連作30首「ねじれの位置を背負う」

短歌研究新人賞2020に応募した連作を今更ながら載せます。予選通過しました。

冬空に矢印を描きわたしから放たれていくベクトルひとつ

日直は「起立」と言って透明な虹が満たされていくのを待った

パクチーを知らない人がパクチーを語れば伝説めくサラダあり

不完全な祈りのようにさんかくに折られているトイレットペーパー

同性愛を許す人 って椅子を取るゲームでそんなことを聞くなよ

先生という商品とす

もっとみる
わざわざ見つけてくださってありがとうございます……!
16

短歌連作・すこしずつ輪郭

 第63回短歌研究新人賞に応募した30首連作(予選通過)を今さら公開します。下の方に縦書き画像があります。さらにその下で軽くお気持ち表明してます。よろしくお願いします。

すこしずつ輪郭  

伊縫七海

朝方の夢はまぶしい すこしずつ真水が滲みるように醒めゆく

年頃の娘と呼ばれくちのなか野菜ジュースがどろどろ温む

海ゆきの道にローソンも学校も置いとかないで(息がうるさい)

文字になれなかっ

もっとみる

かわらぬ闇に 2020年短歌研究新人賞最終選考通過作品

視野に入れながら近づく山茶花のあなたの顔はすでにさびしい

上露に砥石のごとき明るさをもて鶺鴒の尾羽は立てり

生垣に寄せて止まれる原付のサイドミラーの奥のさみどり

なにかしら思うところのあるらしく壮年のまるが一日を随き来

ベランダに花は溜まりてありたるをひすがらを濃きアルプラゾラム

一本の線になりたる熊蜂が少女まんがのコマを越えゆく

朝かげに立つ樟の木のなにごともなかったようにひとは頷く

もっとみる
深謝! 私もです。
2

【#枡野と短歌の話】第4回はゲストなし。現代詩手帖賞、角川短歌賞、短歌研究新人賞、早稲田文学新人賞、秋元康賞など、新人賞最終選考で落ち続けた話。11/29(日)21時から2時間くらい生放送。

※この記事には、新人賞関連ツイートも載せておきます。リクエストやご質問があるかたは、577円でnoteマガジンを購入の上、この記事のコメント欄に書き込んでください。

▲これ年齢まちがっていて、29のときです。1997年。27のとき出たのは詩集です。

もっとみる
深謝! 私もです。
5

短歌研究新人賞なんですが、

えーと、本屋で見たらどうやら最終選考に残っていて、審査員の方々の選考会には歯牙にもかけられていなかったですが、とりあえず佳作で二首掲載されて嬉しいとか言ってたのが5年前くらいなのでどうなんでしょうか?短歌は結構個人的に書いているのですが、また僕の中で短歌が面白くなってくればちゃんとやろうと思います。どこかの結社なりにもう一回入ったりしようかななどとも思っておりまして、とにかくなんかじわじわ嬉しい。

もっとみる