“始末人はえぇ米食う“〜米不足を実感したランチタイム
桂枝雀の落語「八五郎坊主」。秋の噺として一度紹介したが、話の冒頭、坊主志願の八五郎が甚兵衛さんのところにやって来る。寺への推薦状を書いてくれと頼むのだが、手紙を書いた甚兵衛さん、八五郎に台所から飯粒を取ってきてくれと指示する。手紙に封をするための糊の代わりである。
台所に入った八五郎、炊き立てのご飯を前にして、思わず盗み食い。そこで、「“始末人はえぇ米食う“というけれど、ほんまやな」とつぶやく。美味しいご飯があれば、おかずは選ばない。その分、節約できるということである。“始