『アメリカン・フィクション』でもうひとつ興味深いと思ったのが、ゲイの弟の“奔放さ”と、主人公がそれにうんざりする構図(おおらかに受け取る彼女も含めて)。これもまたステレオタイプな描かれ方であり、でもある種の現実を描いてもいるのだろうということ。
「アメリカン・フィクション」(2023年)は、意に沿わぬ作品で有名人になった黒人小説家の気苦労を描くコメディ映画。大衆が求めるのは「分かりやすい物語」だとするアメリカ社会に笑ってばかりもいられない秀作なのだが日本では劇場未公開。入れ子式のオチも決まるゴキゲンな映画なのだが……。
トレバー・ノア #TreverNoah 『生まれたことが犯罪!?』を読了。途中で『アメリカン・フィクション』#AmericanFiction を視たので、この本もその手のジャンルに入るのかな……と少し複雑な気持ちに。でもこの本はすごく面白かった。翻訳もよかったんだと思う。