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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先…

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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先人たちにも導かれた本、マンガ、映画、演芸や様々な舞台を、自分なりに吸収してきました。現在進行形の事柄も含め、アウトプットしています。読んでくださる方の日々が、少しでも潤えば幸いです

最近の記事

東京駅周辺の冷やし中華(その1)〜新東京ビル「小花」

言いたくないけれど“暑い!“。もちろん夏季軽装で、上着など着ずに出社しているが、まさしく焼石に水である。 ランチ時、一歩外に出ると、冷たい食べ物を欲する。コンビニの“ミニ冷やし中華“の食べ比べをやってきたが、東京駅周辺にはどれくらい冷やし中華を出す店があるのだろう。ちょっと探索したくなった。 まずは既往店ということで、新東京ビル地下の中華料理「小花」にやってきた。この店の昼は麺類に特化。冬の“鮮蠔湯麺(生牡蠣のスープそば)“が好物なのだが、この季節は「小花」流の冷やし中華

    • 土用の丑の日に鰻重をいただく〜東京駅周辺のうなぎ屋さん「前川」

      Facebookに「全国鰻愛好会グループ」というものがあります。鰻好きの私は、これに参加登録しているのですが(特にポストはしていません)、さまざまな鰻関連情報が流れてきます。 先日は、<東京に出張するのだが、東京駅周辺で好い店を教えて欲しい>という投稿に、多くの回答が寄せられていました。私もアウトプットしようかと思いましたが、思いついた店は全てカバーされていました。 多くの人があげていたのが、八重洲の「はし本」。私もたまに訪れますが、数量限定のサービスランチ鰻丼2200円

      • ESPNが選ぶ21世紀のサッカー選手〜そしてcパリ五輪の女子サッカー

        スポーツ情報サイトESPNに、“Ranking the top 25 men's soccer players of the 21st century“という記事が掲載されていた。投票者が誰だったのかは不明だが、“thousands of votes"によって選ばれたようだ。ランキング好きの私としては、チェックせざるを得ない。 1位はアルゼンチンのリオネル・メッシ。直近もコパ・アメリカで優勝。ESPNに掲載されているタイトル等は、スペイン(LaLiga)のリーグ・タイトル1

        • 旅の記憶39〜1986年レストラン「ギー・サヴォア」での食体験

          いよいよパリ五輪が開幕する。パリには何度も旅行・出張したので、なにか記録しておこうと考えてみた。 最初にパリを訪れたのは、新婚旅行の際。過去の記事を見ると、レストラン「ランブロワジー」、「ツール・ダルジャン」について書いていた。今日は、その際に訪れたもう一軒のレストラン、「ギー・サヴォア(Guy Savoy)」について。 シェフのギー・サヴォアは、「トロアグロ」で修行の後、1980年にパリでレストランを開店する。1981年にはミシュラン一つ星、1985年二つ星昇格した。1

        東京駅周辺の冷やし中華(その1)〜新東京ビル「小花」

        • 土用の丑の日に鰻重をいただく〜東京駅周辺のうなぎ屋さん「前川」

        • ESPNが選ぶ21世紀のサッカー選手〜そしてcパリ五輪の女子サッカー

        • 旅の記憶39〜1986年レストラン「ギー・サヴォア」での食体験

          知らない曲に出会うには〜小野明子&ゴウ芽里沙@一ツ木町倶楽部

          ヴィオリニストの小野明子、ピアニストのゴウ芽里沙、二人とも娘たちが大変お世話になってきた音楽家です。 二人の娘は、大学入学までロンドン郊外のメニューイン音楽院(The Yehudi Menuhin School)で学びました。全寮制のさほど生徒数が多くない学校で、小野さんは先輩、ゴウさんは長女の同級生。現在、小野さんは母校のメニューイン音楽院でも指導、長女は伴奏ピアニストとして勤務、つまり職場の同僚。ヴァイオリニストの次女も、二人と交流があります。 小野明子さんは、イギリ

