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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先…

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1961年生まれ男性です。ロンドンに10年、香港に3年在住しました。仕事、海外経験、先人たちにも導かれた本、マンガ、映画、演芸や様々な舞台を、自分なりに吸収してきました。現在進行形の事柄も含め、アウトプットしています。読んでくださる方の日々が、少しでも潤えば幸いです

最近の記事

テニスのジャパン・オープン準々決勝〜錦織圭、復活のサインか

9月29日 日曜日の夜、久しぶりにテニスの試合で手に汗を握った。ジャパン・オープンの準々決勝、錦織圭とホルガー・ルーネの試合である。 錦織圭が全米オープンの決勝に進出したのが2014年。あれから10年もの時が経ち、彼も34歳となった。 怪我による長期離脱でランキングを落とし、本大会前の時点では200位。主催者推薦枠、ワイルドカードでの出場となったジャパン・オープン。1回戦は全米オープン決勝で敗れたチリッチ、2回戦はランキング29位のトンプソンを下し、準々決勝に進出。日曜日

    • 久方ぶりの「三越落語会」(その2)〜桃月庵白酒から柳家喬太郎

      (承前) 中入り後に登場した桃月庵白酒、三越落語会のゆったりとした休憩時間に言及した。今でも20分と比較的長めだが、かつては25分あり、喫茶室でお茶する観客もいたそうだ。三越劇場のある三越日本橋本店の6階は、画廊や美術工芸品・貴金属売り場が入る、古き良き百貨店の空気を残している。 白酒の演目が「安兵衛狐」、これが良かった。長屋に住む偏屈ものの源兵衛、近所の住人が亀戸に萩を見に行こうと誘うのだが、素直に従うことをせず、自分は“墓見“に行くと。 墓を眺めながら酒盛りの源兵衛

      • 久方ぶりの「三越落語会」(その1)〜“箱入り娘“から古今亭菊之丞

        かつて落語は寄席で聴くものだった。今もそれは続いているが、“ホール“で聴く落語、“ホール落語“というもう一つの形態がある。 好きな落語家、いわゆる名人だけを、じっくり聴きたい。ネタ出しがされていれば、聴いてみたいと思っていた演目に出会える。 こうしたニーズに応える形で、“ホール落語“が出発した。その最初が1953年に始まった「三越落語会」。主催は三越伊勢丹で、日本橋本店内にある三越劇場が会場である。 2024年9月25日は、第634回の公演となった。 随分昔に何度か行

        • 今日も名居酒屋でランチ〜神田美土代町の「みますや」創業明治38年

          午後一番で、研修会が神田であった。神田と一口に言っても、住所に神田という地名が含まれる地域は、広範囲にわたる。私が行く場所は、オフィスからなら地下鉄丸ノ内線淡路町駅が最寄り。 こうした時は、できるだけその近く、つまり通常は行かない場所でランチにしたいところ。しかも、その地域は2014年から7年間働いていた場所でもあるので、懐かしい店も多々ある。 最初に思いついたのが、エビフライなど洋食の名店「レストラン七條」。ところが。。。なんと長年界隈で愛され、開店前から行列ができてい

        テニスのジャパン・オープン準々決勝〜錦織圭、復活のサインか

        • 久方ぶりの「三越落語会」(その2)〜桃月庵白酒から柳家喬太郎

        • 久方ぶりの「三越落語会」(その1)〜“箱入り娘“から古今亭菊之丞

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          ようやく秋になったので「三洲屋」へ〜遭遇した秋刀魚の塩焼きは

          ようやく涼しくなってきました〜かな。「三洲屋 銀座本店」は、定期的に顔を出すランチスポットで、過去にも記録を記しています。オフィスから若干距離があるため、時間に余裕がある時の場所ですが、猛暑が続いていたので、ちょっと足が遠のいていました。 私は、毎日ランチを記録していますが、調べてみると、なんと4月が最後でした。 涼しさに背中を押されて、「三洲屋」へと向かいました。 11時半ころ入店、そこそこの入りですが、まだ余裕があります。カウンターに腰を下ろし、なにを食べようかと。

