そのとき背後から音が鳴った...【徳島リターンズ5】鳩を手招きする君が、音に近づいていく。
マッチングアプリで知り合った徳島に住む女性。2020年1月に出会い、数週間後には付き合うことになった。4年ぶりの彼女。
とても幸せな日々が始まった。
中島らも、おぎやはぎのメガネびいき、Hi-STANDARD。似たものが好きで気が合った。
彼女と話せば話すほど、会えば会うほど心が惹かれていく。
出会ってから2ヶ月。微妙に遠距離な2人は3度目のデートの2日目を過ごしていた。
相手の住む徳島にて。
前回までは↓↓↓
今回の恋愛についてマガジンにまとめました↓↓↓
2日目の朝を迎えて
「おはよう」
「おはよ♪」
アラームの音で先に目覚めた画伯ちゃんが、少し寝ぼけたままの相手に挨拶を交わす。
なかなか眠りにつけなかった前日深夜に見た、数多くのパンフレット。
そば米、ラーメン、うなぎ屋さん。
ツマミながらお酒も飲んでいたのに、もう朝には腹ぺこになっていた。
一応買っていたパンとドーナツを食べて、誰も手をつけてない1リットルの水までをも飲み干そうとしていた。
カバンをパンパンにしたくないし、捨てていけない画伯ちゃん。
俺の体内にすべて置いていく。
お土産として買ったういろでさえも。
もう自宅まで持ち越せない。
相手は1口も食べなかった。
少食かつ、基本的に朝に食事できるタイプではないみたいだ。
相手が一日で取るであろうカロリーを、朝食のみで摂取した画伯ちゃん。
何かあった時に君を守りきるエネルギーを、ムンムンとさせていた。
そういえば!!!
相手の健康を願うと同時に、試してほしいと思っていたプロテインパウダーを持ってきていた!
パンパンなカバンの中から、プロテインシェイカーと共に取り出す。
冷蔵庫で冷やしていた1リットルの水を使い切るチャンス。
でも、氷が無い...
氷が無いと味が淀むというか、少しだけ飲みにくくなる。
相手はそういうところに敏感だ。
キンキンに冷やしたバージョンのファーストインプレッションを与えたい。
しかし氷を買いに行くのもめんどくさいし。ここはワンチャン...
シャカシャカ...シャカシャカ...
「はい、飲んでみて。あなたの好きなミルクティー味のプロテインだよ」
「飲めるかなぁ?」
「無理なら俺が飲むから」
ごくごく.........
「うげぇ😳 の め な い 😢」
「氷無いし、さすがに厳しいか...ごめんね。代わりに飲むね」
「うん...」
画伯ちゃんが飲み干す。やっぱり氷が無いと、少し飲みにくい...
相手には厳しかったか...
「このシェイカーと、あと2回分だけ残ってるミルクティー味のプロテインパウダー渡すから、家でシェイクしてから、たくさん氷いれて飲んでみてほしい!
ほんと美味しくなるから」
「......わかった♪」
納得してなさそうだけど、一応受け取ってくれた。
運命が変わるかもしれない...
その後、家の隅っこで眠らせたままになってるらしい😂
チェックアウト
今回は余裕を持ってチェックアウトできるはずだった。
また画伯ちゃんの用意が間に合わずドタバタしていた。
また時間ギリギリまで調べ物して、シャワーまで浴び始めたからだ。
浴室から出ると、もう三分ほどしか時間は残されていなかった。
濡れたままフロントに向かおうか、絶望のまま立ちすくんでいると
「1時間延長したから、ゆっくり用意してね♪」
できる人だぜ...
ここまでのnoteを振り返ると、
画伯ちゃん自身、やっぱりおかしいとこ多いな...笑
「ありがとう😢」
ゆっくり準備し終えて、相手とくっついていた。
一時間後。
とりあえず目的の場所に行くまで、まだ通ったことのない道を通っていきたいという画伯ちゃんの意見が通り、まずはホテルの窓から見える駅横の商店街へ。
朝の徳島駅前。
徳島ってなんかスッキリしてるよね。
ポッポ街へ
徳島駅内のクレメントプラザを通り
気になるお店が無いか確認。
特にないので、次へ。
ここ!
画伯ちゃん、ここが気になってた!
昨日の夜に、夜通しパーティーが開かれていたような灯りの見えていた、アコムビル横の商店街。
この細さ...阪神尼崎らへんの商店街に見えてこない?
