公木正

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いつかの五首

    • 『短歌研究』2024年7月号/新人賞予選通過二首

      • NHK短歌2024.7/「名残」大森静佳選/佳作

        区民プールに浮かぶ身体と精神はすべてなにかの名残であって /公木正

        • 自由律俳句三句「五億円」

          年収五億のわたしが歩いてゐる しみじみしづかな机の五億円 よい道がよい建物へ、麻布台ヒルズです

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          公募ガイド第87回せきしろの自由律俳句「動物」ボツ

          路上の死骸だけがリアル 路上の死骸がなくなっている帰り 歩く鳩を目で追わない くどい見た目のマンションに鳩よけネット暑苦しく 赤子か猫か魔物か鳴いている 路上の死骸の毛風に動く 拾った羽根不自然にきれい 馬が近い 馬の尻が近い レース越しのスズメ手すりに アーケード抜けスズメだらけの木 すれ違う散歩の犬よ振り向け 野良猫の顔に傷増え平気

          公募ガイド第87回せきしろの自由律俳句「動物」ボツ

          NHKラジオ文芸選評2024/5/25 「飽きる」永井祐選

          金曜が三度あるようなこの週の土曜の手前粘り気がでる ありがとうございます。 前回のテーマ「ときどき」からもうほぼ一年経っていることにびびりました。 もう一首送ったやつ 雨の音、エビ入りかき揚げ、飽きない、歯医者のスロープの角度、飽きる 以上です。

          NHKラジオ文芸選評2024/5/25 「飽きる」永井祐選

          公募ガイド 第86回せきしろの自由律俳句「昼」ボツ

          昼のシャワーのみずがきらきら 昼寝のうしろめたさを薄い頭痛のせいにして 部屋の電気で昼寝の罪悪感を払う マイナーなコンビニも昼の賑わい 昼に会い夜も会う大学生 昼間の熱が残る鉄棒 昼間の熱が残る柴犬 昼に見ると汚い川 なんか突然昼の月が目に入った 病院の昼休憩を思う コオロギまだ鳴いているあきれる

          公募ガイド 第86回せきしろの自由律俳句「昼」ボツ

          短歌一首 二時間のホラー

          二時間のホラーとともにスクリーンの無数の穴もずっと見ている

          短歌一首 二時間のホラー

          短歌一首 日村履く

          日村履くスケッチャーズのポスターの靴下よりも白い前歯よ

          短歌一首 日村履く

          NHK俳句2024年5月号/兼題「蓬(よもぎ)」

          山田佳乃選「蓬」佳作 どつさりと籠に蓬のおもてうら /公木正

          NHK俳句2024年5月号/兼題「蓬(よもぎ)」

          公募ガイド第85回せきしろの自由律俳句「楽器」ボツ

          ピアノなどない無人駅に降りる ギターを弾ける人かもしれない カスタネットで指を挟んでみる 映画館のCMで聴くはなわのベース ライブ前エフェクターを見ている 客を忘れて試奏に夢中な店員 教科書の鍵盤を得意気に跳ねる指 吹いたのはハーモニカのキーホルダー はなわのベースを集中して聴く 戦メリのサビ前で挫折 急に生バンドの音が聴こえ警戒

          公募ガイド第85回せきしろの自由律俳句「楽器」ボツ

          文芸選評2024.4/6 テーマ「猫」選者/穂村弘

          白黒のほとんど白の野良猫の切られた耳に黒はあったか /公木正

          文芸選評2024.4/6 テーマ「猫」選者/穂村弘

          『窮巷雑歌』(1995)/玉城徹

          玉城徹(1924〜2010) 梅雨ばれを風動きつつ紫のかげしじに濃き茄子の一うね 晩餐の卓のおもてに置ける手の動かむとする今のつかの間 ポストまで行くみちに夜の線路越えくさむらの香は心にぞしむ ひえびえと三月のかぜ部屋に満ち時にはばたく如くわがゐる 雨樋のはしより水の紐太く垂るるを見つつ椅子にし眠る 床の上歩(あり)きて見やる古机に今日わがあらず座蒲団一枚 厨房にへだつる窓は棕梠の葉に重き空気の動く見えたり 降りそそぐ眠りの下に横たはる身をわがものとしばらく思

          『窮巷雑歌』(1995)/玉城徹

          NHK短歌2024年4月号/「傷ついたこと」「顔」

          NHK短歌2024.4/山崎聡子選/佳作/「傷ついたこと」 今はない忌まわしいあの校則の忌まわしいあの丸刈り頭 /公木正      ◆ NHK短歌/2024.4/川野里子選・佳作/「顔」 本当に疲れているが寝不足の顔が疲れた演技をしてる /公木正

          NHK短歌2024年4月号/「傷ついたこと」「顔」

          短歌 かめはめ波

          突然の訃報にテレビはしごしてかめはめ波撃つは海外ファンのみ

          短歌 かめはめ波

          公募ガイド 第84回せきしろの自由律俳句「書く」ボツ

          ティッシュ箱にメモひとつ まっさらなペン売り場の試し書き ペン売り場の試し書きが若い 文豪の悪筆にテンションがあがる 自転車に住所まで書いてある 日直の名前すこし削れて ヒップホップなんだろうこの落書きは 反省文書く放課後風が気持ちいい 急に原稿用紙のマスが埋まりだす

          公募ガイド 第84回せきしろの自由律俳句「書く」ボツ