          ようやく秋になったので「三洲屋」へ〜遭遇した秋刀魚の塩焼きは

          うまみ酢で簡単夕食〜筑前煮のパックを使って和風酢鶏

          “うまみ酢“という調味料があります。京都の料亭「菊乃井」の三代目主人、村田吉弘さんが数年前NHK「きょうの料理」で紹介していて、私はテキストをスクラップし、時々作っています。 レシピは極めて簡単。醤油・みりん・お酢を各100ml、料理酒を200ml、出汁昆布を10g、すべて鍋に入れて火にかけます。中火でひと煮立ちさせ、冷ませば完成。 私は、毎日料理をするわけではないので、この半量で作っています。醤油は、濃口醤油・薄口醤油、その時の気分で。この日は、薄口醤油・お酢を黒酢にし

          うまみ酢で簡単夕食〜筑前煮のパックを使って和風酢鶏

          ラグビー日本代表がフィジーに大敗〜アルゼンチンが遠く離れていく

          9月21日、ラグビーのパシフィック・ネーションズ・カップ(PNC)の決勝が行われた。順当に勝ち進んだ日本とフィジーの1戦、5年ぶりの優勝がかかったジャパンだが、17−41と完敗した。 昨年のワールドカップを終え、再度エディ・ジョーンズHCを迎えた日本代表は再建モードである。2027年オーストラリアで開催されるワールドカップに向け、選手層を厚くすることが重要であり、大学生含めた新顔が多く起用されている。 もっとも、それは他国も同じ状況であり、異常な暑さ(おそらく日本に有利で

          ラグビー日本代表がフィジーに大敗〜アルゼンチンが遠く離れていく

          令和六年大相撲九月場所総括〜お疲れさま、貴景勝そして木村庄之助

          大相撲九月場所は、関脇・大の里の優勝、そして大関昇進当確で千秋楽を終えた。大銀杏を結えない状態で既に2度目の優勝、新入幕からの5場所での大関昇進は、大鵬の6場所を抜く新記録である。 私が期待した十両の尊富士は、全勝とまではいかなかったが、13勝2敗で十両優勝。来場所の幕内復帰は、かなり濃厚ではないかと予想する。大の里24歳、尊富士25歳、9月23日付の日刊スポーツは見出しに<大相撲新世代「大尊時代」幕開けだ>と掲げている。 十両2枚目の獅司が9勝6敗で新入幕濃厚、ウクライ

          令和六年大相撲九月場所総括〜お疲れさま、貴景勝そして木村庄之助

          「侍タイムスリッパー」は時代劇を継承した〜とにかく観るべし

          騙されたと思って、映画館に行ってください。「侍タイムスリッパー」を観るために。 すでに各所で話題になっている映画「侍タイムスリッパー」(2024年 未来映画社)、8月にインディーズ映画として池袋の単館で上映され、ジワジワと評判が広がり、今月から全国のシネコンが取り扱うようになりました。集客が予想できない中、パンフレットを作ることもできず、現在、急遽製作中とのことです。 これは見逃せない、私が観たのは新宿ピカデリー、キャパ500席以上のシアター1での上映でした。 終演後、

          「侍タイムスリッパー」は時代劇を継承した〜とにかく観るべし

          三遊亭圓生の置き土産の裏側〜京須偕充著「圓生の録音室」

          落語関連の本、散々買って読んできたのでもう買うまいと思っているのだが、つい買ってしまっているものがある。 そうした在庫の中から読んだのが、京須偕充の「圓生の録音室」(講談社文芸文庫)。京須氏は、ソニー・ミュージックのプロデューサーとして多くの作品を世に出しているが、中でも落語関連のものが有名である。“圓生“とは、もちろん昭和の名人・六代目三遊亭圓生である。 私が落語をCDで聞くきっかけになったものの一つが、古今亭志ん朝のCD、三百人劇場での独演会を中心に編まれたものである

