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第67回 短歌研究新人賞 佳作

第67回 短歌研究新人賞の佳作として5首掲載していただきました。
選考委員のみなさま、短歌研究社のみなさま、ありがとうございました。

オンライン礼拝もする机ふき会社貸与のパソコンを置く
Enterで担当外の行にいくセルを戻せりわが領域に
コメントが流れてしまひ再送すチャットは長き川と思へり
新しき上長とする顔合はせ参加者全員カメラオフにて
歌のなかの主体を「わたし」と書く人に福音書でのイエスをおもふ

「短歌研究」2024年7月号 p.109

信仰が関わる歌を2首採っていただき、仕事詠の自分でも好きだと思える歌を選んでいただきうれしく思いました。

受賞作、次席、候補作、最終選考通過作のみなさま、おめでとうございます。ひとつひとつの作品を読んで、詩的な広がりのある連作が多いなあと思いました。私は目の前のことを詠んだ、現実を並べた連作になってしまうことが多いので、自分に足りないものを考えさせられました。

また、選考委員のみなさまがそれぞれの作品をどのように読み解かれているかがとても面白く勉強になりました。短歌の作り方についても多くのご教示をいただきました。ありがとうございました。ていねいに短歌をつくっていきたいと思います。

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