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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先…

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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先人たちにも導かれた本、マンガ、映画、演芸や様々な舞台を、自分なりに吸収してきました。現在進行形の事柄も含め、アウトプットしています。読んでくださる方の日々が、少しでも潤えば幸いです

最近の記事

エジンバラからロンドンの旅(その4)〜長い長いパーティー・タイム

(承前) いわゆる“結婚式“が終了し、レストラン内に入った新郎(スコットランド人)・新婦(私の次女)とゲストの皆さんは、シャンパン〜正確にはロアール地方のスパークリングを片手に歓談タイムです。これが多分14時半頃。既に1時間以上が経過しています。 しばらくの歓談の後、16時ごろに着席を促され、“Wedding Breakfast“の始まりです。かつては、新郎・新婦は朝の食事を摂らずに、つまり“fast“〜断食して、教会での結婚式を迎え、その後めでたく食事が取れたことから、

    • エジンバラからロンドンの旅(その3)〜三々九度もあった“結婚式“

      (承前) 次女はスコットランドのエジンバラに在住、パートナーも同様。彼の父親は北アイルランドのダブリン出身、母親はイングランド人、ただし彼はエジンバラで育ったということで、自分はスコットランド人だと言っています。 自然の流れとして、結婚披露宴はエジンバラで開催、1年以上前に出席の依頼がありました。場所等のアレンジ、式次第など、全て二人で行なっており、妻も私も関与することはありませんでした。 一体どのような結婚式、そしてパーティーになるのでしょうか。この日に初めて全容が分

      • エジンバラからロンドンの旅(その2)〜花嫁の両親のいでたちはキルトと黒留袖

        (承前) 今回の旅の目的は、次女の結婚披露パーティーへの出席。場所は彼女が住むスコットランドの都市エジンバラ。仕事・旅行で何度か訪れている街ですが、相当な数のツーリストが街を歩いていました。 今回の出席にあたり、次女から「キルト着る?」と聞かれました。彼女の相手はスコットランド人、彼らのフォーマルな衣装はキルト、男性が着るスカートのような服、柄は様々なデザインのタータンチェックです。 人生でこんな機会はまずないので、キルトのレンタルをお願いしました。キルトにも様々な種類

        • エジンバラからロンドンの旅(その1)〜まずはプロローグ

          4月4日から13日帰国までの予定で、イギリスに行って来ました。既に書いた通り、主たる目的はエジンバラでの次女の結婚披露宴出席ですが、その後、大阪・東京に次いで私にとって第三のホームタウンと言うべきロンドンに滞在です。 イギリスに旅行するのは、コロナ前の2019年以来、その後、ハワイには行っていますがエアラインはANAでした。今回は、私がこれまでメインに乗っていたJAL、旅の始まりは空港ラウンジから始まります。コロナ後の変化はあったのでしょうか。 午前中の便だったので、サク

        エジンバラからロンドンの旅(その4)〜長い長いパーティー・タイム

        • エジンバラからロンドンの旅(その3)〜三々九度もあった“結婚式“

        • エジンバラからロンドンの旅(その2)〜花嫁の両親のいでたちはキルトと黒留袖

        • エジンバラからロンドンの旅(その1)〜まずはプロローグ

          しばらく休載のお知らせ〜イギリスに行ってきます

          年末年始を除き、毎日なにかしらを書き連ねていますが、しばらくお休みします。 別に誰に頼まれているわけでもないので、お断りする必要もないのですが(苦笑)。 エジンバラ在住の次女が結婚披露パーティーを現地で開くので、その出席のためにエジンバラ、その後ロンドンに滞在する予定です。 帰国後は、次女の相手はスコットランドの人、娘と二人で企画した現地式のパーティーの様子、旅のエピソードなどを帰国後にご紹介させていただきます! おめでたムードに乗って、パーティーでは人生初のキルト(ス