          三遊亭圓生の置き土産の裏側〜京須偕充著「圓生の録音室」

          大阪人が初めて新世界で呑む〜昭和を残す街にはインバウンド観光客が

          大阪に新世界というエリアがあります。通天閣のたもとと言えば分かりやすいでしょうか。大阪出張時に、中高の同級生が集まってくれて、新世界で呑みました。 新世界に拠点を置き、今回の幹事役を務めてくれた友人によると、このエリアは明治時代“万博“(内国勧業博覧会)が開催され、“大林タワー“が建設されました。その跡地の東側が動物園を含む天王寺公園、西側が新世界となり、そのシンボルとして通天閣が建設され、ルナパークという遊園地もできました。 太平洋戦争が始まり、鉄の供出などのために初代

          大阪人が初めて新世界で呑む〜昭和を残す街にはインバウンド観光客が

          Netflix「地面師たち」〜ハリソン山中の造形と綾野剛の色気

          2017年積水ハウスが、地面師詐欺に遭い、50億円以上を騙し取られた。不動産取引とは恐いものだと思いながら、詳しい中身は見ていなかった。 その事件にインスパイアされた小説が、新庄耕の「地面師たち」(集英社文庫)。本作を原作に制作されたドラマが、Netflixの「地面師たち」。 全7話、楽しませてもらった。 配役が良い。地面師グループの元締め、ハリソン山中を豊川悦司が演じる。この造形は私の好みである。現実の事件をベースにしながらも、フィクションならではのケレン味を放ってい

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          NFL知ったかぶり(2024第2週)〜一から出直しか

          Week1で知ったかぶりを書いたので、しばらく展開をながめていようと思っていたのだが、Week2はとんでもないことになった。これまでの私の予想、知ったかぶりは全部リセットしようかとも思った。 TNFは、ビルズが31−10でドルフィンズに勝利。QBタゴヴァイロアが脳震盪で退場(3度目。数試合は欠場)した後は、ドルフィンズは試合を捨てた感じ。ビルズは地力の差を見せつけ、ここまでは予想された展開だった。 ところが日曜日、日本では休日月曜日の朝、セインツが44ー19という大差でカ

          NFL知ったかぶり(2024第2週)〜一から出直しか

          時代の空気がそこに〜ポール・マッカートニー写真展

          六本木ヒルズ森タワーの52階、東京スカイビューで「ポール・マッカートニー写真展1963−64〜Eyes of the Storm」が9月25日まで開催されている。近くで所用があったので、本展を観に行った。 ロンドンのナショナル・ポートレイト・ギャラリーの改装オープンを記念しての展覧会が、日本に巡回してきたもの。 ビートルズが “ラブ・ミー・ドゥー“でレコード・デビューしたのが1962年。翌63年の “プリーズ・プリーズ・ミー“が1位を獲得、一気にスターとなるわけだが、本展

          時代の空気がそこに〜ポール・マッカートニー写真展

          「SHOGUN 将軍」シーズン1がエミー賞受賞〜時代劇は“国境を越えた“

          真田広之のドラマ「SHOGUN 将軍」、ディズニープラスで配信(DVDも発売中)されているが、ダブリン行きのフライト中に観始め、今朝(9月16日)ジムでウォーキングしながら最終の第10話をフィニッシュした。 タイミング良く、エミー賞の発表があり、本作は作品賞、真田広之の主演男優賞など、史上最高の18部門で賞を獲得した。 1600年、舞台は太閤殿下が逝去した後の日本、若き後継を補佐する形で、石堂和成(平岳大)以下、五人の大老が政治をつかさどる。長年、カトリック教徒のポルトガ

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          大相撲秋場所は中日を終えた〜大の里と尊富士の快進撃そして伏兵は

          大相撲秋場所は中日を終えた。先場所優勝の横綱・照ノ富士は初日から休場、大関から陥落し復帰を目指した貴景勝も途中休場と、残念なニュースがあるものの、連日満員御礼、土俵上は熱戦が続いている。 まず嬉しいのは十両の尊富士の快進撃。ここまで8連勝で勝ち越しを決めた。今年の三月場所、負傷をおして千秋楽の土俵に上がり、見事110年ぶりの新入幕での優勝を飾った。その背後には同じ伊勢ヶ濱部屋の照ノ富士の後押しがあった。 その代償として、翌五月場所は全休。七月場所は、中日から出場、2連勝し

          大相撲秋場所は中日を終えた〜大の里と尊富士の快進撃そして伏兵は