          知らない曲に出会うには〜小野明子&ゴウ芽里沙@一ツ木町倶楽部

          大相撲名古屋場所と番付の行方〜最後の愛知県体育館開催

          大相撲について時折書いているのだけれど、ここのところ書きたくなるようなネタが思い浮かばない。それでも、本場所は進行し中日を終えたのでなにか記そう。 今場所は暑い七月場所だが、1965年開館と共に開催場所となっていた愛知県体育館最後の場所である。NHKでは思い出の取り組みを連日放送しているが、中日は地元優勝を遂げた三重ノ海だった。1979年のこと、当時三重ノ海は31歳、ベテラン力士の横綱昇進は印象に残っている。頑張っていれば、良いことがあると感じた覚えがある。 大相撲の歴史

          大相撲名古屋場所と番付の行方〜最後の愛知県体育館開催

          “夏の風物詩“ 都市対抗野球〜初戦、沖縄電力vsトヨタ自動車を観る

          夏の東京ドームと言えば、都市対抗野球。と言っても、さして自分とは関係のない大会だと思っていた。20年ほど前までは。 法人を担当するようになり知ったのは、都市対抗野球は取引先との関係を築く上で、重要なイベントになるケースがあるということである。会社によって程度は違うが、「是非、応援に来て欲しい」と言われるケースもある。 それに応じると、チケットやビールなどを買えるクーポンなどを頂戴したりする。試合が昼間だと、体よく職場を抜け出し、東京ドームで野球を見ながらビールを飲む。周囲

          “夏の風物詩“ 都市対抗野球〜初戦、沖縄電力vsトヨタ自動車を観る

          劇場で再会した藤本タツキ「ルックバック」〜その素晴らしさに涙

          調べてみたら2021年のことだった。藤本タツキのマンガ「ルックバック」を読んだのは。「チェンソーマン」などで知られる作者が発表したこの長めの短編は、各所で話題になった。私も、その素晴らしさ、短い作品の中に込められた深いものにいたく感動した。 その「ルックバック」がアニメ化された。新聞だかで目にし、これは観に行かねばと思っていたが、このところ色々立て込んでいて忘れていた。そんな時、「ラジオビバリー昼ズ」水曜日の担当・乾貴美子が、オズワルドの畠中から勧められた「ルックバック」を

          劇場で再会した藤本タツキ「ルックバック」〜その素晴らしさに涙

          三浦文彰x清水和音 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会II(その2)〜名曲!!第7番Op30-2

          (承前) 休憩を挟んで演奏されたのが、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番 Op30−2 イ短調。6番・8番と共に、1802年の春頃に完成されたとされる。 一度聴いたら忘れられない主題が、ピアノとヴァイオリンで演奏される。私は“不安“を感じる、音楽によりベートーヴェンの、そして多くの人が時折抱く感情が表現されるのだ。この日演奏された、第3番・第6番とは違った世界が、この第1楽章では提示される。“不安“と共に、長調に転調して奏でられる“希望“が交互に提示されていく。

          三浦文彰x清水和音 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会II(その2)〜名曲!!第7番Op30-2

          三浦文彰x清水和音 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会II(その1)〜「ハイリゲンシュタットの遺書」

          若き天才ヴァイオリニスト三浦文彰も30歳を超えた。今年、彼が取り組んでいるプロジェクトの一つが、ピアニスト清水和音と組んだ、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会。会場は、サントリーホール。 1回目は先約があり聴けなかったのだが、今回は無事に席に着くことができた。 ステージに登場した二人は、黒を基調にした装い。三浦君はいつもの通り、リラックスした感じで位置につく。 最初の曲は、ヴァイオリン・ソナタ第3番 Op12-3 変ホ長調。ベートーヴェンは1797年から翌年

          三浦文彰x清水和音 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会II(その1)〜「ハイリゲンシュタットの遺書」

          帰ってきた「ビバリーヒルズ・コップコップ」〜40年後のエディ・マーフィ

          1975年に始まったアメリカのTV番組「サタデー・ナイト・ライブ」、出演したコメディアンが続々映画界に進出する。「ブルース・ブラザース」(1980年)のジョン・べルーシとダン・エイクロイド、チェービー・チェイス、ビル・マーレイらである。 そして1980年代に同番組に出演したのがエディ・マーフィ。彼の映画デビュー作がウォルター・ヒル監督「48時間」(1982年)。刑事役のニック・ノルティとエディ・マーフィの絡みが新鮮で、新しいスターが誕生したと感じた。なお、この映画の公開年に

