bowlane

1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先人たちにも導かれた本、マンガ、映画、演芸や様々な舞台を、自分なりに吸収してきました。現在進行形の事柄も含め、アウトプットしています。読んでくださる方の日々が、少しでも潤えば幸いです

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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先人たちにも導かれた本、マンガ、映画、演芸や様々な舞台を、自分なりに吸収してきました。現在進行形の事柄も含め、アウトプットしています。読んでくださる方の日々が、少しでも潤えば幸いです

    最近の記事

    2022年海外ミステリー1位はイギリスの新しい才能だった〜「われら闇より天を見る」

    昨年末発表されたミステリーベスト、一番気になった作品が、クリス・ウィタカーの「われら闇より天を見る」だった。 週刊文春、「このミステリーがすごい」ともに、4年連続でアンソニー・ホロヴィッツの作品が1位。今回も新作「殺しのライン」での5連覇がかかった。これだけは先に読んでおこうと結果を見る前に読了、結構な出来だったが、結果は2位。 そして、1位を獲得したのが「われら闇より天を見る」だった。週刊文春の点数を見ると、3位のホリー・ジャクソン「優等生は探偵に向かない」120点、2

      • 圓生は六代目円楽に追贈できないのか〜流れつくべきだ

        六代目三遊亭円楽(以下、円楽)が鬼籍に入ったのが昨年の九月、来月には「笑点」の新メンバーが発表になるようだ。(そのことについては、既に記事にした) 円楽が亡くなった際に買っていた、彼の著書「流されて円楽に 流れ着くか圓生に」をようやく読んだ。 “流されて円楽に“は、彼の入門までの生い立ち、入門してから円楽襲名までのエピソードである。私は、楽太郎時代の高座、円楽襲名後は「新宿末廣亭」に客演した際に観た程度で、熱心なファンではない。そのこともあって、知らない話が沢山あった。

        • 本の世界を広げてくれた〜「本の雑誌」の元発行人、目黒考二/北上次郎さん ご逝去

          昨日(1月26日)の朝刊の訃報欄を見て驚いた。目黒考二さんが、76歳でお亡くなりになった。日経新聞木曜日夕刊の書評、北上次郎名義をしばしば目にしており、昨年の12月22日にも、“回顧2022“として、“時代小説・ミステリー…目利きが選んだ「3冊」はこれだ!“という記事に寄稿されていた。それだけに唐突感があった。 ご存じない方も多いかと思うが、朝日新聞には<本の雑誌社前社長、文芸評論家>とある。 「本の雑誌」という雑誌、Wikipediaによると1976年創刊、不定期刊行だ

          • NFLはいよいよカンファレンス決勝〜生き残りをかけた週末

            NFLのプレイオフ、ディヴィジョナル・ラウンドが終了し、この週末はスーパーボウルをかけたAFC・NFCの決勝である。 シーズン当初の私の予想だが、AFCはチーフス、チャージャーズ、ビルズ、ベンガルズが軸、そして優勝はビルズと予想した。プレイオフ直前においては、ビルズvsチーフスの決勝を予想した。 結果は、シンシナティ・ベンガルズがカンサスシティ・チーフスと対戦する。チーフスは順当に勝ち上がったが、ジャクソンビル・ジャガーズとの試合途中、QBマホームズが足首を負傷し途中退場

            電子辞書を巡る旅(その4)〜最強の電子辞書で楽しむ(英和辞典編)

            (承前) カシオのXD-SX20000に収録されている英和辞典と収録語数は、以下の通りである。 リーダーズ英和辞典第三版[含むプラス](研究社)  280,000語 新英和大辞典第六版(研究社) 260,000語 ジーニアス英和大辞典(大修館書店) 255,000語 小学館ランダムハウス英和大辞典第二版 345,000語 ジーニアス英和辞典第五版(大修館書店) 105,000語 ウィズダム英和辞典第四版(三省堂) 104,000語 オーレックス英和辞典第二版(旺文社) 1

            電子辞書を巡る旅(その3)〜最強の電子辞書で遊ぶ(国語辞典編)

            (承前) カシオの電子辞書、プロフェッショナルモデルのXD-SX20000を使うと、どのような発見があるのか。これを面白いと思う人がいるかどうかは分からないが、少し書いてみよう。 電子辞書には、単語を入力し複数の辞書を一括して検索する機能がある。これを使うと、辞書による違いが分かる。 “経済“という言葉を調べてみよう。日常使いするであろう辞書、「新明解国語辞典第七版」は、冒頭に<経国済民、つまり国を治め人民の生活を救う意>とそのオリジンを掲載した上で、<社会生活を営むた

            電子辞書を巡る旅(その2)〜「広辞苑」から最強の電子辞書へ

            (承前) この記事は、そもそも「カシオの電子辞書、プロフェッショナルモデルがお買い得ですよ」というメッセージを発信する目的だった。 ところが、書き始めると、私の電子辞書遍歴になってきたので、改稿した。「お買い得情報」は最後に記す。 さて、2018年初頭「広辞苑第7版」(岩波書店)が発刊されると、次に欲しくなったのは、この新版を収録した電子辞書である。さらに、英語については、昨日書いた携帯型のSR-G7000Mに「リーダーズ英和辞典」が入っているのだが、机上ではキーが小さ

            電子辞書を巡る旅(その1)〜英語から中国語へ

            電子辞書を最初に買ったのは40年近く前だったと思う。ある金融機関の方と会食した際、「英語のペーパーバックを読む時に電子辞書を使っているが、誠に便利である」と話されていた。同席の上司と私は、早速電子辞書を手に入れた。もっぱら英語関連の用途だった。 最初に買った電子辞書は、高校時代から使い慣れた「新英和中辞典」(研究社)が収録されていた。その後、使用目的の中心が書籍を含む英語の文書を読むことから、それに即した辞書が欲しくなる。その為には、同じ研究社の「リーダーズ英和辞典」搭載の

