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高円寺で忍者になりました(ADHDがすごすぎた時間の記録)

【ほんとうにごめんなさい】
本文内に出てくる「体がゆらゆらする」「千鳥足になる」について、最近飲みはじめたむずむず脚症候群の薬レグナイトの平衡感覚が整わなくなるという副作用が出ていた可能性が高いようです!!!ADHD関係ない!!!申し訳ありません!!!!
しかしそれを増幅させていたのはADHD的な極端になる思考であること、頭の回転がはやくなりすぎて考えの内容に偏りが出ていることなどを参照してもらえたらと思います。
また、気圧によるものだと思い込みで(もちろん低気圧がいろいろの体調不良を増大させていた部分はあると思います)ひとは薬の副作用をも乗り越えられた気持ちになってしまう危なっかしさも鑑みて読んでもらえたらと考えます。よく考えれば喫茶店でともだちとお茶をしていたらなんか体が安定しなかったり、家に帰って電気をつけるまでに足がもつれたりしていました。
誤解を招く文章を説明なく公開したままになっていたこと申し訳ありませんでした。
2024.5.29井口可奈

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昨日の夜から今日の昼にかけてのわたしのADHDはすごくて、もうADHDじゃないのでは?頭がおかしくなった?それとも体が変になった?みたいな感じでした。

昼ごろに雨が降るということをわたしは予報で知っており、これは体調が悪くなるなと思っていて、なるべくよく寝ようとしたのですが電車でふらふらで立てなくて連れが支えないと崩れてしまう酔っ払いをかたくなに席に座らせようとしない(とわたしは感じた)乗客たちに世界の終わりを感じてしまい、帰りのバスでは自らも「酔っ払ってんの?」と煽られて「酔っ払ってたらなんなんですか?」と聞いたら煽り返したみたいになってしまってガン無視決められたりしたせいで眠れませんでした。

その結果、起きたときにはADHDの化け物が誕生していました。
わたしは多動がほとんどなくて、不注意がめちゃくちゃ多いタイプのADHDなのですが、起きた途端から多動がすごいし体が思った通りに動かず、ふわって頭から後ろに倒れ込んでしまいそうになることが何回も繰り返され、それを引き戻す反動で体が前のめりになりすぎて、戻すために後ろに首をやるとまた倒れ込みそうになる、の繰り返しでした。

これはもう無理だ!今日の予定全部キャンセルしよう!と思ったのですが、きょう髪を切ってもらわないと写真を撮られる感じの仕事の前に空いている日がなく、ともだちとパフェも食べに行きたい。ちょっと無理してでも外に出るしかない、と考え、しかしさすがに道路に飛び出したりしてしにたくないのでADHDの薬を飲んで、その上でタクシーの利用も考えたけれど往復で高円寺までは5000円くらいかかるので、え〜〜〜いやだ〜〜〜となってしまい、諦めて公共交通機関を使うことにしました。

少し歩くとバスの停留所があるのでそこにいくと人がもう数人並んでいます。わたしの足取りはいわゆる千鳥足で、完全に酔っ払いです。しかしヘルプマークをつけているのでなにか事情がありそうとみんな察してそっと遠巻きに近くに来ないでくれの感じを出してきて、あ〜これってめちゃくちゃ嫌な空気だとはたから見ているときには思ってたけど、関わらないでいてくれると自分のことだけに集中できてかなり心が楽なのでそうやって精神的に避けられるのって意外と悪くない(とわたしは感じた)のでした。

