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第66回短歌研究新人賞で佳作として、五首掲載していただきました。



結末を思い出せない映画へと傾いてゆく給湯室で

噛み砕く氷はいつかあのひとが製氷皿に入れていた水

自転車で浴衣の列を避けながら花火のそばに行ったね、ふたり

会うことが叶わなかった僕たちの子どもが転ぶ冬の自転車

マフラーの下のかぶれを気にかけるあなたを支えタクシーを待つ

今回の新人賞は「短歌ブーム」もあって700人以上の応募がありました。前回は600人くらい。
審査員は、石川美南、黒瀬珂瀾、斉藤斎藤、横山未来子、米川千嘉子の五氏でした。

今回で四回目の応募でした。第五十五回、第五十六回、第六十四回、第六十六回に応募しました。結果は佳作、最終選考通過、予選通過、佳作でした。
連作のタイトルは、
☆『夢の中の雨』
☆『冬、サイレント・クライ』
☆『モノローグまで』
☆『冬の自転車、夏の水滴』
です。

あと一回は応募したいと思っています。

まだ、弾は残っています。

最後にタイトルの元になった歌を。

みどり色のひかりが消えるまで泳ぐ夏の水滴あつめたプール

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