            金曜日の夜に〜“かつての“「晩杯屋」武蔵小山本店の思い出

            かつて、武蔵小山に「晩杯屋」という立ち呑み酒場があった。今もあるのだが、かつてのそれは違ったものだった。 狭い路地にあった「晩杯屋」は狭く、隣り合わせた2軒の店舗を無理やりくっつけたような店だった。2つのスペースは区切られているのだが、キッチンの間をくり抜き、相互にお皿を渡し合うことができる構造にしていた。 それぞれにキッチンは、揚げ物、刺身、煮込みなど担当が分かれているので、互いに受け渡しが必要なのである。 つまみのほとんどは100円台、量も少なめで一人飲みの聖地だっ

            自家製サラダチキンを作る〜材料が冷蔵庫の中で待ち構えていた

            土曜日、冷蔵庫の中に鶏の胸肉があった。土日は私が作るので、妻が買ったこの食材が使われる予定はない。冷凍した方が良いのではないかと、妻に「冷蔵庫に鶏肉入っているよ」とリマインドすると、「あぁ、サラダチキン作ってもらおうと思って買っといた」。私が「えっ」と反応すると、「だって、簡単に出来るって言ってたじゃない」。私は、YesともNoとも応えなかった。 確かに、週末気がむくとサラダチキンを作って保存しておいた。月曜日以降、妻は様々な形で利用する。それはあくまでも私の主体的な行動で

            新年最初の読書は〜呉勝浩「爆弾」

            新年最初に読み終わる本としては、全く相応しくない一冊、それが呉勝浩の「爆弾」である。 仕方がないのです、昨年から持ち越してしまったので。 12月に入ると、各種ミステリーベストを参考に、気になったミステリー作品を数冊読むのだがこれはその一つ。週刊文春の国内1位は夕木春央の「方舟」。文春の紹介では、“水没までおよそ一週間 十人が閉じ込められた地下建築で殺人が起こる“。うーん、どうだろうか。宝島社「このミステリーがすごい」の方は、1位が呉勝浩の「爆弾」、文春では4位。「爆弾」の

            伊丹十三の映画が観られる!!(その2)〜“ラーメン・ウェスタン“「タンポポ」

            「お葬式」(過去の記事はこちら)に続いて、伊丹十三は“食“をテーマにした映画を世に送り出す。 人間は生まれてから、ずっと“食“と付き合う。多くの人は、“食“にこだわる。単に空腹を満たすだけではなく、美味しさの追求、健康のための食事、老化防止、意中の相手を射止めるためのレストラン。また、ネットの発達も手伝い、今や国境を超えた動きが加速している。そして、食べられなくなると、「お葬式」が近づいてくる。そんな重要な“食“を描いた映画が、1985年の第2作「タンポポ」である。 この

            ヴァロットンの“黒“〜「外国人のナビ」@三菱一号館美術館

            ナビ派は、ポスト印象派の流れを受け、19世紀末のパリで活躍した芸術家集団。「ナビ」とは、ヘブライ語で「預言者」という意味である。 私にとってのナビ派は、もっぱらピエール・ボナールで、ほんの少しポール・ヴュイヤールやモーリス・ドニがある程度。あとはよく知らない。したがって、フェリックス・ヴァロットンの存在は、毎日通勤の際に通る、三菱一号館美術館のポスターで認知した。 ヴァロットンはスイスに生まれ、<1893年初め、パリの若い前衛芸術家たちのグループ「ナビ派」に遅れて仲間入り

            これは“裏大河“だ!!〜NHKドラマ10「大奥」第1回

            よしながふみのマンガ「大奥」については、以前に書いた。“赤面疱瘡“という若い男性のみが感染する伝染病が流行、人口構成が大きく変化し、男女の役割が逆転した江戸時代を描いた名作である。 これを原作に、NHKがドラマ化、ドラマ10「大奥」として、先週1月10日から放送が始まった。この第1回を観たが、思わず引き込まれてしまった。長い物語の中から、この第1回は“徳川吉宗編“を切り取った。吉宗役は冨永愛。これが素晴らしい。その凛々しさ、迫力、立ち居振る舞いの美しさ、彼女に対抗して将軍役

            伊丹十三の映画が観られる!!〜こだわり抜かれた「お葬式」

            ここ数年、伊丹十三の映画作品を見直したいと思っていた。未見の作品もある。しかし、私が加入している配信サブスクには入っていない。 そうしたところ、新聞に掲載された広告が目にとまった。日本映画専門チャンネルが、4Kデジタルリマスターした伊丹十三監督作品を、1月8日に全作一挙放送するというのだ。 伊丹十三は、映画監督・伊丹万作の息子であり、俳優・エッセイストなどマルチな活躍をする。私は彼のエッセイが好きだった。そんな彼が手がけなかったのが映画監督で、50代になってようやく処女作

            ジェフ・ベックの10曲〜一番遠かった“三大ギタリスト“

            1月13日の朝刊には、ジェフ・ベックの訃報が掲載された。記事では、<“世界3大ギタリスト“と称され>といった記載がある。 私がロックを聴き始めた頃、「ミュージックライフ」などの音楽雑誌には、誰が言い始めたのか、“世界3大ギタリスト“として、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、そしてジェフ・ベックと書かれ、私の頭には深く刻まれた。 先日、山下達郎がラジオで話していたが、日本におけるロックは、ベンチャーズが火をつけたこともあり、楽器演奏が注目され、当然ギターはその花形だった