井岡弘樹のステッカー、見たことない自転車マーク、ポッポが鳩では無かった衝撃。
ラップのような韻を踏む名前。
いい感じだぜ。
また誰もいない商店街!
徳島大丈夫なのか...
人が全然いないじゃないか。
新町川のufotable cafeあたりの大量の若者は、普段どこにいるんだろう...
相手が言う。
「昨日パーティーを開いていたのは、このコティじゃないかな?」という意見。
阿波おどり&ミュージック...
他にも、10辛チャレンジ。手話。落語...
とんでもない可能性を秘めてるじゃないか。
面白そうな場所。また今度行ってみたいな。
パーティーの場所もわかり、スッキリした画伯ちゃん。
細くて短い商店街の中には、情報が溢れまくっていた。
数メートル置きに立ち止まり、写真を撮る画伯ちゃん。
地元徳島に住む相手はどんな気持ちだったんだろう?
痛む足に疲労が溜まるスピードがゆっくりになるから良かったかな。
それとも...
この2店舗や、さっきのコティを見てもらえればわかるけど、ここは物価が極端に安い!
駅真横なのに。
ほんの少し道が変わるだけで、値段が大きく変わる街があるってことは覚えておこう。
旅行してても、もっと大きく捉えたエリアくらいでしか値段が変わらないと思ってた。
大阪で言えば、西成と北新地みたいな。
路地一つで様子が一変するってことを覚えておこう...!
徳島中央公園
ポッポ街を出て、目的地方面に向かう。
途中、相手が立ち止まって上をジーッと眺めていた。
「どうしたの?」
「あれ!」
指をさす相手。どれかわからない...
「どれ?...あっ...!」
鳩の巣があった。
画伯ちゃん、鳩の巣を見るの初めてかもしれない。
親の顔を丸出しにした鳩が、俺たち2人を鋭い目で睨んでいた。
相手は何か音を出しながら、指先で手招きみたいなことをしている。
呼べるの...!?
3分経っても、その光景に変化はなく。
相手の腕を抱えて、痛む足をガイドしながら画伯ちゃん一行は進んだ。
目的地までもう少しのところに、徳島中央公園があった。寄ってみることに。
トモニアリーナ!
どんな会議して決まったんだろう...
公募かな。俺も共に在りたい。
若者たちの、若者たちに送るメッセージに奮い立たされる2人。
明日には忘れているかもしれない。
でもこのとき、この瞬間に刻み込めたから。それでいい、それがいい。
トモニアリーナや公園の敷地と隣接して小学校もあった。
こんなに青くて、こんなにのどかで、こんなに空気の澄んだ街で暮らしてみたかったな。
スプリングみたいな公園の遊具で遊んでたら、負傷した😂
城跡?の外壁。
竜王さんのクス。
圧倒的すぎて、ずっと見ていた。
相手は見慣れて飽きてるのか、ゆっくり前に進んで行く。
画伯ちゃんは何度か振り返って見ていた。
大木や倒木が好きなんじゃなくて、やっぱり溢れるエネルギーを持つ存在には惹かれる。
画伯ちゃんは海になりたいし、山になりたい。
誰よりも大きくなって、目に見えなくなりたいんだ。
大気と呼ばれたいね。
蒸気機関車も置いてあった。
母親と子供2人が遊んでいて、一緒にはしゃいだら怖がるかな?と思い、乗車は断念。
乗り心地や匂い嗅いでみたかった〜!
また遠めで相手に写真撮ってもらってる!
こっちもだ!すごい遠めで撮ってもらってる!
楽しそうだね、画伯ちゃん。
相手に絶対的な信頼を置いてるね。
アップに加工しながら気づいて笑ったよ。
長い付き合いだからわかるよ。
心を開いてるね。
公園はあまりにも広かった。
足の痛む相手に、これ以上付き合って歩いてもらうのは悪い。
ガサゴソ...ガサゴソ...💅
「来た道戻って、目的地に向かう前に少し座ろっか」
「うん♪」
そのとき近くから、ガサゴソ...ガサゴソ...
何やら怪しい物音。
目線を移す。
ん?なんや君は...!
いったい何をしてるんや!
何者かが、細長い木に向かって、修行めいたことをしていた。
そして相手がフラフラと、何者かに近づいていく。
いったい目の前の、あれはなんなんだ...
(今回のテーマソング:Blankey Jet City - Sweet Days)
つづく
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