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吉村のぞみ|吉村おもち|塔短歌会|短歌と日記

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自己紹介

吉村のぞみ、ときどきおもちです。 短歌と日記を書いています。 ■活動記録 第9回福岡女学院短歌コンクール 一般の部最優秀賞 第66回・67回短歌研究新人賞 最終選考通過 2023年6月東京歌壇月刊賞(佐佐木幸綱選) 第35回歌壇賞 予選通過 第14回塔新人賞 候補作 ■自選10首 ■連絡先 mechanobiru◎gmail.com 吉村のぞみ 何かありましたらこちらにお願いします。 ◎を@に変えてお送りいただければと思います。

    • 好きな短歌|第14回毎月短歌自選部門(吉村のぞみ選)

      吉村のぞみです。 このたび、第14回毎月短歌の選者(8月自選)を務めさせていただきました。素敵な機会をありがとうございました。 特に好きな歌7首を選ばせていただきました。 特選1首 くすっと笑えて共感できる歌です。ビジネス書や自己啓発書などのコーナーでしょうか。他の区画と同じようにただ本が並んでいるだけなのですが、なぜだか四方八方から励まされたり急かされたりしているような感じがして、元気のないときに行くとすこし疲れてしまう場所でもあります。 「気を抜くと啓発されてしまう」

      • 日記|はまっている変なゲーム

        配偶者と付き合いはじめて10年になったので(!)、きのうはお昼を外に食べに行った。最近は二人して変なゲームにはまっていて、会話がおろそかになっていたので、ちゃんと近況を知ることができてうれしかった。 きょうはセブンイレブンに行く以外はずっと家にいて、短歌の作業をしたり、はまっている変なゲームをしたりして過ごした。 変なゲームは実際そこまで変というわけではないしのだけど、ゲームの説明をひとにしようとすると全く面白くなさそうな感じになってしまう。そのことを配偶者に話したら、めっ

        • 短歌|塔2024年9月号

          塔2024年8月号が届きました。今月もありがとうございます。 
新樹集(吉川宏志選)に8首掲載いただきました。 また、7月号の掲載歌について君村類さんより評をいただきました。ありがとうございます。 指サックは流行りませんでした。

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          日記|右足ばかりが痒い

          大通りの銀杏の葉はまだ緑色だけれど、もう実をたくさん落としているから気が抜けない。 今日は久しぶりの出社日だった。今月は出社よりも在宅勤務が多くて暮らしやすい。先輩にお昼ご飯に付き合ってもらい、冬にはじめての出張が決まったことや、職場付近のパン屋の情報などを話す。簿記の勉強を始めたことを報告しつつ、将来が不安で…という余計なことまで話してしまう。簿記を取ってもたぶん将来は不安だ。 帰りの電車で蚊に刺された。ずっと右足ばかりが痒い。

          日記|右足ばかりが痒い

          日記|集中している顔

          1週間ぶりの出社日だというのにボタンの取れかけた服を着てきてしまった。服のボタンが気になっていることを気取られないように、業務に集中している風の顔をつくる。平和だ。今日中にボタンを付けたい気持ちと、洗濯してからボタンを付けたい気持ちがせめぎ合う。 会社でモニターの接続に手間取っていたら、近くにいたポケモンスリープのフレンド(同僚)が声をかけてくれてありがたかった。普段はなかなか会えず、アプリ上で無言でアメを交換する間柄なのでいっそう温かい。きょうは気分がいい。 帰りの電車

          日記|集中している顔

          好きな短歌|塔2024年8月号

          塔2024年8月号より好きな短歌です。いつもありがとうございます。 同僚の死と読んだ。一度使用したデスクマットを細く巻き取るのは結構力がいる。巻き取る行為も含めて儀式のよう。 建売住宅がたくさん並ぶとき、家というよりは工業製品のような見た目をしている。けれど影の佇まいは昔ながらの家と大差がないのかもしれない。「民話のような片陰」はそこに暮らしがあることをほのかに思わせる。 自分の最期に関わる大切なことを記すのに、保険証裏は狭いので細字にならざるを得ない。アンバランスさの

          好きな短歌|塔2024年8月号

          日記|道場やぶりの気持ち

          池袋の個展に行くために強い意志で定時退社をした。久しぶりに屋外を走って、閉店間際にお店にたどり着く。道場やぶりってこんな気持ちだろうかと思いながらダメ元でドアを開けたら、中に入れてもらえて嬉しかった。軽い運動をすると声が大きくなる気がする。 本当は感謝を込めてたくさん注文したかったのだけど、注文しすぎても迷惑な気がして飲み物だけを頼んだ。こういうときの正解を知っている大人になりたいと思う。 帰って会社のスマホを見たら、明日は残業できますか?とチャットが来ていた。

