井口可奈

小説を書き、俳句や短歌をつくります。妖怪きのこ。 yokaimushroom@gmai…

井口可奈

小説を書き、俳句や短歌をつくります。妖怪きのこ。 yokaimushroom@gmail.com

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  • 【個展】やがてすべてのきみを追い越す

    個展に関する記事のまとめです。

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    離婚に関するエッセイなどをまとめています。

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    俳句と短歌です。

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こんにちは、おはようごさいます(自己紹介ページ)

はじめまして。井口可奈です。簡単にプロフィールを書きます。 基本情報1988年北海道生まれ。大学進学のため上京。学生時代はお笑いをやったり雑誌をつくったりしていた。卒業後公的な仕事に就き、退職後は小説、俳句、短歌などを書いている。西荻窪あたりに住んでいる。喫茶店とお笑いが好き。『芸人短歌』企画編集。BRUTUSにてお笑い日記連載中。 受賞歴小説 ・ことばと新人賞佳作(ことばとvol.6に「かにくはなくては」が全文掲載されています) ・第三回京都大学新聞文学賞大賞 短歌 ・

    • M-1に出てきました

      石井僚一には前々から漫才をやろうと言われていて、それが一回なら聞き流したのだけれど二回言われたので本当にやりたいのかなと思って、じゃあM-1でる?ときいたら「まあ、一回打ち合わせて決めるか」となぜか石井が上の立場を取ってきてとても面白かったです。 打ち合わせをして、わたしが大体のネタを書いて、それに石井が加筆、さらにわたしが流れを修正、やってみて細かく直す、という流れでかなり丁寧にネタをつくる作業をして、石井がめちゃめちゃ堂々と変な動きをするのでわたしが笑ってしまい台詞に詰

      • 【小説】青いゲストハウス

         濃い青色が屋根で、薄い青色が壁、青から白っぽい青へとうつりかわるグラデーションがドアに塗られているゲストハウスがあることは知っていた。農場を併設しているとうたっていて、実際は雑草だらけの畑に痩せたにわとりが何匹か歩いているだけのものだった。  わりあい田舎であるこのあたりでも、大きな道路のすぐ近くにあるそのゲストハウスは車が通る音と振動でよく眠れないらしい。レビューサイトをいくつか見てもよい感想はひとつもない。  そのゲストハウスには近づかない方がいいと子どもの頃から言い聞

        • 2024/8/22 ネタ合わせをしたよの日

          夜中まで仕事をして起きて朝も仕事をしてもう一度寝た。昼ごろ起きたとき、帰省からの疲れが抜けていないうえに仕事で脳を使って、さらに東京の暑さが体をぐちゃっとした感じにさせていて、体調がいまひとつだなと思った。 漫才の台本を読んでも頭には流れてくるけれど体にはまっていない感じがあって、これは申し訳ないからネタ合わせの日付を変えてもらおうかと思ったけれど、やらないよりやった方が掴めることがあるのでしっかりがんばろうという気持ちになる。 でもたぶん稽古するためのカラオケに着いたと

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          2024/8/21 実家から帰ってきたよの日

          ぜったいに日記を書くより先にやるべき仕事があるのだけれど、進まないものは仕方ないので日記みたいなことを書いている。 きょう旭川から東京に帰ってきた。旭川に実家があるのはまだ慣れなくて、中富良野に帰らないことが不思議だし、でも旭川の方が身軽に動けるなという気もしている。車の免許がないので(わたしは自動車学校中退というわりあい特殊な学歴を持っている)、旭川からなら好きに札幌に行ける。今回は小樽にも行った。がたんごとんさんのある塩谷で降りたらとかげがいてともだちとふたりできゃあき

          2024/8/21 実家から帰ってきたよの日

          2024.9.3〜9.8個展「やがてすべてのきみを追い越す」の詳細

          *2024.9.1更新 9/3〜9/8の日程で個展を行います。 井口可奈個展「やがてすべてのきみを追い越す」 9/3(火)〜9/8(日) 10:00〜18:00 River Coffee & Gallery(東大前駅徒歩2分) https://rivercag.com 書き下ろし短歌50首連作と、そこから想起されたイラストレーションの展示です。 主になるのは短歌だと思ってくださると助かります。 会場であるRiver Coffee & Galleryさんはギャラリー併設

          2024.9.3〜9.8個展「やがてすべてのきみを追い越す」の詳細

          BABY BABYと東京(愛をあきらめないこと)

          銀杏BOYZの「BABY BABY」を聞いている。「永遠に生きられるだろうか 君のために」というフレーズを頭のなかで繰り返していると、わたしにとっての君って誰なんだよという問題が起こってくる。 上京したときにずっとくるりの「東京」を聞いていた。「相変わらず訳のわからないこと言ってます 恥ずかしいことないように見えますか」が小説を書くために上京してお笑いサークルに入るというかたちで表現をやっていたわたしにとってはすごくクリティカルで、ほんとうに好きな歌である。 けれど「駅でた

          BABY BABYと東京(愛をあきらめないこと)

          胃がいたかった/モテたいを書かない

          お笑いライブに行くために電車に乗っていたら胃がぎゅーとなってきて目の前がちかちかしたので着いた駅でぱっと降りた。 すこし休んだら胃にいやな感じがある以外はよくなったけれど、また電車に乗ったら具合がわるくなる可能性がかなりありそうだなと思ったので、やむなく帰宅することにした。 胃の薬を持ち歩くべきだった。わたしはいまステロイドの飲み薬を服用していて胃に負担がかかりやすい。そのうえもともと胃がわるいので、たまにおわりだ〜〜〜という感じがあって、市販の胃薬ではまったく胃痛が治らな