          帰ってきた「ビバリーヒルズ・コップコップ」〜40年後のエディ・マーフィ

          手の中の音楽35〜ビーチ・ボーイズ「サーフズ・アップ」は切なく美しい

          先日書いたビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)の「Endless Summer」(1974年)は、1965年つまり彼らの代表作「ペット・サウンズ」(1966年)までの作品を集めたベスト盤。ビーチ・ボーイズが“ビーチ“を歌っていた頃の楽曲集である。 村上春樹の表現を借りれば、<陽光と大波と、金髪の美女とスポーツカーについてのスーパーイノセントな歌>(「意味がなければスイングはない」、以下同)である。 村上春樹も、私も、多くの人たちも<南カリフォルニア神話のアイコ

          手の中の音楽35〜ビーチ・ボーイズ「サーフズ・アップ」は切なく美しい

          井上尚弥の何が凄いのか〜森合正範著「怪物に出会った日」

          今年の5月に初めてボクシングを生で観た。井上尚弥vsネリ、会場は東京ドーム。そのことは記事にもしたが、もちろん“怪物“の強さに感動した。 あれから約2ヶ月が経ち、森合昌範が上梓した「怪物に出会った日〜井上尚弥と闘うこと」(2023年10月講談社)を読んだ。素晴らしいスポーツ・ライティングだ! この本を読んで、改めて井上尚弥の凄さが分かった。それは、彼のボクシング技術・メンタル面の強さのみならず、その存在がいかに他者に刺激を与えているかという点も含んでいる。 本書の中に、

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          ルネ・クレール監督、初のトーキー作品〜「巴里の屋根の下」の石畳

          ヨーロッパの街なみを支えているのは石畳、そんなことをこの映画を観ながら思いました。ルネ・クレール監督にとって最初のトーキー作品「巴里の屋根の下」(1930年)です。(U-NEXT、Amazon Primeで配信あり) ルネ・クレールのトーキー第二作「ル・ミリオン」、第三作「自由を我等に」と観て、最初に戻りました。 「巴里の屋根の下」でも、街とそこで生きる人々を支えるのは、石畳です。映画の冒頭は、パリの建物の屋根・屋上が映し出されます。決して美しいとは言えない、パリの下町、

          ルネ・クレール監督、初のトーキー作品〜「巴里の屋根の下」の石畳

          早起きしてサッカー観よう〜欧州選手権はいよいよクライマックス

          7月10日火曜日、出張先の博多のホテルで朝4時起床。サッカーの欧州選手権(EURO2024)の準決勝、スペインvsフランス戦を観るためだ。開始早々、フランスが先制するが、21分にスペインのラミネ・ヤマル(バルセロナ)が、まさしく目の覚めるゴール。16歳のゴールは、もちろんEURO史上最年少記録。直後の25分にダニ・オルモ(ライプツィヒ)のゴールでスペイン勝ち越し。ハーフタイムを利用し、私は「一蘭」で朝ラーメンを食べ、後半のスペインの試合運びを見届けた。 翌11日はイングラン

          早起きしてサッカー観よう〜欧州選手権はいよいよクライマックス

          ミニ冷やし中華2024(ローソン編)〜ゆで卵が復活!たまごへの愛情か

          コンビニのミニ冷やし中華、今日はローソンである。 コンビニの棚を見て驚いた。昨年、セブンイレブンおよびローソンのミニ冷やし中華からゆで卵が消えた。(セブンは8月に復活させた)ファミマは2022年から無かった。そして、セブン、ファミマは今年もゆで卵なしだったが、ローソンのミニ冷やし中華にはゆで卵が復活した。 それでは食べてみよう。ローソンは、かすかに歯応えを感じるたまご麺の食感が特徴的だが、それは今年も健在である。スープの方だが、他2社に比べると醤油の味が少し強いように思う

          ミニ冷やし中華2024(ローソン編)〜ゆで卵が復活!たまごへの愛情か