          しばらく休載のお知らせ〜イギリスに行ってきます

          横浜BC vs A東京、初めてのBリーグ〜横浜国際プールは大いに盛り上がっていた

          バスケットの試合観戦は、NBAで二度ある。 一度目は、2002年12月12日、出張先ワシントンDCでのウィザーズ対ポートランド・トレイルブレイザーズ戦。当時、ウィザーズには二度目の現役復帰を果たしたマイケル・ジョーダンが在籍、一方のポートランドにはかつての僚友スコティ・ピッぺンがいた。ちょっとした自慢だが、二人の最初で最後の対戦となった試合である。但し、ジョーダンにはブルズ時代のオーラはなく、得点は14点、79ー98というスコアで敗戦した。 もう一試合は、2016年1月1

          横浜BC vs A東京、初めてのBリーグ〜横浜国際プールは大いに盛り上がっていた

          「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」〜春日太一の労作は“面白本“である

          春日太一が上梓した「鬼の筆〜戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」(文藝春秋)を楽しむべく、その準備として何本かの映画を観てきた。 私が紹介した作品「切腹」「霧の旗」「私は貝になりたい」において、橋本忍は<自分自身ではどうにもならない災厄により悲劇的な状況に陥る人間たちを描いてきた>(「鬼の筆」より、以下同)。本書は<なぜ、そして、どのようにして、橋本はそのような「鬼」ばかりを描いてきたのかー。本書は、その全貌を解き明かそうとした一冊である>。 著者は2012年から201

          「鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折」〜春日太一の労作は“面白本“である

          3つの「私は貝になりたい」〜橋本忍“オリジナル“脚本とフランキー堺

          脚本家・橋本忍の評伝、春日太一著「鬼の筆」(文藝春秋)を読了した。その感想は、また今度書くとして、今日は本書を読み始める直前に観た、2つの「私は貝になりたい」である。 「私は貝になりたい」に関して、私の持っていた予備知識は、太平洋戦争を背景とし、フランキー堺演じる無実の兵隊が、戦争裁判にかけられるという程度であり、深くは知らなかった。ドラマとして大いに話題になり、日本放送史に残る作品ということは認識していたが、観ようとはしなかった。 「鬼の筆」をきっかけに、橋本忍について

          3つの「私は貝になりたい」〜橋本忍“オリジナル“脚本とフランキー堺

          倍賞千恵子が演じる“悪女“〜山田洋次(監督)x 橋本忍(脚本)「霧の旗」

          橋本忍の評伝「鬼の筆」(春日太一著 文藝春秋)を読み始めた。並行的に、橋本忍脚本作品を引き続き観ている。 今日は「霧の旗」(1965年松竹、U-NEXTなどで配信あり)。原作は松本清張で1977年には山口百恵主演でリメイクされている。 東京の有名弁護士・大塚欽三(滝沢修)の事務所に、一人の若い女性が訪ねてくる。熊本から上京してきた柳田桐子(倍賞千恵子)。実兄(露口茂)が老婆殺害の容疑で逮捕された、無実なので弁護して欲しいという依頼である。しかし、彼女には一流弁護士を雇うだ

          倍賞千恵子が演じる“悪女“〜山田洋次(監督)x 橋本忍(脚本)「霧の旗」

          ロッド・スチュワート@有明アリーナ(その2)〜79歳の“Sweet Little Rock’n Roller“

          (承前) “Young Turks“(1981年)でも、‘🎵 Young hearts be free tonight, Time is on your side‘の合唱。ほとんどの観客は“Young“ではないかもしれないが、皆“自由“であり、“時代は我らの味方“である。続いて、トム・ウェイツのカバー“Downtown Train"。この曲も、まるでロッド・スチュワートのためにトム・ウェイツが作ったかのようである。 このコンサートを通じて、(当たり前なのだが)バッキングす

          ロッド・スチュワート@有明アリーナ(その2)〜79歳の“Sweet Little Rock’n Roller“

          ロッド・スチュワート@有明アリーナ(その1)〜“雨を見たかい“の大合唱とクリティン・マクヴィーに捧ぐ一曲

          2024年3月20日、ロッド・スチュワートの“One Last Time“ライブが有明アリーナで開催された。 以前に書いた通り、ロッドは「The Great American Songbook」などでスタンダード・ジャズ曲を録音しており、今回のライブがどのような感じになるのか、それが一つの楽しみであった。 有明アリーナは、相応の年齢層のファンを中心に埋まっていた。“客入れBGM“は、ジャズ、スティービー・ワンダー、フリートウッド・マックの“The Chain“など多種多彩

