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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2023年3月の記事一覧

「自分を認めて。」(詩集「青春」収録作)

「自分を認めて。」(詩集「青春」収録作)

目の前に立った本心。

思いを伝えてみれば、

案外僕も人間で。

今まで認めてもらえなかったのに。

その時だけ、

誰かに自分を認めてもらえた気がしたんだ。

「……こんな自分でも、生きててもいいんだ。」

って思えたんだ。

自分の人生は自分のものだ。

誰にだって渡したくないんだ。

それなのに。

否定が身体に染み付いたから。

認めてもらえないことを

前提にしていたんだろう。

過去

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「いずれ、いなくなる君へ。」(詩)

「いずれ、いなくなる君へ。」(詩)

打ちのめされた思いと劣等感。

心臓の高鳴りを探して。

日の当たる喫茶店で

君と、珈琲を飲む。

裏切らない甘美な二次元。

それでも信じたい苦汁が

マドラーで混ざる珈琲。

飲み干せば、ただ。

君が近くにいるだけ。

現実は常に怖くて。

君とフィクションだけが味方だ。

夢があってもなくても。

ただ、世界が遠くて

苦しさに諦めても。

死にたくはなくて。

痛みが怖くて。

現実に

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「病室を抜け出して。」(詩)

「病室を抜け出して。」(詩)

桜舞う星と夜空の中。

薄明かりと小さな踊場。

僕らは病室を抜け出して。

13分だけの夜。

何度も越えて。

散り間際の僅かな時間。

踊り明かす二人。

君らしいワルツが心地いい。

しがらみも現状も今だけは忘れて。

僕らにはない「自由」を謳歌しよう。

例え、退路も未来も防がれていても。

少なくとも

今だけは生きているから。

腕、身体、こころ。

傷だらけの毎日に

微笑みを。

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「Reincarnation」(詩)

「Reincarnation」(詩)

命は生まれ変わる。

覚悟、転生、自分を変えて。

認めたとしても

認めなかったとしても

惨め、無知、無力を知って。

僕は変わる。

足掻く果てに、

成長を。

好き、嫌い、希望を知って。

組み上がって

また、自分が生まれ落ちる。

あれはダメ、これはダメ

臨機応変な対応を学ぶ。

衝動を飼い慣らせば、

子供から大人へ。

無垢な空っぽから

真っ黒な水で満たされる。

だから、こ

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「それでも。」(詩)

「それでも。」(詩)

抱き抱えた意見と否定。

心音が

不満と恐怖

驚き跳ねる

自分の中

常識否定

崩されて

揺らぐ証明

信念は空回って

ただ悩む

やり方を

探して抉る

心の中

自分の中のやり方が合っているのか

それとも間違っているのか。

どうしたら面白いのか

どうしたら分かりやすいのか。

多分、正解なんてないけど。

他人とずれた常識は

相手が間違っている気しかしない。

納得なしじ

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「さよなら」(詩)

「さよなら」(詩)

記録の中を巡って。

今まで描いた詩を読めば。

今までの物語を

思い出せる。

作品を作ること

人生を遺すこと

今、傷ついたこと

あの時、幼かったこと

どんなに素直な気持ちだったかということ。

ずっと否定してしまっていた。

否定しないと

生きてはいけないと思ったから。

フラれたことで前に進めたのに。

脱出のための

未来への扉の鍵もくれたのに。

恐れることなんてない。

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「そんな1日。」(詩)

「そんな1日。」(詩)

積み上がったコンテナ群

去っていった線路の先

私は息を吐いた。

今日聞いた話を話そう。

今日買った新刊を読もう。

心を奪われた単語をメモしよう。

淡くなっていく空を見つめて。

私は

きっと穏やかな明日を想像する。

横に揺れ動く銀色の箱。

道端で聞いたバンドを思い出す。

灰色と青が混じっている。

人が灯した光。

落ち着いた音と

開かれた地底の物語。

暖かな家と

袋の中

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「足掻く命。」(詩)

「足掻く命。」(詩)

揺らぐ視界。

移るのは地獄に似た景色。

現実の表面は綺麗だ。

説明し尽くされない美しさ。

現実の真相は地獄にありそうな闇だ。

知ってしまった矛盾と絶望。

繋がれた

命のコードを断ち切る選択肢。

諦めたままじゃ

生きられない。

「幸せになりたい」と言葉が跳ねる。

それでも溢れた怨念で、

やがて一つの星となるなら。

その黒い星を

白い星で満たそう。

繋がれた

命のコード

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「それしかできないけど。」(詩)

「それしかできないけど。」(詩)

都会に持った故郷。

文字を綴ること。

誰かと話すこと。

笑うこと。

僕の愛した大切を

描き続ける。

その覚悟には

不器用さが目立つ。

書くことでしか

自分を証明できない。

たくさんの伝えたいこと。

ふわふわ浮かんで、

掴むことなく消えていく。

空。

愛情、無力、希望。

こうして文字を綴ること。

それしかできないけど。

知らない何処かで

大勢の人が息絶えていても。

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「目を開けて。」(詩)

「目を開けて。」(詩)

誰かと笑って。

一人、息を吐く。

青空とセロトニン。

影と姿。

一度、目を瞑った。

目を開ければ

そこからがスタートだ。

これからどうしようとか

真面目に向き合って歩き出す。

やりたいことを羅列して微笑んでは。

好きと怖いの自己矛盾。

前に進むのを少し躊躇った。

もしかしたら、

できないかもしれない。

もしかしたら、

できるかもしれない。

不確定と恐れ

期待と希望

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「星の光へ。」(詩)

「星の光へ。」(詩)

いつも見る光。

闇に揺らぐ光。

どこまで旅立ったとしても。

僕には僕しかいない。

貴方には貴方しかいない。

そばにいてくれる人もいるけど。

星のように点々と

広い夜空を彷徨う孤独。

素敵な僕らはひとりぼっち。

完璧じゃないけど。

辛いことも多いけど。

それでも生きて、

笑う姿は鮮やかだ。

夜の空気を久しぶりに吸って。

きらきらとした星達が 

照らした僕らの身体に入り込

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「言葉。」(詩)

「言葉。」(詩)

言葉というメッセージを見つめて。

目を見開いて。

小さく息を吐いて、吸って。

僕は変わる。

人は少しずつ変わっていって。

極点と言う名のゴールに

何度も辿り着く。

その度に聞こえる声。

「very expected we are.」

耳元で囁く声。

心はより脆く、より固く。

落された影は覚悟へと姿を変える。

暗く、砕かれた目をしながら。

伝えられた、

友達の言葉を受け止

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「i don't know.」(詩)

「i don't know.」(詩)

どうすればよかったのか。

感情線は廻る。

目を伏せる。 

うずくまって、ずっと。

ぶれていく。

吐き捨てられて捨てられた想いが

反乱を呼ぶ。

自分の本当の感情は何処だろう。

僕は、まだ何も知らないのだ。

綺麗な言葉だけじゃ生きれない。

一方的な感情だけじゃ駄目で。

言葉が外に薄れる。

意味を作るためには、

受け止める誰かが必要だ。

嫌いな訳はない。

幸せを願う気持ちは

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