見出し画像

【GOD編】女子バレー部【高校時代のバンド】

前回までは画伯ちゃんの2020年の恋愛を書いてきた。
今回からは過去のバンド活動を、音源や映像で振り返って、noteに残していきたいと思う。

画像1


女子バレー部

2000年頃、高校1年生だった画伯ちゃん。
入学して、すぐに話しかけてきたクラスメイトがいた。

GODだ。
(note内の仮名)

窓の外の緑を眺めていた画伯ちゃんに、GODはこう話しかけてきた。

「幼稚園一緒やったの覚えてる?俺は覚えてる!」

「え...!ちょっと知らないです...」

人見知り全開の画伯ちゃん。
あっちは、そこまで微妙な反応を返すとは思ってなかったんだろうな。

不思議な顔をしていた。

ただ、それをキッカケに少しずつ話していくように。
幼稚園も一緒だと卒業アルバムで確認し、家もかなり近いと判明した。

画像2

(幼稚園時代の画伯ちゃん)

今思えば"友達"って存在が、初めてできた気もする。

GODって、こんな奴

GODはいつも遅刻して登校し、登下校ではタバコを吸っていた。

ずっとセブンスター。
出会う前から。久しく会わなくなっても。変わらず、ずっと。

そして冬服のときだけ、悪くないツナ缶みたいな匂いがしていた。

そんなGOD。
遅刻をしているのに、CDウォークマンを最大音量で鳴らしながら、教室に入ってくる。

「ツンボなんかな〜。あいつ。めっちゃ音でかいやん」

授業中の女子たちが大きな声で、そうバカにしたとしても...

\♪♪♪/

GODの耳には届かない。
イヤホンを取る気すらない。

そういう意味では、ツンボなのかもしれない。

その音楽ってなんなん?

イヤホンから流れる音楽のことを聞くと、

「ハイスタ!Hi-standard!知ってる?まぁ画伯ちゃんは知らんやろけど〜」

「あ!知ってんで!中三の時に友達から知ってCD持ってんで〜!」

「まじで!どれ持ってるん?」

「あれ...なんやっけな...」

画伯ちゃんは、他者の創作物を記憶できない。
好きな事や物でも、何も思い出せない。それでも記憶を振り絞る。


「あっ!summer of love〜♪ってサビが入ってるアルバム!」



「グローイングアップか!他のは聞いてるん?」

「昔MDにダビングさせてもらったから持ってると思う!聞いてるはずやで」

「へぇ!今度家来たら色々聞いてみる?兄貴のCDもたくさんあるし」

「おー!行くわー!」

数日後。

GODの家に行く前日。
大阪のMBSで流れる、音楽番組を見ていた。

個室関係


この伝説的な番組で、たまたま流れていたバンドのPVを見て感動した画伯ちゃん。

サビになった瞬間、
深夜にも関わらず、テレビのボリュームを上げ、画面に近づきのめり込んだ。

ただバンド名や曲名を覚えられなかった。
他者の創作物を記憶できないのと、興奮しすぎて本気で映像と曲しか見ていなかった。

そのモヤモヤを抱えながらGODの家へ。

彼の持つCDを色々と聞き終え、兄貴のCDも聞いていこうとなった。
部屋移動をしているとき、前日に見たバンドのPVの内容を話すと

「あぁ!それ!わかるで。というか兄貴がCD持ってるわ」

ガサゴソ...ガサゴソ...

「これこれ!ノーエフ!」


「こっちかこっちのアルバムなんよなぁ。まぁ聞いてみてや」


曲を流して聞いていく。
するとPunk in Drublicの2曲目に...