          日記|道場やぶりの気持ち

          短歌|新聞・公募まとめ(2024.6.30〜2024.8.20)

          最近選んでいただいた短歌です。 選者の皆さま、編集・運営の皆さま、ありがとうございました。 ▶︎2024.6.30 東京歌壇 佐佐木幸綱選 ▶︎2024.7.21 東京歌壇 東直子選 ▶︎2024.8.4 東京歌壇 東直子選 ▶︎2024.8.11 東京歌壇 東直子選 ▶︎2024.8.20 読売歌壇 俵万智選 桃の食べどきを見失いがちです。

          短歌|新聞・公募まとめ(2024.6.30〜2024.8.20)

          日記|ハッピーなカメラロール

          11連休の10日目。そういえば、社会人になって初めてのお盆休みだった。今日までが有給休暇の消化、明日は休日出勤の振替になる。 世間が平日になったのでシルバニア森のキッチンに行く。平日に予約をして行くと大きな赤ちゃんに同席してもらえるからだ。すっかり大きな赤ちゃんにメロメロになっている。 前回はハンバーガーを食べたので今回はカレーを注文した。見た目以上にわんぱくなカレーだ。席の時間は90分、途中で写真撮影会もあるのでフードファイターのようだった。友人は隣でわんぱくなフライド

          日記|ハッピーなカメラロール

          日記|メロンの備忘録

          11連休の9日目、いただいたメロンを食べる日。同期からメロンをもらうのは今年で4回目なのだけど(いつも本当にありがとう)、食べごろを見極めるのも結構楽しい。蔓が枯れてきたらメロンの底を強めに押し、柔らかいと感じたら冷蔵庫に入れて、冷えたころに食べる。とても甘いメロンだ。 日中、外が涼しい瞬間があったので日傘をささずに図書館に行く。ほんの少し秋が近い。お盆休み最終日の図書館はいつもより混んでいて、本棚と本棚の間の狭い通路でいろんなひととすれ違う。

          日記|メロンの備忘録

          短歌30首連作|インフラを脱ぐ

          「塔」2024年6月号にて、塔新人賞候補作に選んでいただきました。ありがとうございました。

          短歌30首連作|インフラを脱ぐ

          日記|メロンのみならず

          11連休の4日目。寝坊したけれどヨガはした。おかげさまで人間らしく暮らしている。 仕事中は目を酷使しているので、この休みくらいはあまり目を使わないことをしたいと思ったのだけど、暑いうえに特段予定がないので結局スマホをさわってしまう。必要以上にポケモンスリープの様子を見てばかりだ。 メロンが届いたのでよかったらもらいに来てほしい、と今朝サークルの同期から連絡があり、もらいに行くことにした。大きなトートバッグとメロンのお礼を持って同期宅へ向かう。メロンをもらう気満々のいでたちで

          日記|メロンのみならず

          短歌|塔2024年8月号

          塔2024年8月号が届きました。今月もありがとうございます。 
作品2(山下泉選)に7首掲載いただきました。 4月に友人たちと井の頭自然文化園で吟行をしたときの記録です。選歌後記でも取り上げていただき、嬉しく思います。 一緒に行った音羽凜さんの一連もp.146に掲載されています。 また、6月号の掲載歌について𠮷澤ゆう子さんより評をいただきました。ありがとうございます。

          短歌|塔2024年8月号

          日記|夏はネットサーフィン

          いつもと違う街で研修を受けた。顔を合わせる研修は久しぶりだ。あまり会えない同期と先輩と3人でご飯を食べることになり、不慣れな土地で歩いて店を探す。店ではわたしたち以外が常連だったようで、みんなで知らない人の話をしていた。着席してしまったのでもう後戻りはできない。ご飯はおいしかった。 最近の通勤では、本を持ち歩くことに限界を感じはじめている。PCを背負っていて、夏はそこに日傘とサラサラシートが加わるからだ。 しばらくさぼっていたDuolingoを開き、ちょっと日記を書いて、K

          日記|夏はネットサーフィン

          好きな短歌|塔2024年7月号

          塔2024年7月号より好きな短歌です。いつもありがとうございます。 日本人の起床時刻の平均(平日)は6時38分らしい。8時は早起きとは言いがたく、人によっては寝坊だ。でもこの8時起床は、俗説に抗うという矜持なのかもしれない。 上の歌のような俗説は若者にもある。こちらの説は、ラーメンをすするのが恥ずかしくなってしまう気がする。 聖五月はカトリックの祝日。争いや虐殺が絶えない今、嫌いなまま攻撃しないことは尊いことだと気付かされる。 「大鉈をふるう」は慣用句。大幅な人員削減

          好きな短歌|塔2024年7月号