          ロッド・スチュワート@有明アリーナ(その1)〜“雨を見たかい“の大合唱とクリティン・マクヴィーに捧ぐ一曲

          「DUNE/デューン 砂の惑星 Part 2」〜映画館でしか体験できないもの

          前作「DUNE/デューン 砂の惑星」(ドゥニ・ヴィルヌーブ監督)には、大幅に遅れて参加。配信での視聴となったことを以前に書いた。これをきっかけに、原作小説であるフランク・ハーバート著「デューン 砂の惑星」を読み、いたく気に入った。 満を持しての最新作「DUNE/デューン 砂の惑星 Part 2」である。今度こそ、IMAXで体験しようと待ち構えていた。 そして遂に公開である。大画面に広がる映像、体に響いてくる音響効果。通常の映画鑑賞とはレベルが異なる体験を与えてくれた。

          「DUNE/デューン 砂の惑星 Part 2」〜映画館でしか体験できないもの

          尊富士、110年振りの新入幕優勝!〜日刊スポーツの素晴らしい紙面

          大相撲春場所は、尊富士が110年ぶりの新入幕優勝を飾った。14日目に負傷、出場が危ぶまれた千秋楽だったが、横綱・照ノ富士の後押しもあり、怪我をおして土俵をつとめ見事勝利を飾った。 土俵下に控えていた同じ伊勢ヶ濱部屋の翠富士の心配そうな表情も印象的だった。弟弟子の一番に気持ちが入りすぎたのか、翠富士自身の相撲は精彩を欠き、負け越してしまった。休場の横綱は仕方がないとして、幕内の熱海富士、錦富士、今場所は十両筆頭に陥落しての相撲になったが宝富士らは勝ち越し、伊勢ヶ濱部屋の関取パ

          尊富士、110年振りの新入幕優勝!〜日刊スポーツの素晴らしい紙面

          マウリツィオ・ポリーニの思い出〜1996年のロンドン

          イタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニがお亡くなりになった。 1996年、私はロンドンに赴任した。同僚が、「ポリーニがベートベン演奏するよ」と教えてくれた。 ロンドンのクラシック・ホールの一つ、ロイヤル・フェスティバル・ホールでポリーニは、ベートーベンのピアノ・ソナタ全曲を演奏するチクルスを始めていた。 私は早速チケットを入手し、彼の生演奏を初めて体験した。これが、ロンドンでのコンサート遍歴の始まりの一つだった。素晴らしい演奏に、比較的気軽に行ける環境がいたく気に

          マウリツィオ・ポリーニの思い出〜1996年のロンドン

          「へうげもの」古田織部の生涯とは〜ようやく読み終えた“名作マンガ“

          中条省平の「マンガの教養〜読んでおきたい常識・必修の名作100」(幻灯舎新書)という本がある。私はそれなりにマンガは読んできたつもりだが、取り上げられた100作には、そもそも聞いたことがないという作品が少なからず含まれている。ある時期から、新しい作品をほとんど追いかけなくなったことが大きい。 知らない“名作“がこんなにあるのかと考えつつ、まず気になったのが、山田芳裕の「へうげもの」(講談社モーニングKC)である。 “へうげもの“の読みは“ひょうげもの“、“ひょうげる“とは

          「へうげもの」古田織部の生涯とは〜ようやく読み終えた“名作マンガ“

          多和田葉子「星に仄めかされて」〜“彼ら“の言葉と行手にあるものは

          「地球にちりばめられて」いた、様々な“国“出身の人々が出会い、化学反応を起こす。そして、彼らの行手には何があるのか。 多和田葉子の三部作の二冊目が「星に仄めかされて」(講談社文庫)である。 明鏡国語辞典第二版 “仄めかす“:それとなくそぶりや言葉に表して示す。におわせる 彼らは“星“になにを仄めかされるのだろうか。 ヨーロッパ在住の彼らとは、(「星に仄めかされて」“登場人物“から抜粋) Hiruko:中国大陸とポリネシアの間に浮かぶ列島から留学してきた女性。帰国直前

          多和田葉子「星に仄めかされて」〜“彼ら“の言葉と行手にあるものは