(NOFX - Leave It Alone)

「これや!これこれ!すごい!やっぱりめっちゃいい曲。メロディーめっちゃ綺麗や」

「貸そか?どうせ兄貴は最近聞いてないやろし」

「MDダビングしたら、すぐ返すわ!ありがとう!」

家に帰ってダビングして、ずっとずっと聞いていた。
流行りとして偶然知ったハイスタとは違い、今まで知ってきた音楽のどれとも違い、自分から気に入って好きになった曲。バンド。NOFX


画伯ちゃんの人生は、
このとき、もう固まっていたのかもしれないな。


一学期の終わり

夏が近づいてきた頃、
GODが嬉しそうに話していた。

「ギター買ってん。軽音入ってバンド組もうと思ってんねん」

「そうなんや。文化祭とか出るんやったら見に行くわな〜」

画伯ちゃんは、なんも考えてなかった。
窓の外の緑をボーッと眺めていた。

秋が近づいてきた9月

"緑も減ってきたな"
画伯ちゃんは教室のカーテンに隠れながら、窓の外を見ていた。

NOFXHi-standardハイロウズを聞きながら。
そんな秋の近づきを感じる、二学期の始まりに

GODが近づいてきた。

「画伯ちゃん!話しあんねんけど!」

え...怖いな...


「なんなん?」

「バンドに興味無い?楽器とか!」

「まぁ無いとは言われへんなぁ。楽しそうやし」

「そうやろ!ドラムやらへん?」

「ドラム?」

「そうそう!今ならスティックもあげるし1回練習してみよや」

「まぁええけど...」

少しイヤそうな雰囲気を出しながら、画伯ちゃんはドキドキしていた。
そして喜んでいた。

自分も"バンド"ができるかもしれない!

ドラム練習スタート

GODは、先ほどの話の最後にこう言った。

「俺いまクラスのやつとバンド組んでドラムやってたけど、やっぱりギターしたいから抜けるねん。画伯ちゃんに代わりにやってもらおうと思って」

「お前とやるんちゃうんかよ!笑」

まるで勧誘に騙されたような気分もあったが、それでも良い機会だ。
流れに身を任せてみよう。

画伯ちゃんの家で、雑誌を膝に置いて、棒で殴りつける日々が始まった。


キックペダルを踏み込む練習は、床に響いて、親に怒られるので諦めていた。
バスドラムの音なんて要らんやろう、と決めつけて。

画伯ちゃんは音楽の仕組みも、何が鳴っててドキドキするのかも、あんまりわからない。何がどう作用してるんだろう?

GODの教え(3時間)を受け、迎えた数日後の放課後。
挨拶くらいしかしたことのない、クラスメイトの待つ視聴覚室へ。

初練習だ。緊張しながら向かっていた。
そういえばGODは、こうも言っていた...

「今度の文化祭、ドラムでステージに立ってな〜!」

その言葉を思い返しながら、
もう視聴覚室の目の前に立っていた。

「おいおいおい。嘘やろ?
文化祭まで3週間くらいしかないやん」


窓の外の緑をボーッと眺める余裕が無くなった。
青春が始まっていた。

次回:初ライブ編へ

(今回のテーマソング:ハイロウズ - 青春)

つづく

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▶︎⚡️PUNKバンドしませんか?メンバー募集中です!⚡️ 

⭐️参考音源です↓(過去のバンド〜最近まで)⭐️

https://heavyendies.bandcamp.com/album/menbo

▶︎ギター・鍵盤さん募集しています!

・女性コーラスが欲しいので女性大歓迎です!
・大阪で活動しています。連絡ください!
・梅田、十三、心斎橋あたりで練習できる方だと嬉しいです。 

Hi-STANDARD / NOFX / BEATLES / PIXIESなどが好きです!!! 

▶︎Twitterはこちら↓

がはくTwitter

▶︎Instagramはこちら↓

がはくinsta

▶︎何か用件がありましたら「クリエイターへの問い合わせ」もしくは「get_up_punks@yahoo.co.jp」へご連絡お願いします。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

note文末

この記事が参加している募集

スキしてみて

おもしろいことして、おもしろいことに近づいて、おもしろさと一体化して、おもしろさの通勤を見送って、おもしろさの帰りを待つ。 おもしろくなる原動力として、あなたからのサポートを待ってます! おもしろさの帰宅を一緒に待ちましょ!