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面談力 - うまくいかないのは誰のせい?

突然ですが、「ほぼ日」が好きです。

スマホが普及するずっと前からブログとして配信されてきた、糸井重里氏による「ほぼ日刊イトイ新聞」のことです。

ほぼ日刊と言いながらも、一日も休んだことがないので実は完全な日刊なのですよね。

相当早くからサイトのファンであったので、もちろん手帳もほぼ日手帳を15年以上愛用しています。

一時期は、腹巻きなども購入して、「要らない」という妻や子供にも無理やり配っていました。

様々な分野の人との対談なども多く、過去のコンテンツも全て読めますから、好きな人はずっと見続けてしまえるのではないかと思います。

そんな中で、好きだったのが、書籍にもなっている亡くなった元任天堂の社長の岩田聡氏の話。

初期のファミコン世代である私の同年代で、この人の手掛けたゲームをプレイしたことのない人はいないと思います。

ピンボール(1984年2月2日、FC、任天堂)
ゴルフ(1984年5月1日、FC、任天堂)
F1レース(1984年11月2日、FC、任天堂)
バルーンファイト(1985年1月22日、FC、任天堂)
ガルフォース(1986年11月19日、FCD、HAL研究所)
エッガーランド(1987年1月29日、FCD、HAL研究所)

星のカービィやMOTHER2なんかも手掛けられていますね。

本を読むと、この社長は天才プログラマーだっただけでなく、コミュニケーションの達人でもあったことが分かります。

人は一対一で面談するとはじめて語ってくれることがある。そして、「人は逆さにして振らないとこんなにもものを言えないのか」という実感を実例を挙げてたくさん話されています。

人は全然違う。そして、どんどん変わる。

だから、それをちゃんとわかってくれるリーダーのもとで働きたいと思うはずだし、自分もそれをわかっておきたい。

リーダーが自分のしあわせを考えてくれる会社でありたいし、そのもとでハッピーに仕事ができているかどうか。

別の価値観を持って動いている人に「敬意を持てるかどうか」。それぞれの強みに気づけるかどうか。

その確認をする行為が面談であったと言います。

なかでも感銘を受けたのは次の発言です。

人と人とのコミュニケーションにおいても、うまく伝わらなかったらその人を責めずに、自分の側に原因を探すんです。コミュニケーションがうまくいかないときに、絶対に人のせいにしない。「この人が自分のメッセージを理解したり共感したりしないのは、自分がベストな伝え方をしていないからなんだ」と思うようにすると決めたんです。それはきっと、プログラムをやっていたおかげですね。だって、システムが動かないときは、絶対に間違ってるんですよ、プログラムが。

うまくいかないのならば、自分が変わらないといけない。

とてもプログラマーらしい発言だなと思いますが、この人のコミュニケーション能力の高さは、「相手への敬意」と「自己修正力・自己否定力」からきているのだなと感じます。

今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。

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