バスに乗ると空席はなく、そしてわたしはまったくまっすぐ歩けないし立ってられないので吊り革にぶら下がってつぎつぎに隣の吊り革に渡っていったら楽しいかもなとか思いながら体を前後にガンガン動かしていたら席を譲ってくれた方がいて、あったしかにわたしこのままバスが動いたらぶっ飛んで頭打って病院だ、と思いありがたく座らせてもらうも、ありがとうの適切な温度がわからなくなってしまって「あざす!!!!!本当に、ありがとうございます!!!!」と高校球児くらいの声量で言ってしまい車内がやばいやつ来たぞという空気に包まれて、ADHD全開のわたしももちろんあっ失敗したなということは理解しています。でも、わたしはIQが110だか113だかあるので知的な障害ではなくシンプルにADHDなだけです!と叫んで回りたくなりました。
もちろんそれはなんの解決にもならないし知的障害のあるひとと自分を比較して自分はIQが高いからと言い張るのはほんとうに最低なことだとわかります。でもそのときは真剣に、わたしは知能に問題はなく、体が思うように動かせないし考え方も調整できないだけで早稲田大学の赤本を持っていたこともあるし高校の偏差値も爆裂に高かった(なんかすごくそういうことを考えていました。自分をとにかく正当化したくて、実際には差別的な感情が膨らんでいるのだけれど、人と比べての差別ではなく自分は「大丈夫」な人間であるという証明に使いたかったという感覚がありました)と考えていました。

高円寺駅について多分めちゃくちゃ列を抜かして横入りして(覚えてないのが怖い)エスカレーターに乗り、頭が後ろにふらっと倒れてしまうからしゃがんだほうが楽だな、と思い、具合が悪くて耐えられないとかではなく便利さを理由にしゃがみ、しゃがんだら忍者のことを連想して、手裏剣を右のレーンにシュッシュッて投げていたらわたしが手裏剣を投げているからエスカレーターの右側を歩いている人がやばさをおぼえて立ち止まってしまっていて、あ〜申し訳ないなって思って、動きを止めても人は動かず、あ〜手裏剣を投げてしまったからか〜ごめんね〜忍者って忙しいのよ、とか言ったりして笑 ぷぷぷ笑 と思っておりまじでその時の脳がどうなっていたのかが本当にわからないのですが、眠くてテンションも変だったのかもしれないけれど、高円寺に忍者を降臨させてしまいました。

エスカレーターを降りたら忍者のことはまったく忘れていてまた千鳥足で歩き、手すりにすがりながらなんとか階段を降りて、人にぶつかりそうになりながら(これは調子が良くなってからのマジの偏見ですが、高円寺を歩いてる人たちは本当に向かいから人が来ても避けないし自転車が人間より優先だと思っているのでなんというカオスな街であることよ、ってなるときあります。わたしは自転車に乗るのが非常に下手なので自転車に恨みがあるため通常時もこのような思想になっています)、美容院に辿り着き、また手すりにすがりながら登って、受付でお名前よろしいですか?と言われて11時です!と言うなど絶好調で、カットしてもらっている間もあらゆる考えが頭の中を巡り続けて止まらず、まずこの美容院に来るのはもうやめようって思っていて、なんでかというと特に理由はなくて、強いていえば丁寧に接客されたから。丁寧に接客するということは今日が最後ってことを美容師さんは思っているのだなと勝手に感じて、さよなら美容師さん、長いことお世話になりました、と思いながらウキウキでさっきの忍者の話をして美容師さんを困らせ、シャンプーをしてもらっている間にしみじみと思い出が浮かんできて泣きそうになりました。

シャンプー台からふたたびカットの席に戻ってきて、微調整でカットをされている間に急速に頭の回転が普段通りになり、体も自分の思うように動くようになって、あ、雨が降りはじめた、と思いました。

外に出たら美容師さんが「降りそうだなあ」と言い、雨がぽつっとわたしの手のひらに降ってきて、さらさらとした雨になりはじめて、わたしはもう千鳥足ではなく歩けるようになっていました。

雨が降りはじめた途端に具合が良くなることが本当に不思議なのですが、そういうもので、体って変だなあと思います。
今日はたまたま睡眠不足や前日電車での出来事でひどく疲れたことが影響して最強ADHDモードになってしまい、自分でも驚くほどでしたが、普段も雨が降る前にそこそこADHDが強くなったり寝込んだりすることは多くあります。

気象庁さんにわたしの研究をしてほしいのですがその治験っていくらもらえますか?

(差別的な箇所などありましたら大変申し訳ありません。井口がADHDが強く出ているときにそう思ったことをそのまま書くことを優先しました。また、わたしはADHDのほかにも精神的な病気に分類されるものを持っています。それが由来で現れている症状がある可能性をご了承ください)

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