第五十六回短歌研究新人賞最終選考通過作『冬、サイレント・クライ』
数年前、短歌研究新人賞の最終選考通過した連作です。今、読み返すと直したいところがたくさんあります。お読みいただけるとうれしいです。
追記、第五十六回でした。2013年です。
選考委員は、栗木京子/米川千嘉子/加藤治郎/穂村弘の四氏でした。
木製の列車に乗っているようだ からだをきつくしばられたまま
頭髪のすべてが白い人たちがやまいのことを長くながくはなす
ほほえみが医師の仕事のほとんどで、プラタナスの葉こんなにもおおきい
ニトロペン、医師携帯の数列をしずかに渡すふくよ