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『アメリカン・フィクション』リアルなトーンで綴るおふざけドラマ

 作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家が、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけないかたちで名声を得てしまう。
 『ブレイキング・バッド』を思い浮かべてしまうけど、ラストなんてもう、、
 リファレンスの話が続いてしまうが、ウディ・アレン映画の要素も大いにある。キャストは敵わないが、コード・ジェファーソンはこのデビュー作において、オスカー候補と大きく成功した。
 ラストは本作の伏線を回収するどころか、本作全てをひっくるめて、ふざけ倒すような軽やかな痛快さで、このコメディの魅力を決定づけている。
 ジェファーソン監督には、このデビュー作を軽く超える、もっと俳優の魅力でもっていくような作品を期待する。

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