TADASHI TAKEZAKI

単なる映画大好きな人なので、ここには映画のことだけ書いていきたいと思ってます。ヘンテコ…

TADASHI TAKEZAKI

単なる映画大好きな人なので、ここには映画のことだけ書いていきたいと思ってます。ヘンテコ映画も大好きなので、愛のある感想を面白おかしく書きたいな。

最近の記事

恋はデジャ・ブ(1993)

ハロルド・ライミス監督の1993年作品「恋はデジャ・ブ」を見た。主演はビル・マーレイ。 ペンシルバニア州パンクスタウニーという田舎町で毎年開催される「Groundhog Day」というイベントの取材に出向いた、高慢で自己中心的なTVの人気天気予報官フィルは、この町も住民もイベントも全てを馬鹿にしていて、さっさと終わらせて帰りたいと思っているのだが… なんと、そんなフィルがこのイベント当日の午前6時から24時間のループに閉じ込められてしまう。来る日も来る日も、同じ田舎のイベ

    • 僕のミッシー(2020)

      なんか軽い映画が見たくなって、タイラー・スピンデル監督が撮ったNetflixオリジナルコメディ映画 「僕のミッシー」を見たんだけど、あまりに下品でわやくちゃな内容にちょっと引いた(笑)。 主人公ティムは婚約していた彼女を同僚に奪われて落ち込みながら、新たな運命の相手を探す日々を送っている。 ある日、たまたま空港で起きたアクシデントで出会った女性は、美人な上に趣味嗜好がピッタリで一瞬で意気投合。お互いに別の飛行機に乗るので連絡先だけ交換する。 折よく会社ではハワイへの社員

      • 終わらない週末(2023)

        Netflixで"2023年のベスト映画のひとつ"とオススメされてきたけど、なかなか見なかったサム・エスメイル監督「終わらない週末」を、ついに見た。2時間20分の長尺なので気合いがね。 M・ナイト・シャマランの映画じゃないけど、謎な出来事が次々と起こり… いや、この先を書いたら、すでにネタバレやん! かなりの緊迫感を長時間強いられるスリリングな映画ですが、終わった瞬間の感想は賛否両論… とゆーか、どちらかと言えば否定派が多いだろうと思う1作でした。 登場人物を普通に横か

        • ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024)

          阪元裕吾監督「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を観た。シリーズ3作目。世間の評判が良かったけど僕は過去作を観ていなかったので、今回、配信で過去2作を見た上で新作を劇場に観に行った。 前2作が、最初にちょこっとアクションを顔見せし、次に強敵を設定して、その後はなかなか敵と戦うことなくゆるゆるな女子2人のオフビートな日常を割とだらだらと描いて見せ(そのノリは好き嫌いが分かれると思ったが…)、最後に一気に激しいアクションシーンを畳み掛けるという、限られた予算をいかに上手く要素

        恋はデジャ・ブ(1993)

          若き見知らぬ者たち(2024)

          内山拓也監督「若き見知らぬ者たち」を観た。どうにもならないこの世の地獄に、主人公たちと一緒に2時間付き合わされる苦行のような映画だった。 いや、映画の出来が悪いとか言うんじゃない。役者の皆さんの演技も素晴らしい。監督が狙ったものを、たぶん狙い通りに描ききったのだと思うんだけど、最初から明るい気持ちになる要素がゼロなので… 風間彩人は亡くなった父の借金を返済し、難病を患い痴呆症のようになってしまった母の介護をしながら、昼は工事現場、夜はかつて両親が開いたカラオケバーで働いて

          若き見知らぬ者たち(2024)

          柔らかい殻(1990)

          フィリップ・リドリーが1990年に発表した初長編監督作品「柔らかい殻」が、デジタルリマスター版で劇場公開されたので観てきた。昔からタイトルだけは知っていて気になる作品だったのに未見だったので。 1950年代のアメリカ。黄金色に染まる広大な小麦畑が広がる田舎町で、両親と暮らす8歳の少年セスはやんちゃな男の子。自宅の隣でガソリンスタンドを営む読書好きで気弱な父親と、父のことをボロクソに貶し、セスのことより戦争に行ってしまった長男のことばかり賛美する母親。 ある日、セスは友人の

          柔らかい殻(1990)

          花嫁はどこへ?(2024)

          キラン・ラオ監督の「花嫁はどこへ?」を観た。 2001年のインド。結婚式を終えた2人の花嫁は同じ列車に乗って花婿の家に向かっていたが、乗り降りする客で満員電車の座席が次々に入れ替わり、同じ衣装で赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクが間違ってジャヤを連れ帰ってしまう。 居眠りしている間に置き去りにされたプールは終着駅でディーパクがいないことに気づくが、ディーパクの家の住所も電話番号もわからず、見知らぬ土地で途方に暮れる。 結果、2組の新婚夫婦の花嫁が

          花嫁はどこへ?(2024)

          ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)

          あまりの賛否両論(どちらかといえば否定的な声が大きく聞こえる)っぷりに早く自分の目で確かめなければ!と、トッド・フィリップス監督「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を観てきた。 個人的感想を結論から言えば、娯楽作としての面白みには欠けるが、凝った作りの、興味深い作品であった。そこまで歌わなくていんじゃね? ってとこまで歌うのはちょっとウザかったけど。それを除けば、全体的に普通に良かったよ。 何を書いてもネタバレになりそうなので、僕が言えるのは、世間では否定的な意見が多いけど、

          ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)

          シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024)

          アレックス・ガーランド監督の話題作「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観た。 連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、大統領に反発したテキサスとカリフォルニアが西部同盟を結び、政府軍との間で激しい内戦を繰り広げていた。 就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領は「我々は歴史的勝利に近づいている」とテレビ演説するが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っている。そんな中、4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューするため、

          シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024)

          憐れみの3章(2024)

          ヨルゴス・ランティモス監督「憐れみの3章」を観た。まさに、驚異の怪作!!! 最初から最後まで不協和音の音楽にゾクゾクとさせられる、めちゃめちゃ気持ち悪い映画で、凄く癖が強いけど面白い、不条理小噺3本立てだった。 だいたい50分くらいのお話が3本入ってるんだけど、それぞれが濃厚な味付けなので、映画3本を観たような"胃もたれ感"が残ります。あまりに酷いお話を、あまりにも滑稽に描いてて、もう笑うしかないという… 「RMFの死」と名付けられた物語は、人生の全てを上司の指示通りに

          憐れみの3章(2024)

          ビートルジュース ビートルジュース(2024)

          僕が初めて観たティム・バートン監督作品は1988年公開の「ビートルジュース」だった。当時の感想は、とても良かった!とかいう感じではなく、とてつもなくヘンテコなモノを観せられた!! 全てが面白いとは言えないが、ところどころめちゃくちゃ面白いし、映画全体のデザインセンスやカオスっぷりが素晴らしく、妙な魅力に溢れる映画だ…といったものでした。 その後、レーザーディスクを買い、DVDを買い、Blu-rayを買い、4K UHDを買い、毎年少なくとも1回は見返して、あははと笑い、主人公

          ビートルジュース ビートルジュース(2024)

          悪魔と夜ふかし(2023)

          「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」に登場したユニークキャラ "ポルカドットマン"でお馴染み、デビッド・ダストマルチャンが主人公のテレビ司会者を演じた「悪魔と夜ふかし」を観た。 監督はコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟監督で、1970年代後半に放送されていた深夜のトークバラエティ番組の雰囲気を再現しながら、面白い仕掛けで楽しませてくれる。個人的には、予告編からの期待を全く裏切らない大傑作!でした。 1977年のハロウィンの夜。一時は大人気だったテレビ番組「ナイト

          悪魔と夜ふかし(2023)

          ヒットマン(2023)

          リチャード・リンクレイターが監督、ハリウッドで人気急上昇のグレン・パウエルが共同製作・共同脚本・主演を担った「ヒットマン」を観た。 大学で心理学と哲学を教える真面目で几帳面で地道に単調な毎日を送っているゲイリー。彼は機械いじりの趣味を活かして、おとり捜査の機材担当で警察に協力していた。 ところが、ある日、おとり捜査官が現場に来られなくなり、ピンチヒッターとしてゲイリーが代理を務めることに… 慌てふためきオロオロしていたゲイリーだが、いざ殺しの依頼を受ける場面になると、これ

          ヒットマン(2023)

          メサイア・オブ・デッド(1973)

          ウィラード・ハイク&グロリア・カッツ脚本&監督「メサイア・オブ・デッド」を17年ぶりに見た。…んだけど、気持ち悪いおじさんがネズミを食べるシーンとか、細切れにいくつかのシーンを覚えてはいたものの、全体的にはほとんど忘れてた! 海沿いの小さな町ポイント・デューンでひとり暮らす父親から定期的に届いていた手紙が途絶えて心配したアリエッティが町を訪れると、町は奇妙なことになっていた。というお話。 画家である父親の家が妙にアート系に走っていたり、なんか全編独特の雰囲気に包まれて奇妙

          メサイア・オブ・デッド(1973)

          あの人が消えた(2024)

          僕の名前は、丸子夢久郎(まるこ むくろう)。ちょっと変わった名前って思われがちなんだけど、この名前には由来があるらしい。僕は八谷運輸で働く配達員で、「ラストマイル」じゃないけど、毎日、お客様の自宅まで荷物を運んでいるんだよ。 そんな僕の担当に、「次々と人が消える」と噂されるいわくつきのマンションがあるんだけど、なんとそこには僕が愛読しているWEB小説の女性作家が住んでいて、すっごく気になっちゃうんだよね。荷物を届けるとき、思わず部屋を覗きこんじゃう。 さらにもう1人、挙動

          あの人が消えた(2024)

          冒険者たち(1967)

          ロベール・アンリコ監督の1967年作品「冒険者たち」を見た。固い友情と秘めた恋心で結ばれた2人の男と1人の女の物語。 いつもつるんでるイケメンで凄腕の若きパイロット・マヌーとレーシングカーの新型エンジンの開発を目指す渋い中年男・ローラン。 ある日、ローランの工房に鉄屑探しに美女がやってくる。彼女は駆け出しの前衛芸術家・レティシア。3人はそれぞれに夢を持ち、意気投合する。 しかし、儚くも3人の夢は打ち砕かれ、失意のどん底に…。そんな折、コンゴの海に財宝を載せたまま墜落した

          冒険者たち(1967)