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2021年5月の記事一覧
【叡王戦準々決勝▲永瀬王座ー▽藤井二冠】藤井二冠にしては珍しい受け将棋!
2020年代の将棋は序盤から積極的に動くから面白い!
いつもの藤井二冠は少しでも相手に隙があると序盤であろうがお構いなしに攻めるスタイルで、終盤では神がかり的な読みの速さを背景とした快勝や劇的な逆転を度々生み出す。そのため、見ている者にとっては最初から最後までワクワクする将棋に見えるのだ。しかしながら、少し前まではそんな指し方をするプロ棋士は珍しかったのだ。
10~20年前の将棋は現在よりも振り
【将棋論考】振り飛車の中における三間飛車の優秀性と振り飛車がAIからマイナス評価を受ける理由
初期配置による振り飛車の優劣
AIによる研究が進み、序盤における1手のロスやミスが一局の勝敗に関わるレベルになってきている。将棋の初期配置を改めて見てみよう。
敵陣の歩が並んだ三段目に駒を侵入させれば、大抵は二段目にある大駒に当たる。それゆえに、序盤は相手の弱点である角頭と飛車のコビンを狙うのが攻めの指針となる。その条件を満たすのは飛車を移動させずに戦う居飛車と三間飛車の2つだ。左端に飛車を振
【第80期名人戦・順位戦B級1組】日を跨ぐ開幕戦の死闘!▲藤井二冠ー▽三浦九段戦
【叡王戦】▲行方九段ー▽藤井二冠戦名人戦・順位戦の激闘から数日経ち、別の棋戦である叡王戦の▲行方九段ー▽藤井二冠の一戦は藤井二冠の勝利に終わった。解説を担当した深浦九段からは「(行方九段は終盤)いわゆる読み負け、棋士にとっては厳しい負け方」と藤井二冠の読みが上回っている逆説的なコメントを出されていた。
いくら藤井二冠が強いとはいえ、これは単なる棋力差によって引き起こされたものではないだろう。動画