資本主義の限界 分散型社会に転換する時 


みなさんは、この豊かさ、便利さが、未来永劫続くと思いますか。ちょっとありえないですよね。立ち止まって社会の仕組みを変えなければ危うい。いま、世界はそんな岐路にあるのだと思います。

◆地球環境の危機は、現状の社会システムでは止められない

産業革命以降、資本主義は企業や個人が富を得る自由競争を促してきました。


物質的には確かに豊かになりましたが、
地球環境を破滅に追いやろうとしています。
それは、ひいては人類の滅亡をも意味します。

自由競争、大量消費の限界を認め、
社会システムを小さな単位の分散型に転換する時なのだと思います。

大量にエネルギーを使って際限なく消費活動を続ける現代の社会システムでは、CO2の排出量を減らすことは無理でしょう。

地球温暖化は歯止めなく進み続けます。
気温の上昇による干ばつ、農畜産物の不作、
食糧危機、熱波による死者の急増…。
潮位の上昇も相まって、人が住めるエリアは
狭まっていくでしょう。


では、どうすれば人類は地球に住み続けられるのか。

処方箋をひと言で言えば、エネルギー消費量の少ない社会システムの構築に尽きるでしょう。

キーワードは低エネルギと分散です。
使うモノやエネルギーを減らして、一人一人が自ら生み出す。
リサイクルを徹底する。これが正解だと思います。


◆電力は超分散型で
大型の火力発電所や原子力発電所から多くの世帯に
電力を供給するシステムは、限界に来ています。

火力であれば大量にCO2を放出します。
原発は放射性廃棄物の行き場がありません。

こうした問題を解決するには、
各家庭や事業所が太陽光や風力、あるいは地熱で
電力を賄うほかありません。
再エネの自己消費、すなわち究極の分散型電源
を日本の津々浦々に広げていくのです。

そのためには徹底した省エネ、節電が前提になります。


◆エネルギー消費量の少ない社会に
ペットボトルや缶の飲み物は常温で

身近な例で言えばコンビニやスーパーです。
ペットボトルや缶の飲み物に、冷蔵や保温は必要ないでしょう。常温で十分です。
全国で常温にすれば、それだけで莫大なエネルギーを減らすことができます。

◆過剰包装の削減
食品の容器や包装も多すぎます。

大半の食品の消費期限を短くして、
量り売りにしてはどうでしょう。
来店客がセルフで測り、買うのです。

容器や包装は石油化学製品です。
これを大量に減らすだけでも、
かなりのエネルギーとCO2を削減できます。


◆クルマの新車生産量も減らす

クルマも造りすぎでしょうね。
とりわけ電気自動車が脱炭素につながるというのは幻想だと思います。

電池やモーターを製作するのに莫大なエネルギーと鉱物を必要とします。

電気自動車を動かす電力を全て再生可能エネルギーにしなければ、いまのガソリン車とエネルギー消費量は大差がない。CO2は減らないでしょう。

クルマを廃棄すると、その分、大量の
ごみが排出され、その処分にエネルギーが
かかってしまいます…。

それなら新車の生産量を抑え、中古車を使い続けるなどきめ細やかなリサイクルを循環させたほうが、
よっぽどCO2削減に効果があります。

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