記事一覧
人の弱さと真理 アンチヒーローを見て
人は弱く、愚かな生き物だ。権力を手にしたとき、私欲に負け、強大な力を不正に行使する。その行為は大きな罰となってブーメランのように跳ね返り、身を滅ぼす。
死刑判決を巡るえん罪と、司法権力の闇を描いたドラマ「アンチヒーロー」は、法をつかさどる人間の弱さと危うさを克明に浮き彫りにした。
12年前の一家殺人事件。殺人容疑を立証する証拠は出てこず、容疑者の取り調べは難航する。当時、訴訟を指揮した検
【ニュースに異論】国内空港の旅客機燃料 不足のままでも構わない
日本国内の空港で旅客機の燃料不足が深刻化しているとのニュースが6月9日の朝刊で報じられました。国際線の増便や新規の就航に支障が出ているといいます。
記事は、訪日客の拡大に伴う増便の需要に、燃料を供給する石油元売り各社が追い付いていない、と状況を説明します。訪日客を誘致を通じた地方の活性化に冷や水を浴びせかねない、と指摘しています。
【飛び恥】
でも、そんなに悪い事態なのだろうか。記事を読み、
技術力と使命感が不可能を可能にする〜 プロジェクトXに見たメーカーの原点
技術力と使命感 思い起こせ~プロジェクトXに見た、ものづくりの原点
大手自動車メーカーの認証不正が世間を騒がせ、日本のものづくりの信頼は大きく傷つきました。日本を代表するトヨタ自動車などの本社を、国交省が立ち入り検査するという、信じられない光景。情けなさと失望にさいなまれた私の心は、6月8日夜のNHK番組「プロジェクトX」に少し救われました。
【中小ニットメーカーの挑戦】
番組が取り上げた
B’zの稲葉さんに刺激を受けた
2024/06/02 7:42
35年間ファンを引きつけてやまないボーカリスト、作詞家でありながら、最初はそこまで情熱がなく、なんとなく始めたという過去に驚きました。B’zの稲葉浩志さんは、あれだけかっこいいのに、偉ぶらず、肩の力が抜けています。稲葉さんのように、情熱を秘めつつ、自然体でやりたいことを継続し、少しずつ実現していけたら―。30年来のファンである私は、デビュー35周年インタビューをユ
GW最終日 憂鬱を吹き飛ばす
きょうはGW最終日。しかも朝から雨…。明日からの仕事を思い沈む気持ちと、どんよりとした雨もようで、ダブルで憂うつになります。どう切り替えて明日からの日常に戻ればよいのでしょうか。
1.明日の準備をする
ゆったりとした気持ちで明日の準備をしてしまうことです。バッグに入れる書類を確認し、スケジュール帳にto doリストを書き込む。仕事モードに少しだけ切り替わり、気持ちがすっと楽になるでしょう。
2
話し相手はAI 孤独なスマホ老人あふれる社会は幸せか
人と人とのリアルな関係を、スマホが切り離しています。いつでも、どこでも、誰もが小さな画面と終始にらめっこ。周囲の人の動きや風景、物音など意に介さない。身近な人や物に無関心なのです。
スマホによる分断は、我が家族の間でも見て取れます。
息子はスマホにイヤホンを付け、動画を視聴しっぱなし。妻もKポップスを流しっぱなし。声をかける隙はない。「話しかけてくるな」とばかりに、常にバリアを張られているよう
未来のない会社を辞めて転職したい
ゴールデンウィークまっただ中なのに、こんな憂うつなタイトルの記事を書かねばならないとは、情けない。ダメ企業の見本市のようなこの会社を、一刻も早く抜け出したい。
情報産業の、とある企業に勤めているが、悩みと迷いはきわめて深い。転職しなければ自分の未来がないという思いが鉛のようになって、それが日に日に大きくなり、心を重くしている。
多くは明かせないが、我が社は知らぬ間にネットという氷山の群れに飲み
訳もなく涙が…映画パーフェクトデイズ鑑賞記
【最初は期待薄】
トイレ掃除夫の日常を描いた映画「パーフェクトデイズ」を
4月29日に見に行ってきました。
チケット代が4割安くなるメンズデイ。
カンヌで賞を取ったという話題作というぐらいしか情報がなく、正直、
あまり期待していませんでした.。
【見終えると涙が。。。】
スクリーンに流れるのは、役所浩司さん演じる掃除夫の淡々とした日常と心模様。
なのに、ラストシーンを見ながら、
訳もなく涙が
妻を守れなかった苦しさ
人はみな、運命的な出会いを求め、究極の純愛ドラマの主人公になりたいとひそかに思っている。私もその一人だ。
彼女が犯罪に巻き込まれ、やむにやまれぬ事情で加担し、容疑者として警察に追われていたら…。それでも彼女を守り続けるだろうか。しかも、彼女は理由も言わずに1度姿を消し、10年後、再び目の前に現れ、そして警察に逮捕されたら。
ラブストーリーは成就するまでの壁が高いほど、困難が多ければ多いほど、見
資本主義の限界 分散型社会に転換する時
みなさんは、この豊かさ、便利さが、未来永劫続くと思いますか。ちょっとありえないですよね。立ち止まって社会の仕組みを変えなければ危うい。いま、世界はそんな岐路にあるのだと思います。
◆地球環境の危機は、現状の社会システムでは止められない
産業革命以降、資本主義は企業や個人が富を得る自由競争を促してきました。
物質的には確かに豊かになりましたが、
地球環境を破滅に追いやろうとしています。
それは
新プロジェクトX三鉄復旧 住民を思う使命感に感動
東日本大震災による津波で、岩手県の三陸鉄道が壊滅して3年後の2014年春。
全線復旧を告げる警笛を鳴らし、ゆっくりと進む列車に、沿線に集まった住民から歓声が降り注ぐ。
「おかえり、三鉄」
大漁旗が盛んに振られ、民家には手作りの「おかえり」の横断幕も掲げられた。
復旧の道のりは困難を極めた。
高架橋を津波に根こそぎ破壊された震災の直後。三陸鉄道と建設会社の社員たちは、こんな誓いを立てた