコロナ禍で一時は激減したものの、コロナへの警戒が薄れるにつれて着実に

100%自分のために記事を書いても良いのだが、コメント欄でそれは悪い⚓ 食は人の天なり(徒然草・吉田兼好) 菜根譚(さいこんたん)

私たちnoteクリエイターは多くの場合自分のために記事を書いています。私の場合は、それが「間接的にどこかの誰かのためになっていれば本望である」、という軽い動機で毎日記事を書いています。 しかし、他人のコメント欄で好き勝手に書くことは問題ありです。 今回は、「自分のために記事を書こう。それが少しでも誰かの役に立っていたら嬉しいよね?でも、コメント欄における自己中心的な書き込みは問題だよ」という内容で記事を書きます。 なお、<今日の日記>のところで、「食は人の天なり(徒然草

『光る君へ』第38話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。 本日は、『光る君へ』第38話を観た感想を掲載させていただきます。 最近タイトルにはいつも悩まされるのですが、「まぶしき闇」とはどういう意味なのでしょうか??? と、視聴後にツッコミを入れてしまいました。 はて、さて・・・。  桔梗の激怒 そもそも痛烈で怒りん坊さんの桔梗(ウィカさん)というキャラクターを設定された清少納言ですが、まひろ(吉高さん)を訪ねてきて猛烈に批判して帰ってゆきましたね。 桔梗の物言いは嫌味っぽく、以前から歯に衣着せぬところがあ

澗水松風悉く説法。自然に湛える水や松林を吹き抜ける風のことごとく真理を説くものです。自然は言葉無くして無限の教えを教えてくれるのですが、人間のほうが聞く耳を持たないためにわからないだけです。頭を使って知性を使えば使うほど感性は鈍くなり、人間の都合だけで生きるようになったのです。

私訳『菜根譚』⑩~蝸牛角上の争い

石火光中、爭長競短、幾何光陰。 蝸牛角上、較雌論雄、許大世界。 石火光中に、長を争い短を競う、幾何の光陰ぞ。 蝸牛角上に、雌を較べ雄を論ず、許大の世界ぞ。