          胃がいたかった/モテたいを書かない

          【短歌15首連作】春のはなしにしてはおそすぎる

          うまくかけた手紙を持って陸へいくつまり砂糖は甘くこぼれる わかんない汗が出ている。駐車場とおれば家まですこしはやくつく 躑躅には火がついていてやけどする 中高一貫の男子校おおい ひらいたらすぐ読みおわるパンフレットきみの宣材写真はずるい わたしっていうのは海にいたので、コーヒーはあついつめたいどっちもにがて セーフティーネットのなかに政府があるみたいなことを言いたくないのに アフリカみたいな庭がほしくてわたしの気持ちはもう動いてる 人見知りばっかりすきで陽炎がもちろんすきだ 

          【短歌15首連作】春のはなしにしてはおそすぎる

          法政文芸のなにかにたまたま参加してきてたのしかった

          昨日は法政文芸のあんまり内容をまだ言ってはいけないもの(じゃあ書くな!なんですが)に急遽混ぜてもらってとても楽しかった。みんないろんなこと考えてておもしろいな〜 打ち上げでF先生と話していてF先生もさすがに歳をとったなと思う場面と昔からそうだよなの場面があって面白かった。先生の血気盛んな文学者であるエピソードを聞き満足するなどした。反面、いまの時代になにを言っているんだみたいな話もあってじっとぶどうジュースに浮かぶ冷凍ミックスベリーを見つめる時間もあった。 あとわりと最近

          法政文芸のなにかにたまたま参加してきてたのしかった

          高円寺で忍者になりました(ADHDがすごすぎた時間の記録)

          【ほんとうにごめんなさい】 本文内に出てくる「体がゆらゆらする」「千鳥足になる」について、最近飲みはじめたむずむず脚症候群の薬レグナイトの平衡感覚が整わなくなるという副作用が出ていた可能性が高いようです!!!ADHD関係ない!!!申し訳ありません!!!! しかしそれを増幅させていたのはADHD的な極端になる思考であること、頭の回転がはやくなりすぎて考えの内容に偏りが出ていることなどを参照してもらえたらと思います。 また、気圧によるものだと思い込みで(もちろん低気圧がいろいろの

          高円寺で忍者になりました(ADHDがすごすぎた時間の記録)

          片野さんまじごめんなさいとほんのすこしのターリー屋

          片野さん(みんな知ってると思ってまったく説明しないで書きましたが放送作家の片野さんこと作家の洛田二十日さんです)の足が結構しっかり難病だということを知り、あわててその過程を書いたnoteを読んだらモンブランのたとえがあまりに印象的すぎて、足が、モンブラン…となってしまって秋の味覚なんですけど、秋の味覚とかじゃなくていやおい人間っててこんなにいつの間にか難病になるの?????片野さんが入院してたのは知ってたけどこんなに病状が重いと知らなくて、あと足の病気だと知らなかったので「街

          片野さんまじごめんなさいとほんのすこしのターリー屋

          短歌の連作のつくり方

          歌集が出ました。 『わるく思わないで』現代短歌社 ↑これは発売店情報 歌集の発売記念イベント兼みなさんから短歌を集めようの会をやったのですが、そのときだやさん(𠮷田恭大さん)に、短歌の賞に出すとき、連作をつくってその中の未発表分の短歌をほかに使い回さななかったのか?という質問を受けました。 わたしは絶対に使い回さないのですが、それはけっこう珍しいっぽくて、だやさんの言い方だと「一首一首を大事にしていない」という形になる(それはわたしへの攻撃ではなく単純な事実として)ら

          短歌の連作のつくり方

          小説を書くために親族のことを思い出して、お茶とカフェオレを飲んだ

          あまりに気圧がだめで寝込んでいたけれど、何もしていない自分がいやになりすぎたので、部屋掃除をほんのすこし進めてそうじした!ということにして飲むヨーグルトを飲んで、ぽにょぽにょした腹を見て、すこし痩せたかもしれないと思った。 小説を書いていて、設定がすごくうまくいっていないと思っていたので大きく変えることにした。わたしにとってはめずらしいことで、具体的には職場の話を親族の話に変えることにした。仕事で出会った人と仲良くしなくてはいけない、というシチュエーションがどうしてもわたし

          小説を書くために親族のことを思い出して、お茶とカフェオレを飲んだ

          お金がないことによる落ち込みから立ち直り、アクリルスタンドになるのだ

          ここ数日軽めの鬱に入っていて、気圧の乱高下と花粉のせいもあり、家にこもっていることが多かった。 この間、母に本気のお金に関する話をされて以来どうにも頭がお金にとらわれてしまって、お金を使ってはいけないと思い込みすぎて、家の中にあるものしか食べられなくなった。外に出て喫茶店に寄ることもできなかった。お笑いライブもお金がかかるからと全部キャンセルした。 わたしはそういう極端なことをするからいけないのだと思う。その極端さがいわゆるADHDの特性なのだとも思う。 映画監督の金子

          お金がないことによる落ち込みから立ち直り、アクリルスタンドになるのだ

          第6回毎月短歌 井口可奈選

          第6回毎月短歌についてはこちらをご参考ください↓ こんにちは、はじめまして、井口可奈です。人間選者をやるのははじめてで、わたしは人間ではあるとたぶん思うんですが、選者にむいているかはわかりません。 選者!!!というよりは、すきだな〜とか気になるな〜と思った歌を紹介したいと思います。 <2024年の自選3首より> ほんのりとただ、熱源のあるものと認知されてるだけでいいです/夭夭雷 https://twitter.com/https://twitter.com/meteo

          第6回毎月短歌 井口可奈選